<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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うちの自慢の社内イベント
感謝・団結

うちの自慢の社内イベント 感謝・団結

ハツタロー
社会人になったら仕事ばかり?そんなことはありません!
社員同士の交流や団結力・モチベーションを高めるためにも各企業で
多くの社内イベントが開催されています。
今回は取材の中で編集部が「びっくりした」「うらやましい!」と
思ったユニークな社内イベントをご紹介します!
ハツタロー
ニシハラ理工株式会社 高山 正幸(たかやま まさゆき)

ニシハラ理工株式会社

高山 正幸さん

社員が自主的に開催する社員旅行

どんな会社?

高い技術力と柔軟な技術開発力で幅広い企業から信頼されるニシハラ理工。車、スマートフォン、家電などの電子部品など、いまの時代に不可欠な多くの機器に同社のめっき技術が施されている。その社風は社員の自主性を重んじる真摯な姿勢。
とりわけ、若手の自主性には大きな期待を寄せており、仕事への取組はもちろん、社員旅行も若手社員を中心にした委員会で企画。毎年、趣向を凝らした企画を立て、社員に大好評という。

笑顔溢れる東京湾クルーズの様子

自慢の社内イベント

当社は、本社以外に国内に2工場を有しているので、普段はあまり顔を合わせない社員もいます。そんな社員が大いに盛り上がるのが地区毎に開催される社員旅行です。若手社員の中から選挙で親睦会役員が選ばれ、社員旅行の企画を練ります。
かつて私も役員に選ばれたのですが、その時に開催したのがホテルでのランチバイキングとミュージカル「ライオンキング」を観劇するというものでした。ミュージカルを観ることがない社員も多く好評でした。また、創立60周年にはサンシャイン60で食事を楽しむなど、毎年のようにユニークな企画が採用されています。
今年も若手社員が企画した東京湾クルーズを楽しみました。こうした社員同士の親睦会は仕事以外での交流を深めることができ、一体感を生むいい機会になっています。

株式会社クレアビジョン 寺坂 望(てらさか のぞみ)

株式会社クレアビジョン

寺坂 望さん

新入社員が幹事となって開催する「感謝の飲み会」

どんな会社?

工場や学校、病院、事業所などで消費される電力やガス、水などのエネルギーの消費量を可視化する監視システム「EverGreenVision」をはじめ、省エネ・節電に寄与する「Visionシリーズ」を企画・開発・販売する株式会社クレアビジョン。
同社のシステムは、メーカーを問わず照明や空調、コンプレッサーなどの機器を最適な稼働状況に制御できるという機能も併せ持つ。同社のエンジニア陣はエンドユーザーの機器環境に応じたカスタマイズ開発を担い、その過程は、自分たちの手でニーズをカタチにするというモノづくり本来の実感で溢れているという。
そんなクレアビジョンでは、新人研修を終えた新入社員が企画・開催する「感謝の飲み会」が恒例になっているとのこと。入社6年目の寺崎望さんにその趣旨や効果を伺った。

いざ飲み会が始まると、新人も上司・先輩も関係なく大盛り上がり

自慢の社内イベント

当社では、4~5月の2カ月間に渡って新人研修を行い、6月1日に配属先が発表されます。その発表を受け、研修でお世話になった上司・先輩への感謝の気持ちと配属先の仲間との交流を深め合う「感謝の飲み会」を、新入社員が全員で幹事を務め開催しています。
私もこの飲み会のおかげで配属先の上司・先輩とざっくばらんに打ち解け合うことができ、チームの一員としてスムーズに馴染むことができました。
今はチームの先輩として、「これからよろしくお願いします!」と後輩の意欲を受けとめる立場。お酒の席だからこそ公私を問わずいろいろな話ができて、お互いのキャラクターを知れる絶好の機会になっています。

株式会社オレンジアーチ 本山 功さん(もとやま いさお)

株式会社オレンジアーチ
代表取締役

本山 功さん

社員同士の交流が生まれるチャリティ駅伝

どんな会社?

システム開発には上流から下流までさまざまな工程があるが、オレンジアーチが担うのは、最も上流でプロジェクト全体を動かしていくコンサルタントという役割だ。システム開発を隅々まで熟知していなければならないため、要求される知識・経験のレベルが高いなか、官公庁や大手企業からの信頼は厚い。

その技術力を生かして近年は、自社サービスの開発にも挑戦。得意分野は画像解析技術で、人の視線を読み取ることで障害者のコミュニケーションを支援する「eeyes(イーアイズ)」など、社会に役立つアプリを開発している。

お台場で行われたチャリティ駅伝で記念撮影

自慢の社内イベント

当社は約60社の取引先に常駐して仕事を進めるスタイルなので、全員が顔を合わせる機会があまりありません。ですから社員が交流できるイベントを積極的に開いているのですが、その一つがチャリティ駅伝への参加です。
もともと、私が東京マラソンのブームに乗ってランニング熱を取り戻したことから社員にも声をかけたのがきっかけでした。出場する前の社員たちは「本当に走るんですか?」とあまり乗り気ではなかったんですが、いざ出場してみたら負けず嫌いな心に火がついたようです。今ではすっかり恒例行事になっていますよ。
たまに会社で顔を合わせると、そこここから「今年は走るの?」「どれくらいのタイムを目指すの?」といった会話が聞こえてきますね。
特に印象深かったのは最初の大会です。ゼッケンに会社のロゴを入れられる「特別ゼッケンスポンサー」になったら、第一走者のゼッケンが全て当社のロゴ入りになったことがあったんです。前から見たら壮観でしたね。

リベラルソリューション株式会社 澤口 美穂(さわぐち みほ)

リベラルソリューション株式会社

澤口 美穂さん

社員にとって働きやすい職場づくりを展開

どんな会社?

太陽光発電やオール電化に関わるシステムなど、再生可能エネルギーの提案営業を展開。環境やエネルギーは世界的問題として注目されているだけに、その社会的意義は極めて大きい。
直近では小規模風力発電にも進出したほか、水力、バイオマスなどでの展開も想定しており、再生可能エネルギーの総合会社としての飛躍を視野に入れている。

社員がやりがいを感じ、会社の成長を自分の成長として実感できる組織となるべく、働きやすい職場環境づくりにも力を注いでいる。

誕生日を迎えた社員一人ひとりに、代表からメッセージカードが送られる。社員への思いやりがあふれる取組だ

自慢の社内イベント

社員同士の絆を固めようと年間を通じて様々なイベントが開催されています。中でも大掛かりなのが入社2年目以降の社員を対象とした海外旅行です。海外でバカンスを楽しみながら交流を深められると大人気です。私は1年目なので未経験ですが、来年はリゾート地で行われるようなので期待で胸を高鳴らせています!
アウトドアや食事会などのちょっとした集まりも頻繁に行われていて、先日開催された河川敷バーベキュー大会には約70名が集まりました。普段はなかなか会えない他部署の方と話をすることができて、仕事上でもプラスになることがばかりでした。
イベント以外の取組も多々あって、社長自らが誕生日を迎えた社員一人ひとりにメッセージと図書券を贈ってくれる「サンクスカード」もその一つです。経営トップの心遣いが嬉しく感じられるイベントで、社員の間で大好評です。産休や育休などの制度もバッチリ整っており、既に2名が取得して復帰済み。家族手当も月2万円(上限2名まで)支払われるなど、家族を持って働く社員をサポートしています。働きやすさという意味でも、素晴らしい環境が整っていると思っています。
そもそも太陽光発電やオール電化関連のシステムは、長ければ30年単位でお使いになっていただける製品。お客様と長いお付き合いとなるだけに、最前線に立つ社員自身が、長く、安心できる環境で働けるのであれば、自ずとお客様に還元できるサービスの質も高まっていくのでしょう。
私自身も将来を見据えて長く、しっかりとしたキャリアを当社で積んでいきたいと思っています。

セントワークス株式会社 大西 徳雪(おおにし のりゆき)

セントワークス株式会社
代表取締役社長

大西 徳雪さん

ワークライフバランスの取れた会社作りに挑む。

どんな会社?

全国約500拠点をベースに訪問介護を軸とする介護サービス事業を展開するセントケア・グループ。
そのグループ企業の一つであるセントワークスでは、各事業所の請求処理や人事総務業務などを代行する『シェアドサービス』を手掛ける一方で、グループで培ってきた確かな運営ノウハウを業界全体に広めるべく、同業他社に対して人材派遣紹介、請求業務支援システム『Suisui Remon』、訪問看護に関する課題をITで解決する『看護のアイちゃん』などを提供している。
さらに、ワークライフバランスの実現に向けた取組にも精力的で、東京都からも表彰を受けている。

毎朝15分間、全員でオフィス内を清掃することで、気づく力を磨こうとしている

自慢の社内イベント

当社ではかねてからワークライフバランス実現のために、さまざまな取組を展開してきました。例えば、残業削減に向けての活動としては、各部署内で忌憚のない意見を述べ合う「カエル会議」、予定を全員が共有する「朝メール・夜メール」などを実施。これにより組織的に時間がうまく使えるようになり、本格開始後8か月で残業時間が半減しました。
もちろん、この結果に満足することなく、現在もさらなるワークライフバランスの向上に勤しんでいます。特にモチベーションアップが何よりも欠かせないからと、上司から部下へ「ありがとうメール」や、部下から上司にサプライズで感謝状を贈るという試みも新たに開始。また、休憩スペースに「ありがとうノート」を置いて、社員の誰かに自由に感謝の気持ちを表せるようにもしました。
この「ありがとうノート」は喫煙所のほか、「ほっとスペース」に設置しています。非喫煙者でもちょっとした時間に休息がとれるようにするのがこの「ほっとスペース」の目的。パッと見は打ち合わせスペースのようですが、ここでは完全に打ち合わせ禁止としています。
どれもユニークな取組との評判を得ていますが、毎朝15分間の環境整備もグループ全体にしっかり浸透しています。一見すると綺麗に見える場所であっても、よく探せば汚れがあるもの。見逃しがちな汚れを発見して、徹底して磨き込むという仕事は、“気づき”を高めることに繋がります。お客様の見えない要望に気づいて、サービスを提供するという介護・福祉業界にはなくてはならない能力を研鑽するには、この取組は非常に有用だと感じています。
これからもこうした努力を地道に繰り返していくことで、より良い会社となりたいと思っています。