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株式会社エイアンドピープル

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語学力と調整力が活きる翻訳ビジネス 仕事も子育ても全力で頑張れる

働きがいも家庭も充実の女性活躍ストーリー
語学力と調整力が活きる翻訳ビジネス 仕事も子育ても全力で頑張れる

翻訳サービスを手掛けるエイアンドピープルは、企業パンフレットや会議資料を、読者の言語や文化に応じて最善の形で提供する。クライアントや協力スタッフとの調整を図る場面が多く、細やかな気配りや複数の業務を同時に遂行する力を存分に活かせる。時間管理を徹底した環境で、家庭と仕事を両立する社員が多く活躍している。

調整力や気配りが求められるプロジェクトマネジメント


 ビジネスのグローバル化の前に立ちはだかる、言葉の壁。それを打ち破るのに頼りになるのが、翻訳サービスである。
 エイアンドピープルは、英語や中国語など40以上の言語に対応した翻訳や通訳派遣サービスなどを手掛ける。国内向けの書類を、海外に合わせてデザインし直す業務も引き受けることが多い。
 「観光ガイドからマーケティング資料、社内で使われるマニュアルなど、あらゆるドキュメントが翻訳の対象になります。近年は決算報告などIR(投資家情報)関連が、全体の約半数を占めます」と話すのは、創業者でもある浅井社長だ。システム会社出身で、翻訳ソフトのセールスに携わったことが、この業界に入るきっかけだった。
 設立当時は外資系企業からの依頼が多かったが、今や6割が日系企業である。
 社員はプロジェクトマネージャーとして、体制づくりや仕事の依頼、スケジュール調整、納品物のチェックなどを行う。実際に翻訳を行うのは、ネイティブスピーカーやバイリンガルなどのパートナースタッフだ。パートナーとは、外国語によるやり取りも少なくない。日本語とはまた違った配慮が求められる。
 「ちょっとしたひと言が、誤解を生んだりトラブルのもとになったりもします。ですから、相手の立場に立てる気配りが欠かせない仕事です」(浅井社長)
 複数のプロジェクトを同時進行しながら、スタッフを細やかにケアするなど、様々な業務を同時にこなす能力を活かす仕事だ。

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翻訳は言葉をただ変えるだけではなく、コミュニケーションツールとしての役割を理解することが大切だと話す浅井社長

家庭と両立しながら着実にキャリアを重ねる


 グローバルコミュニケーション事業部でチームリーダーを務めるプロジェクトマネージャーの佐野さんは、入社3年目。以前は学習塾に勤めていた。
 「塾の仕事も、やりがいを感じていました。しかし昼から夜にかけての勤務が中心で、結婚後も長く続けていけるかと不安に感じたのがキャリアチェンジのきっかけです」
 翻訳業界は未経験だったが、上司や先輩の指導やフォローを受けながら実務を通じて徐々に仕事を覚えた。佐野さんは「クライアントとの打ち合わせなど、人と会うことも多いです。前職での接客経験が活かされています」と話す。
 また、第一線で活躍しながら子育てもこなす先輩社員たちは、憧れの存在だ。
 「業務処理の早さやどんなに忙しくても感情的にならずに対処できる冷静さなど、本当に尊敬します」(佐野さん)
 ママでありながら、着実にキャリアを築く社員も多い。グローバルコミュニケーション事業部の坂本さんもその一人。入社後に出産を経験し、双子のお子さんは現在5歳になる。短時間勤務制度を利用し、工夫しながら業務をこなす。
 「通勤電車の中では、常に仕事の段取りを考えています。オーバーフローしている時は一人で抱えず早めに相談するなど、業務量の調整は必須です」と坂本さん。子どもの顔が恋しくなることもある。だが、自立した仲間たちと切磋琢磨しながら過ごす毎日は、他には代え難い。
 「仕事せずに家にいたら得られなかった経験や刺激を、たくさん受け取っていいます。2人の子どもも『お仕事頑張ってね!』って励ましてくれます。仕事と家庭の2つの世界があるから、両方頑張れている気がします」

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エイアンドピープルでは、Plain English(わかりやすい英語)を用いた翻訳を実践。簡潔でシンプルな表現により読み手の理解を促す手法で、アメリカでは公的文書をはじめビジネスで広く用いられている

15分単位の時間管理でメリハリある働き方を実現


 限られた時間で成果を上げる働き方ができるのも、同社の特徴だ。社員は1日のタスクを15分単位でスケジューリングし、全員で共有する。16時には仕事の進捗を確かめ、残業する場合はリーダーと相談してタイムスケジュールを決める徹底ぶりだ。徐々に、取り組んでいた残業時間の削減にも成功し、2017年からは終業時間も 30分早まった。オンとオフのメリハリのある働き方を実現しやすい。
 浅井社長自身、子育てに励みながら経営者としての道を歩み続けてきた。
 「私たちは仕事のために生きているのではなく、幸せで豊かな人生を送るための手段として働いているのだと思います。ですから、仕事のために家庭や子育てを犠牲にしてほしくないし、逆に仕事を諦めてほしくない。社員それぞれが主体性を発揮し、時にメンバーを支え、ある時には助けてもらいながら働ける組織でありたいと思っています」
 ライフイベントを見据えながら、存分に能力を発揮できる。思いっきり働きたい人にとって、理想の職場といえよう。

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誇りを持って仕事に取り組み、精神的に自立した社員のみなさん。少数精鋭という言葉がピッタリだ

体を伸ばしてもうひと頑張り、午後のストレッチタイム


 翻訳プロジェクトのマネジメントは、デスクワークが中心になります。外出がなければ、1日中パソコンとにらめっこということも珍しくありません。そうなると気になるのが、肩や首の疲れ。同じ姿勢のままでいると、体中の筋肉が凝り固まってしまうんです。
 そこで私たちのオフィスでは、15時になると仕事の手を休めてストレッチを始めるのが定番です。人気の洋楽など、その日の気分に合った音楽をかけて、各自が思い思いに体を曲げたり伸ばしたりします。私
の場合、席を立ったら「ウーン」と全身で伸びをするのがお気に入り。「このストレッチが肩に効いた」など、みんなで新たな動きも試しながら楽しんでいます。(佐野さん)

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おのおので体を伸ばすスタッフたち

●第14号 (2018年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社エイアンドピープル
設立・創業年
1998年10月
資本金
3,000万円
代表者名
代表取締役社長 浅井満知子
従業員数
10名(内、女性従業員8名)
所在地
150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-3-10 FiveAnnex 7F
TEL
03-5428-5668