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株式会社アドックインターナショナル

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ユーザー目線のシステム開発にこだわり 自主的に学び合う風土と積極性を育む

社員の成長を促し技術力を磨くストーリー
ユーザー目線のシステム開発にこだわり 自主的に学び合う風土と積極性を育む

国内の大手通信キャリアを主な納品先とし、目まぐるしく変化する通信業界の中で様々なシステムを開発しているアドックインターナショナル。専門性の高いシステムを効率よく作り上げる同社の仕組みには、「社員に自らチャンスを作り出してほしい」という思いが込められている。

ユーザー目線に立って 使いやすさと満足を追求


 現在注目されている「IoT(モノのインターネット化)」や「RPA(業務の自動化テクノロジー)」は、安定した通信設備によって実現している。アドックインターナショナルは創業以来28 年間、通信設備の分野でシステム設計を行ってきた。その経験と実績を活かし、現在は製造メーカーやソフトウェアメーカーにもサービスを提供している。
 「『自らチャンスを創り、自ら成長し続ける一人ひとりが、常にお客様の喜びと、感動を生み続けながら、誰もが幸せになれる会社を目指す』を経営理念としています。『ここまでやってくれるのか』と思ってもらえるよう、常にお客様の満足を追求しています」と話すのは、小林代表だ。同社のサービスは現場での運用に重点を置き、ユーザー目線での使いやすさにこだわって進められる。技術職のやりがいについて、インフラネットグループの稲村さんは次のように話す。
 「お客様がこれまで手作業で行っていた検証を機械で自動化し、『業務が楽になりました』と声を掛けていただいたときは、やはり嬉しいですね」

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広々とした雰囲気の勤務スペース。フリーアドレスなので、好きな席で仕事ができる

「何でも話せる先輩」を作る ブラザーシスター制度


 また同社では、「自らチャンスを作るために、社員が積極的に行動する仕組みをつくりたい」との考えのもと、新入社員教育においても積極性を高める仕組みが作られている。その最たるものが「ブラザーシスター制度」だ。新入社員は入社後の1年間、先輩社員とペアを組んで月に一度話をする。担当となるブラザーやシスターには他部署の先輩が選ばれ、仕事の悩みや不安を心置きなく話すことができる。「緊張して固まりがちな新入社員が自由に話せる場を設けたい」と考えて始まったこの制度は、同社で15年近く続いており、制度の対象期間が終わったあともブラザーやシスターとの交流を続けている社員も多い。実際にこの制度を体験した検証技術推進グループの松田さんは、「社内でのコミュニケーションを広げるきっかけになった」と話す。
 「現場に配属された1年目のときは他部署との交流が少なく、誰と話していいか分からなかったのですが、本社勤務だったブラザーの先輩を通じて色々な人と関わることができてよかったです」

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左から、松田さん、稲村さん。2人とも技術職として活躍している

丁寧な面談と環境作り 社員の挑戦もバックアップ


 同社は女性比率が少ないながらも、女性が働きやすい環境が整っており、入社した社員がのちに管理職に登用されたこともある。また、育児休業からの復帰後には短時間勤務でも専門職に付けるようにするなど、能力を十分に発揮できるよう工夫されている。残業時間の短縮にも注力しており、業務を効率化させた結果、社内常駐社員の残業時間はゼロ時間になった。残業時間が長い社員には面談を行うなど、メンタルの不調を未然に防いでいる。
 「ただ『残業するな』と押し付けるだけでは、根本的な解決にはなりません。『納期がある中でどう時間のやりくりをするか』を一人ひとりに考えさせ、社員がアイデアを出す機会にしています」(小林代表)
 また、専門性の高い知識が求められるため、部門ごとに勉強会を行ったり、研修を開催したりと、社員同士で自主的に学び合う風土が醸成されている。資格取得に対する支援も充実しており、学んだことが評価にも反映される仕組みだ。
 「未経験で入社して活躍している社員もたくさんいます。技術職というと難しく感じますが、一つひとつ勉強すれば、誰でもできるようになります」と小林代表も話す。
 社員の挑戦をバックアップする体制も万全だ。同社の社員は「SS シート」と呼ばれる目標設定フォーマットに1年の目標を記入し、シートをもとに上司と年4回の面談を行う。
 「面談では達成状況を確認するだけでなく、うまく進んでいない部分についてアドバイスをもらったり、仕事の状況に合わせて目標を見直したりすることができます。一度決めた目標についても融通がきくところがいいですね」(稲村さん)
 もともとは海外事業からスタートした同社では現在、ASEAN 各国に営業をかけており、希望すれば海外への出張や海外勤務のチャンスも手に入る。社員の挑戦を大事にする風土があるからこそ、社員自らがチャンスを作り出そうとする前向きな姿勢を持てるのだろう。

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「国内市場は限られているので、再び海外に目を向けていきたい」と語る小林代表

会社の近くでお花見!


 毎年春になると会社の近くの昭和記念公園に行き、お花見をします。半日みんなで飲むのですが、新入社員が一発芸を披露するという恒例行事もあり、コミュニケーションがとれる良い機会になっています。お子さん連れで参加される社員もおり、毎年大盛り上がりです。
(稲村さん)

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社長を囲んで大盛り上がりのお花見
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●第14号 (2018年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社アドックインターナショナル
設立・創業年
1990 年9月
資本金
1億7,420 万円
代表者名
小林 常治
従業員数
179名(内、女性従業員22名)
所在地
190-0012 東京都立川市曙町5-36-2ファーレ立川センタースクエアビル11 階
TEL
042-528-8733