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城東地区 株式会社アオアクア

株式会社アオアクア あえて厳しい環境に身を置く医療人達。訪問看護、リハビリサービスのやりがい

株式会社アオアクア

あえて厳しい環境に身を置く医療人達。訪問看護、リハビリサービスのやりがい

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株式会社アオアクア

あえて厳しい環境に身を置く医療人達。訪問看護、リハビリサービスのやりがい

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仕事のやりがいストーリー
あえて厳しい環境に身を置く医療人達。訪問看護、リハビリサービスのやりがい

 江東区、墨田区、江戸川区で、訪問の看護とリハビリサービスを展開するアオアクア。そこには医療人として高い志を持てる環境があった。

訪問による看護とリハビリサービスの需要は増えている

 訪問看護と訪問リハビリは、医療機関にかかっていた人が自宅に戻ってからも引き続き安全で快適な療養生活が送れるよう支援するサービスである。「超高齢社会と言われる昨今、需要はますます高まっている」とアオアクアの箱崎圭二統括所長は話すが、その一方で担い手が少ないのが現状だという。
 「「理学療法士などの資格を取った場合に就職先として浮かぶのは、やはり病院なのかもしれません。しかし、私たちが力を入れている訪問医療ではご利用者様の自宅に出向くことで、ご本人だけでなく、そのご家族や普段の生活により密に関ることができる。そうした意味で、病院とはまた違ったやりがいがあると感じています」と箱崎さん。

body1-1.jpg訪問看護と訪問リハビリの仕事について箱崎圭二さん

働きやすい職場環境を目指して100%の有給取得率

 アオアクアでは一人の利用者を複数人で担当するチーム制が敷かれ、時間帯で人が入れ替わるシフト制を徹底。これによって、休みたい時に休める環境を実現している。年間130日の休日に加えて、有給休暇の取得率はなんと100%だという。
 「有給休暇の日数をグラフ化してクラウドで共有しているんです。それを見て、あなたとあなたはまだこんなに残っているから取ってねと上司から言われるわけです」と話すのは入社6年目の看護師、高柳紀子さん。長年病院勤めをしていたが結婚、出産を機にアオアクアに転職したという。
 「病院だとどうしても夜勤があるので、夜は子どもと一緒に過ごせる日勤の訪問看護を選びました。当社では半日単位で休暇が取れるなど制度が充実しているので、とても助かっています」
 家庭生活の充実が図れたことで、一層仕事に身が入るようになったという高柳さん。現在は、時短勤務ながら、副主任として日勤の看護師たちをまとめる立場を任されている。さらに、スキルアップのために認知症ケア専門士の資格取得を目指すなど、志は高い。
 訪問看護、訪問リハビリという知識や技術が求められる現場に身を置きながら、働きやすい職場環境で自身のスキルを磨く。医療人として高い志を持っている人にとってはやりがい十分の職場といえよう。

body2-1.jpg「子育てしながらでも、責任ある立場で活躍できます!」と話す高柳紀子さん

訪問リハビリのやりがい

 入社2年目の鈴木恭平さんも、同様のやりがいを常に感じていると話す。3年間、理学療法士として急性期病院で経験を積んだ後にアオアクアに入社した転職組だ。
 「担当しているご利用者様の年齢や症状は様々です。生後6か月の乳幼児がいればもうすぐ100歳という方もいるんですよ」
 鈴木さんにとって今最も気になるのが、脳性麻痺にかかり歩くことのできない小学生。まだ幼いのでリハビリを嫌がり泣いてしまうこともある。そんな時はいつも胸が痛むというが、それでもなんとか楽しんでリハビリしてもらえるよう遊びを取り入れた訓練を心がけているという。麻痺の影響で言葉を発するのも困難で、同僚である言語療法士とともにリハビリに当たっていると話す。
 「その成果が少しずつ現れてきたんです。最初は『ママ』と『パパ』しか言えませんでしたが、今では『あつい』といった単語も話せるようになりました。それに喉が渇いた時には頬に手を持っていったり、『ありがとう』と言いたい時には、後頭部を手でポンポンと叩いたり、感情表現ができるようになってきました。『ありがとう』をしてくれた時には、心からこの仕事をやっていて良かったと思いました」
 仕事のやりがいは利用者との関係性の中に生まれると続ける。
 「以前の職場は退院が目的でしたが、現在は長い期間を通じて利用者さんの生活の質を向上させることが重要です。一人で浴槽をまたげるようになった、散歩ができるようになったなど、どんなに小さな進歩でもご利用者様が喜んでくれたなら、これ以上に嬉しいことはありません」

body3-1.jpgどんどん現場に出てスキルを上げていきたいと話す鈴木恭平さん

編集部メモ

利用者の家族からも感謝される


 利用者のみならず、その家族から感謝されることも多いという高柳さん。
 「ある認知症の方の娘さんから、あなたが来てくれて良かったとお礼を言われたことがあります。その方は『自分の親は自分が面倒を見なければ』という気持ちをお持ちで、初めは私たちが看護に入るのをあまり快く思われていなかったのかもしれません。少しずつ私たちに任せていただけるようになってきて、今では固い絆で結ばれています」
 人との距離が近い職業だからこそ、感謝された時の喜びはひとかたならぬものがあるのだろう。

edit-1.jpgアオアクアには高柳さんのように家庭と両立させながら働いている女性が少なくないedit-2.jpg鈴木恭平さんの業務風景 利用者と接する時は笑顔を心掛けているという鈴木さん
  • 社名:株式会社アオアクア
  • 設立年・創業年:設立年 2011年
  • 資本金:950万円
  • 代表者名:代表取締役社長 井上 晴貴
  • 従業員数:72名(内、女性従業員数42名)
  • 所在地:136-0072 東京都江東区大島8-5-1 N&Hビル4階
  • TEL:03-5628-6120
  • URL:https://aoakua.net
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください