1991年の設立以来、アルミニウムなどの非鉄金属の加工・販売を手掛けるアークメタル。主な顧客には部品メーカーが名を連ねるほか、同業他社の依頼にも応えるなど、取引先は600社にも及ぶという。それだけの顧客を抱えれば、依頼される加工内容は多岐にわたるが、様々な形状やサイズといったオーダーに自在に応え、高く評価されている。
　「多彩な加工技術とスピーディな対応が求められます。製品によってはすぐに加工をして即日納品も可能な体制を整えており、お客様の要望に迅速に応えています。また、少量多品種にも対応するなどして事業拡大を図ってきました」と、関社長は自社の強みを説明する。同社の加工品は、自動車のエンジン部品、航空機の内装、鉄道車両、半導体の製造装置、プリンターのシャフト、カメラのフレーム、照明器具の反射板、家電など、実に多彩。現在は日本全国で取引がある中で、関東エリアの営業が中心だというが、東北、北陸、中部、関西へも更に力を入れていくという。

　同社ではアットホームな社風の良さを人材育成にも生かそうと、先輩社員が後輩を指導するメンター制度を導入した。入社2年目、営業部の鈴木さんは、同じ部署の主任からマンツーマンで、アルミニウムなど資材の専門知識をはじめ、業務の流れなどを教わった。社内全体にも気軽に質問できる雰囲気があり、早い段階から仕事を覚えることができたと喜ぶ。
　「社会人マナーをはじめとした各種研修とメンター制度のおかげでスムーズに仕事を覚えることができました。1年間は先輩が営業の基本を指導してくれますし、私事などの相談にも乗ってもらいました。最近、一人でお客様を担当できるようになりましたが、上司や先輩に比べるとまだまだ知識不足ですし、的確な状況判断ができないこともあります。それでも一歩ずつ成長をしながらお客様にご満足いただけるよう頑張りたいです」
元々、人と接するのが好きで明るい性格という鈴木さん。そんな個性を生かして、顧客から信頼されるようになりたいと抱負を語る。