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株式会社ケア・ウイング

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「優しさ」が評価され、強みになる笑顔あふれる在宅介護サービス

心のこもった在宅介護を実現するチームワークストーリー
「優しさ」が評価され、強みになる 笑顔あふれる在宅介護サービス

 約4人に1人が高齢者の北区で、在宅介護サービスを展開するケア・ウイング。「高い専門性でみんな笑顔へ」を理念に掲げ、充実した研修と綿密なチームワークでスタッフが着実に成長できる。介護に不可欠な“ 優しい気持ち” をキャリアに反映する制度も備わっている。

笑顔になれるサービスを常に考え“ 続ける” 組織

 就職活動で、自らの“優しさ”をアピールする機会は少ないかもしれない。形のないものを具体的に伝えることの難しさや、仕事の成果にどのように結びつくのか示しづらいといった理由もあるだろう。だが世の中には、優しさを能力として求める職業があるという。それは、介護の仕事だ。「介護は、相手を想う“ 優しい気持ち” が強みになる仕事だと思います」と話すのは、北区赤羽で在宅介護サービスを手掛ける、ケア・ウイングの保田代表だ。介護が必要な高齢者の自宅に出向き、訪問介護や「ケアプラン」と呼ばれる介護計画書を作成する居宅支援を行う。
 『高い専門性でみんな笑顔へ』という理念は、設立から6年かけて作り上げた。“みんな”という言葉にはサービスを受ける側だけでなく、スタッフや関係者全員が幸せになってほしいという想いが込められている。その実現には、良いサービスとは何かを考え続けながら提供する、“ プロ” の姿勢が求められるという。
 「考え“ 続ける” ことが大事なんです。当社にとって“プロ”とは、利用者にとっての良いサービスを、考え続けながら提供できる人を指します。ご利用者様にはいろいろな方がいますし、状況も常に変化します。その瞬間のベストを常に考え、議論し、実践できる組織を目指しています」(保田代表)
 常勤ヘルパーとして働く、入社2年目の谷口さんは「入浴介助をしながら、ご利用者様の体に痣がないかなども確認します。ご本人はちょっとぶつけたという認識でも、重大なけがや機能障害につながる恐れもあるからです」と、小さな気付きを大切にする。

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人を笑顔にする仕事がしたいと、広告代理店、人材サービスを経て、介護の世界に行きついた保田代表。経験を活かし、高校や大学で講師も務める

スタッフ主導の組織運営 心強い仲間と頑張れる

 社内では“ 考える” 機会も多い。年度初めには、人事考課と会社からの期待に基づき、自分の言葉で2つの目標を設定する。また年に5回行われる勉強会では、「みんなが笑顔になる」ことにつながるテーマを従業員主導で決め、グループワークを毎回取り入れ、対話を重ねながら自分の考えを深めていく仕組みを盛り込んでいる。さらに身近なところでは、最低限のガイドラインはあるが、制服はない。仕事にふさわしい服装を自分で“ 考える” のである。
 従業員のほとんどは、入社して初めて在宅介護に携わる。最初に1カ月間の研修期間を設け、徐々に仕事に慣れていく。同行研修では、訪問先の先輩社員の仕事を手伝いながら、ケアのポイントを自分なりの言葉でまとめるという。
 実際の介護は5、6人のチームを組んで行う。訪問は一人だが、交代で利用者のケアをするのである。谷口さんは、「チームワークが大切ですね。メンバーはみんな優しい。いつも気に掛けてくれていて、頼りになります」と話す。
 訪問介護のシフト調整などを行うサービス提供責任者の和貝さんは、自分の感情にもきちんと向き合ってくれる仲間がいて、心強いと感じている。
 「介護の現場にいると、ご利用者様の最期を迎える場面も出てきます。その時の感情を抑え込むことなく、気持ちを共有できる素適な職場です」

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学生の頃はサッカーに打ち込んでいたこともあり、チームプレイに魅力を感じるという谷口さん

想いをキャリアにつなげる充実の支援制度

 仕事がハードな分、休息はしっかり取る。優先して休日を指定できる「希望休制度」を利用し、上手に予定を立てる。
 「制度を利用し、旅行に出かける人も多いですよ。事務所には従業員からのお土産がよく置いてあります」(保田代表)
 ケア・ウイングの人たちは自分たちの仕事に誇りを持ち、楽しみながら働いている。谷口さん、和貝さんとも、自分が必要とされていることを、これだけ実感できる仕事もなかなかないと、口を揃える。
 「『ありがとう』とご利用者さまが笑顔を見せた時は、この仕事を選んでよかったと思います」(谷口さん)
 「ご自宅を訪れると、『あなたが来る日を、心待ちにしていたの!』とご利用者さまから言われることも。やりがいを感じる瞬間にあふれていますよ」(和貝さん)
 更に、介護関連の資格を取得した際には講座受講料を全額負担する制度を設置したり、マネジメント職に向けて中長期にわたる数値目標を定めている。これも“ 優しい気持ち” をキャリアに還元させるための仕組みだ。
 思いやりのあるケアが、利用者の感動を呼び生きる希望をもたらす。“ 優しさ” を届ける仕事は、多くの人を笑顔にさせる仕事でもあるのだ。

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和貝さんは入社6年目。「できる限り、この仕事を続けていきたいですね」

ハツタロウー・ケンジロー・なびでんちゃんのもっと知りたい!

荒川土手の風に吹かれて気持ちをリセット
 事務所から歩いて10分くらいのところに荒川が流れています。ちょっと気分を変えたいな、という時は土手に出ることもありますね。
 大小のビルが立ち並ぶ駅前や住宅街を抜けると、一気に視界が開けます。時には草の上に寝っ転がって、広い空を独り占め。水が流れる音や風で草が揺れる音を聞きながら深く呼吸をすると、頭の中もスッキリしてきます。
 川沿いを駆け抜ける自転車や、ぶらぶらと散歩するおじいさんたちをボーっと眺めているうちに、すっかりリフレッシュ。事務所に戻り、もうひと頑張りできます。(谷口さん)

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夕暮れ時の荒川土手。いろんな人たちが気ままに過ごす。

●第15号 (2018年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
株式会社ケア・ウイング
設立・創業年
2012年4月
資本金
250万円
代表者名
保田 峰義
従業員数
25名 (内、女性従業員20名)
所在地
115-0045 東京都北区赤羽2-48-4 ニュー末広ビル6F
TEL
03-5249-8753