大手情報サービス会社でフリーペーパーの営業をしていた梅津代表。飲食店などから広告を出してもらう毎日だったが、高額な出稿料を出してもらっているにも関わらず、それに見合う効果が出るとは限らないことに梅津代表は疑問を抱いていた。自分を信用してくれるクライアントに明確な費用対効果が分かりづらい仕組みに心苦しさも感じていた。
　「そんなときに出合ったのが、ウェブサイトで展開するアフィリエイト広告でした。実際に商品を購入したり、サービスを成約した際に広告費が発生するという成果報酬型のビジネスですから、クライアントにとって費用対効果が明快です」（梅津代表）
　この出合いが梅津代表を起業へと動かした。
　一般的にアフィリエイト広告は、比較サイトなどで記事を書くアフィリエイターやブロガーと広告主とを代理店が橋渡しすることで成り立っている。しかし、代理店は限定された広告主の案件しか持たないためアフィリエイター等は書きたい案件を探しづらいという状況だった。
　そこで同社では、アフィリエイター等が複数の代理店が所有する案件を探しやすいように一元管理した「アフィリエイトフレンズ」というウェブサービスを開始。このサービスによってアフィリエイター等が多くの案件を容易に検索できると共に、広告主や代理店も多くの書き手と接点が持てるようになった。
　現在、「アフィリエイトフレンズ」には約3万5,000人のアフィリエイターやブロガーが登録。定期的に注目商品の紹介や記事作成のポイントを伝えるイベント開催などを行うことで、アフィリエイト広告の発展に寄与している。

　同社では、入社後すぐに適性検査が行われ、その結果と本人の希望を照らし合わせた上で各部署に配属される。また「Will Can Mustシート」を使用し、社員一人ひとりが目標を定め、代表と定期的に面談しながら自身が磨くべきスキルなどを確認する機会も設けられている。AF事業部で働く入社2年目の難波さんは、アフィリエイターの会員への対応や営業事務を担当。更に細かい作業が得意という適性を生かして、セミナーで使用する資料づくりも担当している。
　「自分に向いた仕事に関われるので、ストレスも少なく充実した毎日です」（難波さん）
　適性検査だけでなく梅津代表自身が社員の適性や、本人の希望を踏まえて活躍の場を提供しているという。