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永和情報システム株式会社

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技術力とコミュニケーション力の双方で 顧客システムの課題を解決する

技術力とコミュニケーション力の双方で 顧客システムの課題を解決する

生命保険会社や卸売業界の情報システムを、顧客との密なコミュニケーションで支える永和情報システム。入社後3年間は先輩が後輩の指導をするトレーナー制度で、技術力向上を目指す。早い時期からSEとして活躍するための手厚い研修制度を設けるなど、人材育成にも余念がない。

サービス業として システム開発を実践する

 システムエンジニアとして働いていた経験を生かし、現在の会長が1984年に起業して生まれた永和情報システムは、主に金融業界や、卸売業界に向けての情報システムの提案・開発・保守・運用などを行っている。中でも生命保険会社との取引は、多くが元請として直接受注。社員が顧客先に常駐しながら、保険申込者の審査・承認・契約を行なうシステムの開発や運用などに当たり、業務の効率化に貢献している。
 同社では数名から10名以上のチームで顧客先に常駐し、顧客の要望にきめ細やかに対応して、信頼に応えている。
 「当社の業種はシステム開発ですが、仕事に対する姿勢は『サービス業』だと捉えています。単に技術やシステムを提供するのではなく、お客様に寄り添いながら、ともに解決策を考えていく。そして我々が保有する技術力を発揮することで、お客様に貢献していくことを大切にしています」と佐藤社長は自社の仕事に対するスタンスを説明する。
 顧客の視点から仕事に取り組むのが永和情報システムの伝統といい、その好例が数百に及ぶ仲卸業者が加盟する仲卸組合の業務を一括管理するプラットフォーム開発だと、佐藤社長は例を挙げる。使い勝手の良いシステムを開発するという目標を顧客と共有し、入念なヒアリングを重ね、満足度の高いシステムを構築。運用に関しても自社内に担当者を配して、組合職員からのシステムの使い方などの問い合わせに丁寧に対応している。

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週1回のマネジャー会議など、社員自らが働く環境の改善が図れる仕組みづくりをする佐藤社長

3年間のトレーナー制度で 若手社員をサポートする

 同社では、社員の多くが取引先で働くことから勤務場所や環境が異なる。そこで各現場の状況把握と現場の課題を吸い上げるため、週に1回マネジャー会議を開催し、情報を共有している。例えば、残業が多くなれば解決策を探り、場合によっては顧客に対して改善策を打診することもあるという。
 また、短時間勤務により育児休業明けの社員のスムーズな復帰を促すなど、働く環境づくりにも力を入れている。
 更に、人材育成にも力を注ぎ、各種制度を導入している。その一つが若手社員の不安をなくし、スキル向上を図るためのトレーナー制度。入社3年目まで先輩社員がフォローする。
 金融システム部の石山さんは、入社2年目ながら生命保険商品の申込・審査関連のシステム開発に携わり、先輩たちの適切なアドバイスでSEとして成長している。
 「先輩が忙しそうなときには『教えてください』と声を掛けづらいものですが、トレーナー制度のお蔭で先輩から声を掛けてくれるのでありがたいです。当社はこまやかな配慮ができる方が多いので、不安や悩みを一人で抱え込むということがありませんでした」と話す。

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社員間の距離が近くて気兼ねなく相談できる雰囲気の中、多くの女性社員が活躍中

知識ゼロからプロを育てる 研修制度

 同社の採用スローガンは「『ゼロ』から『プロ』を育てる会社」。その言葉通り、同社では文系学生の採用も多く、入社後は充実した研修でSEに必要な知識やスキルを身に付けられように支援している。入社すると4カ月にわたる新入社員基礎研修を受け、ビジネスマナーや、コンピュータ、プログラミングの基礎知識を学ぶ。更に仮配属先での実践的な応用研修が2カ月間あり、その後は6カ月間のOJTを行い、1年間を通して新入社員のスキル向上を支援している。
 ソリューションシステム部で市場の仲卸組合のシステム保守・運用を担当する入社6年目、細谷さんは「文系出身でITに関する知識は殆どゼロでしたが、プログラミング等に関する基礎知識は入社1年間の研修で無理なく身に付けることができました」と語る。
 今では、一人で顧客を担当。システムの操作方法等が分からないお客様に対して、きめ細かな対応を心掛け、日々感謝の言葉を受けているという。

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充実した研修制度も入社理由の一つだったという石山さん。任される仕事が着実に増えている

ここがポイント!働くやりがい!

ユニークな研修で周囲とのコミュニケーションを磨く
 同社では、社員に視野を広げてもらうため、公募制の海外研修も行っている。過去には、AI開発者が集うニューヨークの会議参加や、セブ島でのWeb開発研修などが行われた。一回につき数名の参加だが、知らない土地、異なる言語でコミュニケーションを取る体験は、他者との関係づくりに大いに役立ち、社員同士や顧客との結束力を高めることにつながっているという。こうした研修で育まれた社員たちが、意欲とやりがいを持って働いている。

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海外研修では新しい技術を吸収するとともに社員同士のコミュニケーションも図っている

●第19号 (2019年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
永和情報システム株式会社
設立・創業年
1984年6月
資本金
2,500万円
代表者名
代表取締役社長:佐藤 友彦
従業員数
94名(内、女性従業員数25名)
所在地
107-0062 東京都港区南青山5-6-25永和ビル
TEL
03-3556-0581
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