多様な制度や柔軟な働き方を推進する環境で、ユーザーにお得なサービスを届ける
国内300万人以上が利用するウェブサービス「ポイントインカム」を運営するファイブゲート。マンツーマンの育成環境や個別面談などで社員一人ひとりに目を向け、挑戦する姿勢を支援。更に、出社時間を選べる制度を導入し、プライベートも充実できる環境を整えている。
暮らしをお得に変えるサービスで、ユーザー数を伸ばす
ネットショッピングや口座開設、あるいはアンケートに回答することで独自のポイントが貯まり、現金や電子マネーなどに変換できる会員制ウェブサービス「ポイントインカム」を運営するファイブゲート。手軽にお小遣い稼ぎができると幅広い世代に利用者が広がっており、日本国内300万人以上が登録しているという。
システムエンジニアとして経験を積んできた山下社長が、16年前に携帯電話に対応するポイントサービスの提供を他社に先駆けて開始した。
「先駆けとして認知されるとともに、PC、携帯電話、スマートフォンといった端末の変化にも迅速に対応し、ユーザーを獲得してきました」(山下社長)
スマートフォンが登場し、外出先でのインターネット接続が当たり前になると、市場は急速に拡大したという。利用者も増え、同業他社が増える中、広告主と交渉して高額ポイントを提供する他、利用者のマーケティング調査も実施するなど、常にサービス改善に努めてきた。更には、ポイントサービスが理解しやすくなるように、仕組みや使い方などを社員が動画でも解説。
「変化の著しい業界のため、新たに試み続けなければ生き残れません。社員とともに挑戦を続けていきたいです」(山下社長)
現在は、「ポイントインカム」とは全く異なる新規事業として、大きいサイズの女性服の製造、通販サイトでの販売を画策中だという。
「社員の『やってみたい』という声から事業化しました。同趣旨の通販サイトはあっても、製造から手掛ける例は聞きません。ポイントサイト同様先駆けたいです」と山下社長は話す。
様々な得意分野を持つ人材が活躍
20~30代の社員が約9割を占める同社。入社後は年の近い先輩が1対1で指導し、社内ルールから仕事内容まで丁寧に教えている。また、日頃から社長や先輩社員が新人に目を配るとともに、年に2回、社長との面談を実施。意欲のある社員には裁量権のある仕事を任せている。
中途入社6年目、ポイント事業部の野崎ゼネラルマネージャー(GM)は1年目から「ポイントインカム」の運営を担当。週1回の情報共有やミーティングで、キャンペーン開催案が採用されるなど、積極的な姿勢と能力が評価され、3年目で事業部長に抜擢。20名の部下を抱える立場となった。
「年齢に関係なく評価される環境があり、成長に結び付きます」(野崎GM)
部署のメンバーはもちろん、デザイナーやエンジニアを統括しながら、サイトディレクションやスケジュール管理、プロモーションなどを担当している。
「約3年間で売り上げは2.5倍になりました。更にプロモーションに注力し、身近なサービスにしていきたいです」と意気込む。
一方で、サイトを縁の下で支える人材も活躍できる会社だと山下社長は話す。
「問合せ対応、システム開発など根気強さ、緻密さが必要な業務も多い。全ての人材が強みを生かしています」
勤務制度や支援手当でプライベートも充実
同社では、仕事とプライベートをともに充実させてほしいとの考えから、「自由出勤制度」を導入。規程の8時間勤務を満たせば、8時から13時までの間で、自由に出社時間を選べるというもの。野崎GMは「10時出社で、19時退社」。一方、転職を経て入社した2年目、広報部の山本さんは、9時に出社し、18時退社。「帰宅後は、飲み会や映画観賞など楽しんでいます」と話す。
また、若い世代が多いだけに、各種支援手当もある。例えば、引っ越し時に10万円を支給する他、勤務年数1年未満は月1万、3年未満は3万、5年以上は5万円の住宅手当を支給している。
「毎月住宅手当が支給されるのは大きい。ありがたいです」(山本さん)
ここがポイント!働くやりがい!
自ら提案したアイデアの効果が目に見える ウェブサービスを運営するには常にトレンドを意識し、サービスを更新していかなければならないと同社はいう。そうした中、同社では、新人も企画会議に参加。経験・年齢関係なしに、遠慮なくアイデアを発表し合う風土が根付いている。採用された提案の効果が、アクセス解析などにより数値として目に見えるのもモチベーションの一つ。改善を重ね、自分が携わったサービスの利用者から感謝の声が寄せられると、もっと頑張ろうと意欲が高まるという。
●第20号 (2020年3月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。