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多摩地区 FSX株式会社

FSX株式会社 ブランド転換と環境整備を進め<br>古来のおしぼりサービスを海外へ展開

FSX株式会社

ブランド転換と環境整備を進め
古来のおしぼりサービスを海外へ展開

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多摩地区

FSX株式会社

ブランド転換と環境整備を進め
古来のおしぼりサービスを海外へ展開

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グローバル展開を目指すおしぼり工場ストーリー
ブランド転換と環境整備を進め 古来のおしぼりサービスを海外へ展開

 おしぼりのレンタルや資材の販売、製造・開発を手掛けるFSX。国立市に本社と工場、倉庫を構えるほか、アメリカ、ベトナム、香港に事業拠点を置いている。創業から50年で培ってきたおしぼりによるおもてなしサービスで、地域や国内に留まらず、海外への展開も目指している。

創業以来のレンタル事業をフランチャイズ展開

 JR南武線の谷保駅から南に歩いて約20分。中央自動車道の国立府中ICの近くにFSXの本社社屋と工場がある。1967年、「藤波タオルサービス」として創業し、飲食店を中心におしぼりのレンタルサービスを展開してきた。“おしぼり”というと、湿ったタオルが透明のビニール袋に丸まって入っているものを連想する人もいれば、湿った不織布が折り畳まれて包装されているものをイメージする人もいるだろう。
 「おしぼりは日本古来のおもてなし文化の一つですが、最近は使い捨ての不織布を使ったものが多くなっています。ただ、飲食店だけでなく、カーディーラーやハウスギャラリー、ホテルやIT企業などでも提供されるようになり、特に高級志向のあるところではタオル地のおしぼりが使われています」と、2013年に社長に就任した藤波さんは説明する。
 2016年に創業50年を迎えたのを機に、現在のFSX(FUJINAMI SERVICE XPRESS)に社名変更した同社。東京を中心とする1都3県におしぼりのレンタルサービスを展開するほか、全国の同業30社にフランチャイズ展開をしている。また、自社独自の通販サイトを運営するなど、日本全国及び海外を対象におしぼりを販売している。

body1-1.jpg「創業以来培ってきたおしぼり産業のノウハウを活かして海外で市場を構築するのが現在の我々のミッション」と語る藤波社長

ブランディングに若手社員も企画から参加

 「外食産業での需要が減ってきて、レンタルの市場が縮小傾向になりつつあるのですが、おしぼりのニーズは依然としてあります。理容・美容業界や医療業界でもおしぼりが使われる。そうしたニーズに応えるべく、様々な企画開発を行っているところです」(藤波社長)
 実際に、ネイルサロンやフィットネス施設にもレンタルしているほか、国内を走る豪華観光列車の車内やラウンジでのサービス、ホテルのチェックインサービスとしても提供されているというタオル地のおしぼり。福利厚生の一環としておしぼりを採用する企業もあるという。確かに見る機会が少なくなっているタオル地のおしぼりだが、同社はこうした新たなニーズを見逃さず、そのニーズにマッチした商品を企画開発し、展開してきた。例えば、東京工業大学と慶應義塾大学発のベンチャーと共同研究により開発された抗ウイルス・抗菌・除菌・防臭機能と安全性を兼ね備えたおしぼりブランド「VB®(VIRUS BLOCK)」を2011年に立ち上げ、タオルの販売を開始。医療機関や美容室、ホテルなどで採用されているという。
 「販路開拓に向けたブランディングのためのプロジェクトも多数活動中です。若い社員にもどんどん仕事を任せて、積極的に参加してもらっています」(藤波社長)
 営業部で働く入社3年目の野口さんは現在、ポケットおしぼりのブランディングプロジェクトに参加し、新しいカタログの制作に奔走中だ。「カタログをゼロから作るので大変ですが、同じチームの先輩や、部署を超えて広報の方も気に掛けてくださり、アドバイスをもらえるのでなんとか形になりつつあります。トレンドを自らの手で作れるので、とてもやりがいのある仕事です」

body2-1.jpg本社内に並ぶおしぼりと関連商品。左端の白と黒のおしぼり冷温庫「REION」は2018年度グッドデザイン賞を受賞

女性も若手も働きやすい職場環境を構築

 野口さんや今年新卒入社した総務部の樫村さんのように、女性社員が多いのも同社の特徴。全従業員の約6割が女性という。そのため、産前産後休業制度や育児休業制度、短時間勤務制度など、ライフスタイルの変化に応じた様々なサポート制度がある。産休・育休からの復帰率は100%だそうだ。また、外部講師を招いて、電話応対などのビジネスマナーを学ぶ研修を実施するなど、人材教育にも積極的だ。
 「女性だけではなく若手の社員も働きやすい職場だと思います。私にもいろいろな部署の先輩がフランクに話しかけ、指導してくださいますし、私のような若い社員の意見も聞いてくれ、プロジェクトに取り入れられることもよくあります」と樫村さんは説明する。
 職場環境を整えながら、同社自体だけでなく、おもてなし精神が詰まったおしぼり産業の更なる発展に向けてまい進し続けている。

body3-1.jpg「上司も先輩もフランクに話しかけてくれます」と話す、野口さん(左)と樫村さん(右)

ハツタロウー・ケンジロー・なびでんちゃんのもっと知りたい!

国立まと火の「ダンボ」の材料を提供


 地域貢献活動の一環として、7月に開催されている「国立まと火」に協賛しています。まと火とは、国立市の姉妹都市である秋田県北秋田市で行われている、先祖の霊を迎え入れる伝統行事で、住民が古着などを固めて「ダンボ」と呼ばれる木綿の玉を作り、毎年お盆に川のほとりで燃やします。その伝統行事を国立市でも実施しようと、2015年7月に初めて行われたのが、国立まと火です。
 国立まと火では、当社のおしぼり洗浄時に抜け落ちてできる繊維(リント)をダンボの材料にすることになり、玉状に成形して提供しました。
 国立まと火が夏の風物詩になるように、活動を続けていきたいです。
(広報部 唐沢さん)

edit-1.jpg国立まと火の様子edit-2.jpg国立まと火で使われる「ダンボ」