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ハネダ防設株式会社

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社員が健康で楽しく働ける環境で、建物を火災から守る設備のプロを育成

社員が健康で楽しく働ける環境で、建物を火災から守る設備のプロを育成

複雑な法律の遵守が求められる消火設備の設計と施工を行うハネダ防設。大型施設を中心に業務を手掛け、建物や街の安心・安全に貢献する役割を担っている。社員の健康をサポートするため朝食の提供を行うとともに、社員の声にも耳を傾けながら快適に働ける施策を充実させている。

専門性の高い設計・施工を 請け負い、着実に成長

 スプリンクラーや消火栓などの防災設備は安心・安全に暮らす上で決して欠かすことのできない設備。ハネダ防設は、その設計・施工を専門とする施工管理会社。伊東社長は同業の施工管理会社から2006年に独立、2008年に同社を立ち上げた。
 防災設備は消防法と密接に関係しており、スプリンクラーや消火栓の数はフロアの面積に応じて決められ、その間隔やカバーするエリア、吐出する水の量、貯めておく水量まで細かく規定されている。同社では法律に沿って防災システムを提案し、法律に抵触することなく施行されたかどうかを検査するところまで請け負う。万が一にも不備があればやり直しは必定で、工期にも大きく関わってくる。それだけに高い専門性と技術を持つハネダ防設には仕事の依頼が絶えない。関東エリアの大型商業施設やスタジアム、病院、結婚式場などの消火設備を手掛けている。
 入社2年目、技術部の原さんは、以前、飲食業に就いていたが、手に職を付けたいと同社に転職した。
 「新築はもちろん改築工事でも消火設備は不可欠です。消防設備士の資格と技術があれば建築工事のたびに需要があると面接時に聞いて、この仕事なら自分のキャリアを伸ばせると転職を決めました」
 入社後の半年間、会社の支援を受けながら消防法を勉強し、資格を取得。現在は、施主の希望を聞き取り、ほかの設備工事との調整を図りながら、施工状況の管理などを担当している。
 「調整は大変ですが、建物が出来上がったときの喜びも大きい。もっと知識を増やしてスペシャリストとして成長したい」と抱負を語る。
同じく技術部の片之坂さんは入社10年目。9年間、現場の管理を担当していたが、昨年から図面を引く仕事に移った。
 「図面を作成するメンバーに現場での経験を伝え、職人の方々が疑問を感じず作業を進められる、分かりやすい図面を一緒に作っていきたい」と意気込む。

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働きやすい、働きたいと思える環境づくりに力を入れていると伊東社長

社員の健康と働きやすさを重視し朝食も提供

 多くの社員に健康かつ自分の力を最大限発揮してもらうために、同社では、働きやすい環境を整えてきた。その代表例が朝食サービス。オフィスのエントランスを入ったところに設置されたカフェスペースで、始業時間前に朝食を提供している。
 また、ハイキングなどのサークル活動も活発で、1回の活動で一人5,000円の補助金が支給される。仲間を集めて趣味に打ち込むことで、チームワークを高めることにも一役買っているという。
 更に、会社への要望を募るアンケートも通年で実施。2019年8月からは、入社した1週間後、1カ月後、3カ月後に人事部の担当者が「何か困っていることはないか」とフォローする取組も始めた。
 「せっかく同じ会社に集った仲間ですから、楽しく気持ちよく仕事をしてもらいたい。そのためにできる施策はどんどん打っていきたい」と伊東社長は語る。

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オフィス内のカフェスペース。朝食や昼食をとりながらコミュニケーションを図る場となっている

個々の成長に合わせた研修も随時導入

 新卒の新入社員に向けては、マナーなどを学ぶ3日間の外部研修を実施。その後は基本的にOJTで仕事を覚えていく。また、7段階にわたる消防設備士の資格取得に向けた講習会への参加を奨励。取得後は、資格手当も支給されるため、社員の多くが積極的に受験している。
 社員数が増えてきたこともあり、今後は、社員の成長に合わせたステップアップ研修なども随時導入していく予定だという。
 「仕事に取り組んでいく中で、どんどん経験値が上がり、1年間建物を担当しただけで、驚くほど成長していることに気付くでしょう。各種研修も組み合わせ、スキルアップを更に後押ししていきたい。そして社員の成長とともに会社も成長させていきたいと思っています」(伊東社長)

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施主の希望も最大限に反映しながら、法律に定められた防災設備システムを提案

ここがポイント!働くやりがい!

世界の目が集まる施設の工事にも携わる 同社では現在、羽田空港脇に建設中の大型複合施設の消防設備工事にも携わっている。東京2020オリンピック・パラリンピック競技会の開幕に合わせ、世界中から人が訪れる場所だけに、自社が関わることへの社員たちの士気は高い。消防設備という性質上、仕事の成果が発揮されないことが一番だが、万が一のときには、被害を最小限に食い止め、人命を守るという使命がある。社員の肩にかかる責任は大きいが、施主はもちろん、近隣住民など地域の安全に応えられるよう自負を持って働いている。

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消火栓一つにしても、ホースの長さや水量が細かく法律で規定されている

●第19号 (2019年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
ハネダ防設株式会社
設立・創業年
設立年 2008年5月
資本金
1,000万円
代表者名
代表取締役社長 伊東 啓昌
従業員数
36名(内、女性従業員数11名)
所在地
144-0043 東京都大田区羽田4-3-10 羽田ビル2階
TEL
03-5735-2123