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株式会社ハウスクリエイト21

株式会社ハウスクリエイト21 勝負は退去後の1~2週間。 スピードリフォームを取り仕切る 一流施工管理者を目指す

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勝負は退去後の1~2週間。 スピードリフォームを取り仕切る 一流施工管理者を目指す

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勝負は退去後の1~2週間。 スピードリフォームを取り仕切る 一流施工管理者を目指す

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期待が高まる若手の未来ストーリー
勝負は退去後の1~2週間。 スピードリフォームを取り仕切る一流施工管理者を目指す

賃貸住宅は入居者の退去後、1~2週間で奇麗に修繕され、次に貸し出せる状態とならなければならない。それを専門とするリフォーム業で、若手はどのようにスキルを磨いているのか。

ニッチを攻める。解約精算代行と原状回復工事

 午前8時30分――目立つ蛍光緑のベストを着用し、右手にトング、左手にゴミ袋という出で立ちでハウスクリエイト21の社員が、街のゴミ拾いを始める。同社が社会貢献の一環として行っている毎週水曜日の清掃活動の光景だ。
 地域貢献は、同社が設立以来、社是に掲げてきたことの一つ。清掃の範囲は、会社周辺にとどまらず最寄り駅のほか、昼食で利用する店周辺など広範囲にわたる。また、足立区主導で区内の美化や防犯に取り組む「ビューティフル・ウィンドウズ運動」にも参加。近所の人から挨拶などで声を掛けられることも増えてきているという。
 同社の本業は、賃貸住宅の解約精算代行と原状回復工事を中心とした総合リフォーム業だ。賃貸住宅入居の経験があればピンとくるかもしれない。賃貸部屋を退去するときは、部屋の汚れや破損、劣化などを不動産管理会社と一緒にチェックし、その責任割合によって、原状回復費用の負担割合を決めることになる。
 通常、この業務は不動産管理会社が兼ねて行うのだが、部屋の状況も相手も千差万別。一つひとつの案件で貸主、借主双方が納得した上で、立ち退き、そして原状回復工事を速やかに進めるのはかなりの負担となる。そこを代行するのが同社というわけだ。
 退去から原状回復工事を終えるまでに与えられた時間はおおむね1~2週間程度というから、一般的なリフォーム業にはないスピード感が求められる。そのためには、説得力のある根拠を示して入居者も不動産会社も納得できる落としどころを探る交渉力や、施工業者がよどみなく動けるような段取り力、チェック項目を見落とさない注意力などが必須のスキルとなってくる。
 リフォーム業界の中でも、精算代行と原状回復という狭い領域に特化したことが同社の強みになった。競合他社が少なく、大手不動産管理会社の目にも止まり、依頼が相次ぎ、その機動力で絶大な信頼を勝ち取った。その評判は業界の横の繋がりを伝播。都内と隣接3県に3万室の担当物件を抱え、今も成長中だという。
 その成長ぶりを支えるのは作業上のスキルだけではない。総合リフォーム業は、地域に暮らす人の顔が見えていないと務まらない仕事。それだけに地域貢献も重要な意味を持つのだ。その一つの表れが冒頭に紹介した周辺地域の朝の清掃だ。こうしたきめ細かい配慮と盤石な基盤の上で右肩上がりの成長を続ける同社は、まさに快進撃の真っ最中といえるだろう。

body1-1.jpg退去時の立会い・精算と各種リフォームで、盤石な経営基盤を作ってきた

先輩や職人から現場で学ぶ

 だからと言って安穏としていられるわけではない。隙間産業はうまくいくことが分かると次々に後発企業が参戦してくる自然の摂理で、油断すれば埋もれてしまう。先行する優位性を保つためにも、これまで蓄積してきたノウハウはきっちり継承していかなければならない。そこで同社は若手の積極採用と育成を進め、カリキュラムの整備に力を入れてきた。一時期、社員の高齢化に危機感を覚えたときもあったが、今では平均年齢が20代後半になるまで若返りを果たしている。
 2015年に入社した工事部の島田花織係長は、美術大学で建築を学んだ後、建築系の現場で働くことを希望し、同社の門を叩いた。同社の研修はいわゆるOJT型で、入社後はまず社外研修で社会人マナーや会社の理念を身に付けてから、社内研修として1か月間は職人の作業を体験する。同社の役割は工事を取り仕切る施工管理だから、実際は自分で何かを作るということはないのだが、どんな作業をするかが分からなければ管理はできない、との考えだ。研修を終えると、いよいよ先輩に付いて現場に出て、一から手順を覚えていくことになる。
 「現場の職人さんや入居者さんと話をすることが多い仕事ですが、知識がなければコミュニケーションできません。最初は分からないことだらけだったので、とにかく先輩や職人さんの話を聞くことを心掛けました。プロとしての自覚を忘れず、日々勉強することを意識しています」(島田係長)
 一人の若手が育っていく過程には、会社の育成体制に加えて、実際に作業を担当する取引業者の職人の協力も欠かせない。というのも、現場がスムーズに回るかどうかは施工管理者の腕にかかっているため、職人側としては経験の浅い若手だと不安に思ってしまうケースがあるからだ。しかし、同社の場合は、協力業者との懇親会を定期的に開いて信頼関係を構築。職人も一緒になって、ときに叱り、ときに見守りながら若手を育成するムードを作り出しているという。
 半年ほどで独り立ちを果たし、施工管理者としての経験を重ねてきて2017年5月には係長に昇進し、後輩を指導する立場にもなった。また、入社3年を迎える来年度には、資格取得専門校の費用を負担してくれる会社の制度を利用できるようになる。こうした支援を受けて「2級建築施工管理技士」の取得に向けて動き出しているという。
 「職人さんとコミュニケーションを取りながら、最初から最後まで工事に関わり部屋を奇麗にする魅力的な仕事です。女性ならではの安心や視点が求められていることも感じるのでやりがいもあります。自分の知識を深めると同時に、役職がついた自覚も持って後輩にきちんと指導できる人になりたいです」(島田係長)
 自身の強みを理解し、目標を見据える島田係長が頼もしく見えた。

body2-1.jpg施工管理はコミュニケーションが命。人と話すことを心掛けていると島田花織係長

日々の小さな経験の積み重ねが大きな成長に

 島田係長のように若くして昇進を果たす社員がいれば、ほかの若手も奮起するに違いない。鴨井稔昌さんもその一人だ。2016年入社の転職組で、前職で不動産売買に携わっていたが、そのときにはまるでタッチしていなかったリフォームの部分に興味を持ち転職。工事部に配属され、社内研修を経て、先輩と一緒に現場に出た。2年弱、経験を積む中で印象に残った出来事を聞くと、実感のこもった答えが返ってきた。
 「どれが一番ということはなくて、毎回色々なことが起きて、毎回必ず学ぶことがあるという感じですね。最初は全く分からないんですが、経験しているうちにだんだんと全体像が見えてくるんですよ。1年くらい経つと段取りがうまくいくようになって、仕事がさらに面白くなってきました」(鴨井さん)
 劇的な事件をきっかけに大きく変化するだけが成長ではない。一つひとつの出来事に向き合って、コツコツ経験を積み上げていく中で感じられる成長が一番のモチベーションになるものなのだ。さらに経験を積み重ねる中で、周囲の反応の変化も感じられるようになったと付け加える。
 「精算代行時に入居者さんがすんなり納得してくれるとは限りません。最初はずいぶん悩ましく感じられたものでしたが、慣れてくるにしたがって不思議なほどスムーズに話が運ぶようになってきました。ちょっとした伝え方の違いで、相手の受け取り方や反応が大きく変わるのだと感じています」(鴨井さん)
 一人で現場に行くようになって1年弱の鴨井さんだが、2017年に入社した大河内直樹さんを直属の先輩として面倒を見る立場でもある。自身の勉強と並行しつつ、2017年中に大河内さんを独り立ちさせることが目標だといい、指導の難しさを実感しているところだと語る。
 確かに難しい課題だが、日々の経験を成長に繋げられる鴨井さんなら、きっと乗り越えていくに違いない。

body3-1.jpg成長の実感をリアルに語ってくれた鴨井稔昌さん

ビフォーアフターに魅入られて

 一方の大河内さんは、美容師として1年弱勤めた後、知り合いのつてで同社に転職してきた。異業種からの転職となったが、今はリフォーム業の仕事に魅力を感じていると話す。
 「施工前と施工後の比較写真を見せてもらったことがあるんです。奇麗になっているだけではなく、施工前よりも見栄えが良くなるように細かいところにアレンジもしてあって、見違えるようになっていました。それを見て『これを自分で作ったら達成感があるだろうな』とウズウズしてきたんです」(大河内さん)
 仕事の成果が目に見える形で分かる。これこそものづくりの醍醐味だろう。入社して数か月間、原状回復工事が終わった後の検査工程に同行してチェックの仕方を学んだ後、現在は鴨井さんの下で現場に出て、仕事の進め方を学んでいる。
 「まだがむしゃらにやっている段階で、振り返る余裕はありません。先輩の話を集中して聞いて、ひたすらメモを取っての繰り返しです。当社は若い社員が多いですし、鴨井さんとも年が近くて何でも気楽に話せることもあり、働きやすい環境だと思います。実は昨日、初めて工事の発注をすることになって、うまくいくかドキドキしています」(大河内さん)
 実は大河内さん、入社時はワードやエクセルといった基本的なパソコン操作もできない状態だったという。そこを会社の費用でパソコン教室に通わせてもらい、今では見積り作成にも挑戦している。できることを一つずつ増やしていき、先輩から信頼され、役に立てるようになりたいと目標を語った。
 一つひとつ経験を重ねることができ、必要なら資格取得や技能向上のための惜しみない支援もある。こんな環境ならきっと刺激に満ちた毎日が送れることだろう。3者の表情や語り口から、そのことがひしひしと感じられた。

body4-1.jpg直属の先輩・後輩にあたる鴨井稔昌さんと大河内直樹さん(写真左)

編集部メモ

経営理念に則った女性活躍に期待

 同社は「全従業員のもの、心の幸せを追求するとともに工事を通じてお客様に喜びを与え、適正な利益をいただき、社会貢献すること」という経営理念を一貫して掲げている。つまり、社員・顧客・会社・社会と企業活動に関わる4者が全てプラスになるような会社作りを目指しているのだ。その表れが若手の育成であり、地域清掃というわけだ。
 さらに女性登用も進めており、特に幼稚園~小学校低学年の小さい子どもを持つ母親を積極的に採用している。子どもが病気のときはもちろん、運動会や授業参観などのイベント時にも「どんどん参加してあげてください」と、家庭優先の働き方を推奨。事務部門では女性の占める割合が高くなってきている。
 女性や若手が活躍できる土壌は十分にある。実際、工事部で活躍している島田係長の例もあり、これからほかの部門でも女性が活躍していくことが期待できそうだ。

edit-1.jpg同社を支える若手メンバーの4人
  • 社名:株式会社ハウスクリエイト21
  • 設立年・創業年:設立年 1994年
  • 資本金:2,000万円
  • 代表者名:代表取締役 小森谷 則雄
  • 従業員数:51名(内、女性従業員数14名)
  • 所在地:121-0816 東京都足立区梅島2-3-15 岩立ビル2階
  • TEL:03-3852-0777
  • URL:http://www.hc-21.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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