社員一人ひとりの成長を親身にサポートし 優れた組み込み技術で車社会を支える
<3つの特徴>
●自動車関連メーカーから信頼される高い技術
●充実した研修で未経験者も短期間で技術習得
●連続有給休暇取得も奨励する働きやすい環境
自動車の「頭脳」を開発 技術力と経験でニーズに応える
自動車のエンジン制御など、電子制御を行うコンピュータはECU(Electronic Control Unit)と呼ばれ、中には100を超えるECUが積まれている車もある。
ヒュークラボは、自動車メーカーや電装部品メーカーが作製した仕様書に基づき、ECUに搭載される小型コンピュータ「マイコン」に動きを指示するプログラムを組み込んでいく開発会社。
2013年に設立された同社は、大手自動車メーカーや電装部品メーカーと直接取引をし、小さい組織ながら、急成長を続けている。
「カーエレクトロニクスの組み込みソフトウェア開発には、自動車に求められる安全性・耐久性などの要望に応える高い技術と経験が必要ですが、当社はそこに大きな信頼を寄せていただいています」(小坂社長)
同社は、IT企業を経営してきた小坂社長、組み込み技術の優秀なエンジニアだった赤岸常務、そして金融機関出身の鈴木会長を中心に設立。人が交わる研究所のような場所をつくろうという意味を込めて「ヒュー(マン)・ク(ロス)・ラボ)」と名付けられた。
「この仕事で何より大切なのは人です。その経験、人柄に対する信頼に、仕事も付いてくる。だからこそ社名にヒューマンという言葉を入れたいと考えたのです」(小坂社長)
今後は、得意としている組み込み技術を家電製品などに応用するなど、新たな核となる事業にも挑戦していくという。
「ゆくゆくは社員の中から、新たな事業を担う経営者を育てていきたいと思っています」(鈴木会長)

充実の研修で技術を習得 基礎力を付ける資格支援も
同社でエンジニアとして活躍するには、組み込み技術に加え、自動車のメカニズムや「安全思想」などもしっかりと身に付けなければならない。技術と知識が習得できるようにと、座学とOJTを組み合わせ、半年から1年という長い研修期間を設け、新入社員の育成に臨んでいる。
入社6年目、開発部の大竹主任は、大学在学中にインターンとして1カ月間同社の仕事に触れたことがきっかけで入社を決意した。
「経営学科だったので、プログラミングの知識は全くありませんでしたが、入社後の研修で基礎を身に付けることができました。自分がプログラム開発に関わったバイクが街を走っているのを見掛けると胸が躍ります」
また、同社では、情報処理技術者試験などの受検にも積極的に支援を行い、合格者には報奨金を出している。
「組み込み以外の技術を身に付けることで、エンジニアとしての活躍の場も広がります。どんな時代になっても変わらない情報処理技術の基礎は、徹底的に身に付けてほしいと考えています」(鈴木会長)

休暇の取得を積極的に奨励 身の回りまで親身にサポート
同社で働くエンジニアは、顧客の開発現場で勤務することが多いという。
「社員の人間的な成長を何よりも大事にしている」と話す小坂社長は、外部で働く社員の元を月に1度は訪問して、その声に耳を傾けている。
「当社の役員たちは、仕事面での支援はもちろんのこと、プライベートでは引っ越しを手伝ってくれたり、体調を崩したときには病院まで駆け付けてきてくれたりと、父親のように社員のことを気に掛けてくれます。その思いに応えられるよう、もっと成長したいと思っています」(大竹主任)
ライフ・ワーク・バランスについても、同社の取組は積極的だ。コアタイムを11時から14時としたフレックスタイム制の導入や、有給休暇も常に80%以上の取得率となるよう、飛び石連休の間の平日などは有給休暇取得奨励日とし、9日以上の連続有給休暇取得を推奨している。
入社3年目、開発部の原島さんは、「上司に夏季休暇や大型連休時のスケジュールを相談したら、ここも休んだらと、長く休めるようにアドバイスしてくれます。バイク旅行など、存分に利用しています」と喜ぶ。

社長からメッセージ
将来、経営を担えるバイタリティーに期待
自動車の知識やコンピュータの技術については、基礎からしっかりと身に付けられる研修制度を整えていますので、不安を覚えることはありません。当社がぜひ備えていてほしいと考えるのは、正しいと思ったことを積極的に自己主張できる姿勢です。社員一人ひとりが成長して、将来経営に携わるようになるなど、ビジネスを楽しんでもらうことを期待しているからです。言われたことをこなすだけではなく、やりたいことがあればどんどん手を挙げて実行に移すバイタリティーあふれる人を求めています。

●第23号 (2020年12月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。