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五十畑工業株式会社

五十畑工業株式会社 お客様一人ひとりの理想にかなった ベビーカー作りに、 自社一貫体制で挑み続ける

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お客様一人ひとりの理想にかなった ベビーカー作りに、 自社一貫体制で挑み続ける

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ニーズに応える製品作りストーリー
お客様一人ひとりの理想にかなったベビーカー作りに、自社一貫体制で挑み続ける

創業90年来、ベビーカーをはじめペット用カート、介助用車椅子など、多彩なニーズに応えるために自社一貫生産を続けてきた五十畑工業。
小さな仕様変更にも応じる姿勢は、まさに顧客に「頼られるメーカー」そのものだ。

自社一貫生産だからこそ、特注品にもきめ細かく対応

 改めてベビーカーをまじまじと見てみると、複雑な構造で成り立っていることに気付かされる。骨組みをなすパイプは理にかなった形で加工・溶接され、布やビニールシートの縫製も車輪の取付け加工も、使い手の安全と乗り心地をとことん追求しているのが、見れば見るほどに分かってくる。
 “スワン”ブランドのベビーカーメーカーとして、創業90年を迎えた五十畑工業の社員は34名。複雑な製造を限られた人員で行うには、外注化が進んでいるのかと思いきや、同社は全工程を自社一貫生産という態勢にこだわり続けている。製品仕様や製造ロットなどを検討・調整する営業企画部の五十畑和徳さんは、その由縁をこう語る。
 「お客様のニーズにきめ細かく応じるため。その一言に尽きますね。当社が主に手掛けているのは大型特殊乳母車といって、保育園や幼稚園のお散歩時間に4~6人の園児を一度に乗せてご利用いただくタイプです。実はこのタイプは使い手によって、サイズ、ハンドルの位置、重さなど、“欲しい仕様”が異なり、大量生産というわけにはいかないのです。ですから当社のものづくりは、ニーズに応じられる多品種少量生産体制と、各工程の密な連携を徹底できる社内一貫生産を貫いているんです」
 さらに、顧客ニーズをすくい上げて形にできる社内一貫生産は新しい製品を開発しやすいと、和徳さんは胸を張る。
 「10年ほど前、お客様から『このベビーカーは犬にも使えるの?』と聞かれたんですね。そうかと唸りました。ちょうど、ペットブームの成熟期でしたから、家で飼っている大型犬が体調を悪くしたときに動物病院に連れていくのが大変という声は確かにあったんですよね。早速、社内で各工程のメンバーと検討を重ね、試作を繰り返し、大型犬用カートを開発。愛犬家の皆さんに口コミで評判が広がり、当社の新しい柱に成長しています」

body1-1.jpg製造メンバーと接合部分の仕上がりの状況を確認し合う五十畑和徳さん

子どもたちが笑顔で乗る姿に、作り手の喜びを感じる

 そんな五十畑工業の社屋では、1階でパイプや金属部品の加工、2階で縫製とパイプの組立て、3階で縫製した布とパイプの接合を行っている。各工程の“つなぎ役”としてフロアを行き来しつつ、主に縫製を担当しているのは、2006年新卒入社の井上拓見さんだ。工房ではミシンを扱う姿が板についた様子だが、「僕なんてまだまだですよ」と謙遜する。
 「スイスイ縫っているように見えますが、生地の材質や厚みによってミシンを踏む力加減を微妙に変える必要があり、奥が深いんですよ。布を切り返しながら角や曲線状の縫い目を正確に仕上げるのは至難の業ですね。今はひたすら先輩方の手ほどきを受けて、技術や感覚を体に染み込ませているところです」
 子どもの頃からものづくりが大好きで、人の役に立つ製品に携わりたいという思いで同社に就職した井上さん。その実感を味わえるのは、ベビーカーに乗った子どもたちが楽しそうに散歩する姿を目にしたときだという。
 「休日に長野へ旅行したとき、うちのベビーカーに乗った子どもたちを見かけたんですよ。“こんなところにも!”という驚きと感動のあまり、子どもたちに目いっぱい手を振りました」
 誠実な人柄がにじみ出る笑顔でそう話す井上さん、職場環境も申し分ないという。
 「もし失敗しても『次はこうしような』と先輩方は穏やかに対応してくれるんですよね。本当に心強く、温かい職場です。右も左も分からなかった私が社会人として成長できているのも周りの皆さんのおかげ。少しでも恩返しができるように、精進する毎日です」
 仕事が充実すれば自ずとプライベートタイムも充実すると話す。毎日定時にはスパッと仕事を切り上げ、友達と食事に行ったり、自宅で得意の料理を作ったりして過ごしているそうだ。

body2-1.jpg「福祉用品の展示会で当社を知り、入社を直談判しました」と笑顔で振り返る井上さん

一人ひとりのニーズに合った製品作り

 3代目の五十畑雅章代表は、若手社員の活躍に目を細めながら、今後も「一人ひとりのニーズに合った製品作り」のスタンスは変わらないと話す。
 「先日も、当社の介助用車椅子を何年も愛用されているお客様が、『体に馴染んでいるのでこれからも使い続けたい。すり減った車輪を取り換えてくれませんか』とわざわざ訪ねて来られたんです。嬉しかったですね」
 体の不自由な人のための介助用車椅子の製造をスタートさせたのは、今から40年以上前。五十畑代表の祖母が目の病を患い、力になりたいという思いがきっかけだったという。そこから改良を重ねながら、病院や介護施設、在宅介護を行う家庭向けに製品を供給し続けている。もちろん、介助用車椅子においても使う人の状況に応じた製品作りに徹している。
 「私たちから若手に一方的に押し付けているわけではないんですよ。若手もベテランもお互いに切磋琢磨し合いながら、思いや考えを共有し、共感を深め合っていく。そうした関わり合いを通じて、少しずつものづくりへの思いがかみ合わさっているんじゃないかな」
 代表をはじめ、ベテラン陣が作ってきた基盤を生かし、次代の社員たちがどんな新しい道を描いていくのかが楽しみだと、五十畑代表は期待を込めてそう語ってくれた。

body3-1.jpg70歳になった今も現役で会社を切り盛りする五十畑雅章代表

編集部メモ

昼休みはお手製の大鍋みそ汁でほっこり

 五十畑工業の創業は1927年。同社のベビーカーは当時の皇太子ご夫妻も愛用されたという。そんな同社には、20代の若手社員から勤続50年以上の大ベテランまで在籍。家内工業として創業したこともあってか、取材時には社内全体に家族的な雰囲気を感じることができた。昼休みには食堂に集まって弁当を食べ、社員が大鍋で作ったお手製のみそ汁を味わってくつろぐという。こうした温かさが、工程間の連携の取りやすさや社員の勤続年数の長さにも表れているのだろう。

edit-1.jpg和気あいあいと働く五十畑工業の社員の皆さん
  • 社名:五十畑工業株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 1927年
  • 資本金:1,000万円
  • 代表者名:代表取締役 五十畑 雅章
  • 従業員数:34名(内、女性従業員数9名)
  • 所在地:131-0033 東京都墨田区向島1-29-9
  • TEL:03-3625-1463
  • URL:http://www.isohata-swan.co.jp

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