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株式会社キーテック

株式会社キーテック 独自の技術で素材力を高め木の良さを次世代へつなぐ

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独自の技術で素材力を高め木の良さを次世代へつなぐ

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独自の技術で素材力を高め木の良さを次世代へつなぐ

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木の可能性を広げるストーリー
独自の技術で素材力を高め木の良さを次世代へつなぐ

 原木を独特の加工で強度のある建材にする。その技術を日本で初めて導入し、市場をつくり、さらにその可能性を広げていこうという会社を訪ねた。

強くて未利用資源活用にもなる理想の木材

 かつて隅田川の河口に位置した木場は紀州をはじめとした全国各地から海路を伝って運ばれてきた丸太の貯木場だった。丸太はここで製材され、江戸の町の家屋建設に使われた。
 明治以降、沿岸の埋め立てが進み、1960年代に貯木場は新しい河口となる新木場に移った。外国で製材された木材が直接輸入されるようになった今日では、丸太が浮かぶ海を見ることはほとんどないが、製材所はいまも数多く残っており、立ち上る木の香りが2001年には環境省が選ぶ「かおり風景100選」にも選ばれている。
 キーテックが入る高層ビルも、そんな新木場にある。業種はもちろん木材加工業だ。もっとも丸太を製材した白木を作っているわけではない。
 同社の主力商品は、単板積層材(LVL:Laminated Veneer Lumber )とよばれる加工木材。カラマツやスギの原木の表面に、水平に刃を当てて、ちょうど大根のかつらむきのように、3ミリ程度の厚さでくるくると剥いていく。その薄い板の繊維方向を平行にそろえ、接着剤で貼り合わせて製造される。木目が見える面と、お菓子のバームクーヘンのようなユニークな積層が見える面がある。この材料をカットして梁や柱に加工していく。
 「最大の特徴はその強度です。同じ木種をただ削っただけの白木に比べて、強度は1.3倍になります。組み合わせれば4階建のビルの柱になるサイズも作れます」と同社の中西宏一社長は胸を張る。
 柱として使った場合、強度ある建材を柱として使えば同じ建物を作るのでも、数を減らすことができる。一本あたりの価格はやや高いがトータルコストでは十分競争できることになる。メリットはそれだけではない。柱が少なくすめば、その分、居住空間を広く取れることになる、もちろん学校や駅などの大空間建築にも向く。何年たっても狂いが少なく、接着剤に防腐剤や防蟻剤を混ぜれば、材の全体に行き渡らせることができる。しかも、曲がって育ってしまって捨てるしかなかった木も問題なく材料として使える。いわば、衰退著しい日本の林業を元気にする可能性さえある理想的な建築材料なのである。

body1-1.jpg中西宏一社長と社員のみなさん

追い風が吹く木材加工業界

 ベニヤ合板などを主に製造していた同社がLVLに取り組んだのは25年前のこと。先代の社長がヨーロッパでLVLの製造現場を視察し、いち早く日本に持ち込んだ。
 「当初はそのよさが理解されず、ずいぶん苦労したようです。それでもいいものはいいという信念で営業を続け、ここまでもってくることができた。今では競合会社も増えていますが、それもマーケットが広がったことの証です」
 中西社長は、2015年に会社を引き継いだ。いま、業界には強い追い風が吹いているという。
 「2010年に公共建築物等木材利用促進法が成立し、公共の建物は企画設計段階で木材の使用を検討するようにということが定められたんです。いま業界では木材ルネッサンスという言葉が流行っています。この機を逃さず、さらに成長していきたい」と中西社長は話す。

body2-1.jpg「木材加工業には追い風が吹いている」と中西社長

新たなアイデアでさらなる可能性を

 「ふだんは都内、あるいは近郊の設計事務所を回ることが多いですね。やはり設計の自由度があがるところがセールスポイントになりますよね」というのは、LVL営業課の吉田智則さん。大学では森林資源科学科に学び、木材の活用法を学んだ。入社後、品質管理課でLVLの仕上がりをチェックしたり、新商品の開発に従事していたが、11年目に突如営業に転属になった。木材の性質を知り、加工の現場を熟知する吉田さんの営業スタイルは一味違う。
「『この時期の木では、あまりいいLVLは作れません』ということもあります。建築家の先生方は木材一般の知識は勉強されていても、LVLの本当のところをご存じないという方も多いので、しっかり説明して、うまく使っていただきたいんですよね」
 阿部真子さんは、中途入社の1年目。以前は自動車関係の企業に勤めていたが、縁があってキーテックに入社した。
「家の庭から見渡す限り木というような秋田で育ちました。この会社で働くことになったのも運命かもしれませんね」と笑う。
 現在は、LVL材を加工する図面をCADで描いたり、会社PR用の映像制作などに携わっている。
 「わからないことは先輩方が丁寧に教えてくださいます。困ったことがあれば何でも相談できるので働きやすさを実感していますね。先生は大勢いるので、もっと製品のこと、木のことを勉強して、いろんなところで役に立てるようになりたい」と目を輝かせる。
 近年同社は、構造材だけにとどまらず、LVLのストライプ柄をデザインに活用できる内装材も製造している。LVLの可能性はまだ大きそうだ。中西社長は若い世代への期待をこう語る。
 「木のことを知り、建築のことを知り、その間をつなぐのが私たち。農業でいえば、農家と料理店との間をつなぐ食品加工業といったところです。そこでできることはまだまだたくさんあるはずです。LVLを使ってこんなこともできる、あんなこともできるというアイデアをもらいたい。そういう提案をしてくれる若い人を待っています」

body3-1.jpg「風通しがよくて、成長できる会社です」と話す阿部真子さん

編集部メモ

木の地産地消に取り組む


 林業の保護のため国産材の利用促進が強く叫ばれる中、キーテックは、オーダーメードのLVLも製造している。
「自治体から裏山の木を使って公民館を建てたいというご要望をいただくこともあります。いわば、木材の地産地消です。木の種類や状況を見て、ご提案をして、加工の段取りをつけるのも営業の仕事です」と吉田さん。
 木のぬくもりを生かし、地域のつながりを強める。そんな役割も担っている。
 中西社長は海外への進出も視野においている。
 「木材が豊富で林業が盛んな東南アジアへの技術移転も考えています。市場としての期待も大きい」
 地域貢献ができて、海外での活躍のチャンスもある。働きがいには事欠かない。

edit-1.jpg商品の魅力を伝えていくのも大きな役目
  • 社名:株式会社キーテック
  • 設立年・創業年:設立年 1958年
  • 資本金:2億6,840万円
  • 代表者名:代表取締役社長 中西 宏一
  • 従業員数:127名(内、女性従業員数11名)
  • 所在地:136-0082 東京都江東区新木場1-7-22 新木場タワー8階
  • TEL:03-5534-3741
  • URL:http://www.key-tec.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください

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