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木村農産商事株式会社

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畜産農家での現場実習などで知識を身に付け 畜産業界全体を支えていく

畜産農家での現場実習などで知識を身に付け 畜産業界全体を支えていく

1961年の設立以来、畜産専門商社として器具機材や飼料といった商品を畜産農家に届けてきた木村農産商事。消費者に安心を届けるべく、全国に広がる畜産農家に対して、現場を知り豊富な知識を身に付けた社員が「スピード・親切・丁寧」をスローガンに、行き届いたサポートを行い畜産業界をけん引する。

日本の食卓を支え続ける 全国規模の畜産専門商社

 1961年設立の木村農産商事は、畜産用の機材を中心に飼料などを扱う畜産専門商社。その商品数は数千種類にも及び、畜舎に使う屋根から小さな部品まで、あらゆる機材がそろうことを強みにしている。
 「全国規模の畜産商社機能を持っているのは日本全国でも当社だけです。『信頼で結ぶ皆様の架け橋』をモットーに、困ったことがあれば、まずは当社に相談いただける関係を畜産農家と築いてきました」と木村社長は語る。
 近年は、太陽光発電やキクラゲ栽培システムにも事業を拡大。副収入として畜産農家にこれらの事業を提案し、安定した収入を得られるようサポートしている。こうした新機軸の発想があるのも、畜産業界全体をトータルにサポートしてきた同社だからこそのこと。畜産農家だけでなく、仕入れ先である畜産機器メーカーや製薬会社からも同社は厚い信頼を得ている。

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木村社長が就任して以来、新たな面談制度や休暇制度が作られている

経験や勉強会で知識を付け 畜産農家を支える

 数多くの畜産用機材を扱うだけに、専門的な知識に加えて、機材が実際にどのような場面で使われるのかといった現場感覚が欠かせない。そのため、新卒で入社した社員は、ビジネスマナー研修や社内研修を終えると、独自研修として仕入れ先のメーカーや得意先の畜産農家で現場経験を積む。3つほどの現場で、1~2週間ずつ研修を実施し、合計で1~2カ月程度現場研修を行う。
 「畜産農家での研修のおかげで、機材の使われ方が体感的に分かるようになりました。また、納品した機材の取り付けを手伝ったり、畜産農家の役にたてることが増え嬉しいです」と入社4年目、特品部の金森さんは語る。
 また、数千種類にも及ぶ製品の特徴と性能を把握するための勉強会も欠かせない。毎月社内で開催されるものに加えて、新製品を開発したメーカーによる商品説明会にも参加している。直接メーカーの担当者から話を聞くことで、営業担当は、自信を持って顧客に製品を提案できる。

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「得意先の農家が生産した豚肉をスーパーで見つけると嬉しい」と語る金森さん

社内改革にも取り組み 女性の活躍もサポート

 同社は、社員の働く環境改善にも余念がない。年に2回、全社員と社長が1対1で「モラールサーベイ面談」を行う。秘密保持を約束した上で、直属の上司には言えない仕事上の課題から、プライベートでの悩みまで相談に乗る。面談を通して社員から意見を吸い上げ、過去には「有給休暇が取りやすい環境づくり」などを会議のテーマとして取り上げた。その結果、現在社員は有給休暇の取得に積極的で、更に管理職らが率先して行動を起こし、1時間単位での申請も可能になった。現在の有給休暇取得率は50%ほどだが、「設立60周年となる2021年までには70%を目指したい」と入社16年目、管理部の尾形さんは意欲を見せる。
 また、男性が多いイメージの畜産業界だが、女性の採用も進んでいる。同社で女性初の営業職採用となった金森さんは出産を控え、産前産後休業、育児休業を取得する予定である。
 「遠方への出張を控えてくれたりと周りがサポートしてくれるので特に不安なく仕事ができています。私が先例となって、当社でも子育てしながら働く女性が増えればと思っています」
 更にユニークなところでは、バースデー休暇を導入。
 「誕生日くらいは仕事から離れてゆっくり過ごしてほしいという思いから2017年に導入しました」と木村社長はにこやかに語る。社員が喜ぶ制度の導入に積極的な同社の、社風が垣間見える。

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「社内の風通しは良く、上司から声を掛け挨拶をすることも多い」と語る尾形さん

ここがポイント!働くやりがい!

日本の食を支え、畜産業界を盛り上げる
 同社には、全国の畜産農家から新たに導入したい機材や飼料についての要望に加え、数多くの相談も寄せられる。顧客のお困りごとに対して、プロとしての豊富な商品知識があるからこそ、一件ずつ誠実に応えられるのが社員の喜びとなるという。こうした同社の地道な活動が、食の安心、安全をサポートしている。全国の畜産農家やメーカーとつながりを持つ同社だからこそ、日本の食に貢献し畜産業界全体を盛り上げようというやりがいを持った社員が意欲的に働ける。

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月に1回発行される社内報には、新入社員の紹介や社内の新たな制度の活用法などが掲載される

●第18号 (2019年9月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
木村農産商事株式会社
設立・創業年
設立年 1961年2月
資本金
6,500万円
代表者名
代表取締役社長 木村 誠二
従業員数
34名(内、女性従業員数10名)
所在地
103-0024 東京都中央区日本橋小舟町3-2 リブラビル6F
TEL
03-5642-8011