もともと、消火器などの防災機器を販売する会社として設立した同社。現在は、消防、電気、給排水設備など、建物に係る全てのメンテナンスから修繕工事まで、更には24 時間の緊急対応も行うなど、お客様の要望や世の中のニーズに合わせて業務を拡大している。
　石川代表は、「下請けを使ったり、分業で行ったりする業者が多い中、当社はこれらのサービスを一貫して自社で完結しています。だからこそ、お客様にスピーディで質の高いサービスを提供できるのです」と強みを語る。
　お客様の信頼を得るためには、サービスを提供する“ 人財” の育成が重要だ。そのため同社では、新入社員や中堅社員向けの研修を充実させるほか、資格取得支援など、社員がスキルを磨くためのバックアップ体制に力を入れている。仕事柄、様々な資格が必要になってくるという理由もあるが、資格があると、社員自身が仕事に対して自信が持てるようになるだけではなく、お客様への安心感にもつながるという。
　「入社時の研修では、社会人としての基礎が身に付けられたほか、研修期間を通して同期との仲が深まりました」と話すのは、営業部の川崎さんと染谷さん。二人とも４月に入社したばかりだが、既に「消防設備士　乙種第６類」の資格を取得した。資格取得のための勉強会を社内で開催するだけでなく、受験費用も会社が負担してくれる。次のステップに向け、もうすぐ「第１種・第２種消防設備点検資格者」の講習を受けるという。
　「目指すは全社員が有資格者になること。もちろん、営業職や技術職に限らず、事務職の社員に対しても、必要な研修や仕事に役立つ資格取得の支援をします」（石川代表）

　社内行事が多いことも、同社の特徴の一つと言える。その数は、なんと年間30以上にのぼる。石川代表は、「“お客様からの信頼を得る”、“社員の給料を上げる” という二つの目標に全社員が向かうためには、社内の団結力と結束力が必須。そのために、社員同士がコミュニケーションを取る機会を大切にしています」と話す。新入社員歓迎会などはもちろん、部署単位で行う行事のほか、「むつみ会」という社員の家族も参加する食事会など、内容も様々。行事を楽しみに入社する社員もいるそうだ。
　入社２年目で営業部の松本さんは、「１泊２日の忘年会旅行では、普段の業務ではあまり関わることがない他部署の方と話をしたり、仕事とは違う先輩たちの新たな一面が発見できて、とても新鮮です」と話す。
　“働く”と“楽しむ”が両方詰まっている同社。その中で全社員が一つの家族のように一致団結し、これからも世の中に「安全」、「安心」のサービスを提供していくのだろう。