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エム・ビー・エーインターナショナル株式会社

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“Enjoy Working”できる環境で独自のゲームを世の中に発信

社員が“やりたいこと”にチャレンジするストーリー
“Enjoy Working”できる環境で 独自のゲームを世の中に発信

世田谷区三宿に本社を構えるエム・ビー・エーインターナショナル。多忙なイメージがあるIT・ゲーム業界でありながら、社員の残業時間削減や有給休暇取得率アップを実現している。中途社員だけでなく新卒社員も毎年受け入れるなど、若手の採用や育成にも積極的だ。

“仕事は楽しく!”をモットーに オリジナルのゲーム開発をめざす

 ウェブシステムやゲーム、アプリの受託開発を行っている同社。特に家庭用ゲーム機に関しては、1990年以降のハードの開発にはほぼすべて関わっている。「ソフトウェアとゲームの両方に携わり、かつどちらも同じくらい注力していることが当社の強みです」と語るのは、杉橋光博代表だ。
 同社はデザイナーもプログラマーも、派遣という形でさまざまな企業に出向き、あらゆるプロジェクトに関わっている。そのような勤務形態の中でも、働き方、休み方の改善に取り組んでおり、『TOKYO働き方改革宣言企業』にも登録。平均残業時間は月14時間、有給休暇取得率は70%以上を実現している。残業が続いていたり、有給休暇が取得できていなかったりする社員については、会社が派遣先企業を訪ね、状況確認や交渉をすることもあるという。
 また、若手の採用・育成にも積極的だ。若手の雇用管理の状況などが優秀な中小企業を認定する『ユースエール認定企業』に、ゲーム関連会社で唯一選ばれている。
 「当社には教育部門があり、業界の基礎知識や技術などを教えるノウハウを持っています。そのため、未経験や専門知識を学んでいなくても問題ありません。入社後に研修や実践を通して成長すればいいのです」(杉橋代表)
 教育や研修をさらに手厚くするために、杉橋代表自らキャリアコンサルタントの資格を取得したそう。
 そんな同社のビジョンは、「Enjoy Working(仕事を楽しむ)」、「Positive Action(プラス思考で物事を考え行動する)」、「Good Style(見た目も中身も格好がよくなる)」。これに共感する社員たちと一緒に、今後は下請けではなくメーカーとなって自社オリジナルのゲームを作り、世の中に発信していくことを目指している。

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入社後の新人研修では、キャリア教育やビジネスマナー、名刺交換などを学ぶ

とにかく“やってみる”ことで 自らの適性、可能性を探る

 同社は、社員がやりたいと思うことに対して、とにかく“やってみる” ことを大切にしている。たとえ、それが未経験の分野でもだ。この考えは、杉橋代表の実体験がもとになっているという。
 「私が入社したとき、当社はシステム開発を専門に行っていました。しかし、私には昔からゲーム関連の仕事がしたいという夢があったので、当時の代表にお願いしてゲーム開発に挑戦したのです」
 それが、今では同社の主力事業の一つになった。やってみることで、向き不向きがわかったり、興味関心のベクトルが変わったりするなど、新たな発見がある。杉橋代表も、もともとはゲームの作り手になりたかったが、様々な経験を積むうちに、“自分にはプロデュースのほうが向いている”と方向転換したそう。
 同社が行っているインターンシップにも、この考え方が活かされている。自分の適性を知るきっかけにしてほしいと、参加者にはゲームプログラマー、ウェブエンジニア、デザイナー、プランナー、営業など、希望する職種を体験してもらう。毎年50名近くの学生が参加しているが、やりたい内容や参加期間、身に付けているスキルが一人ひとり違うため、インターンシップの内容もそれぞれ異なるそうだ。

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「技術力より、やりたいことがある人が向いている会社です」と話す杉橋代表と立花さん

"夢"に挑戦し続ける人が輝ける職場

 以前から女性向けのゲームをつくってみたいと考えていた立花麻依子さんは、営業職でありながらその夢を実現した。
 「入社当時からずっと“こんなゲームを作りたい”という希望があったので、営業職の私にも開発に挑戦させてくれたことに感謝していますし、とても嬉しかったです」
 たくさんの人に相談し、アドバイスをもらいながら試行錯誤して作ったゲームは、東京ゲームショウに出展されたそう。
 「人と関わることが好きなので、社員と企業のご縁がつくれる営業の仕事にもおもしろさを感じています。営業として取引先を増やすこと、そして開発に関しても新たなプロジェクトを動かし、ヒット作をつくることが今後の目標です!」
 イキイキと語る立花さんの表情からは、やりがいを感じ、日々充実しながら仕事に打ち込んでいる様子が伺える。
 やりたいことがある人、夢を諦めず挑戦し続ける人が輝ける環境が、ここにはある。

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「TOKYO GAME SHOW2017」での様子。立花さんが開発したゲームを社員総出で来場者に紹介

ハツタロウー・ケンジロー・なびでんちゃんのもっと知りたい!

旧型から最新まで! 社内でゲームがやり放題
 研修やレクリエーションに使用する多目的エリアには、昔懐かしのテレビゲームからVRが体験できる最新機種まで、あらゆるゲーム機を完備しています。しかもそれらが使い放題なので、ゲーム好きにはたまりません。休憩時間にみんなでゲームをしたり、持ち寄ったボードゲームで遊んだりしています。
 人気のゲームをやりながら、“このゲームのここがおもしろい”と市場調査をしたり、プログラマーの先輩がプログラマーの視点からゲームを解析するという講演会が繰り広げられたりなど、遊びだけでなく、ちゃんと仕事にもつながっているはず(!?)です。
(立花さん)

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杉橋代表も、懐かしのテレビゲームに熱中!

●第13号 (2018年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
エム・ビー・エーインターナショナル株式会社
設立・創業年
1987年
資本金
5,000万円
代表者名
代表取締役 杉橋 光博
従業員数
46名(内、女性従業員17名)
所在地
154-0005 東京都世田谷区三宿1-8-19MBAビル
TEL
03-5433-9211