東京カイシャハッケン伝!

MENU

日本ディクス株式会社

  • 城南地区
  • 情報通信業

「挑戦」をスローガンに事業を拡大。選ばれ続けるITソリューションを提供

「挑戦」をスローガンに事業を拡大。選ばれ続けるITソリューションを提供

金融、流通・サービス、製造分野における業務システムの開発を手掛ける日本ディクス。アプリ開発からインフラ構築・運用、IT設備の導入までとその業務範囲は広がりを見せ、顧客企業の信頼を得てきた。更なる成長に向けて研修制度を充実。残業削減にも挑む。

事業領域の広さに加え 通信設備の提供も強み

 オフィスの引っ越しなどに伴うインターネットやパソコン機器の導入というサービスから出発した日本ディクス。時代の要請を受けてシステム開発にも事業を広げ、現在ではシステム会社に分類される。
 しかし、同社の強みはスタート地点の通信設備工事にあると戸邊代表は話す。
 「例えば、オフィスを移転することになった場合、LANやモバイル通信、テレビ、防犯カメラなどの通信設備導入は、それぞれ別の業者に依頼するのが一般的です。しかし、当社ではトータルで提供できるため、手間が省けると喜ばれています」
 『日本ディクスに相談すればなんとかしてくれる』と顧客から厚い信頼が寄せられる。もちろん、現状に甘んじるわけではない。今後も更なる発展を目指し、企業の機密・個人情報を安全に取り扱うためのセキュリティソリューションの提供に力を入れたいと戸邊代表は話す。
 「企業における情報漏洩が多発する中、セキュリティ対策への取組が、信用力に影響する時代が訪れています。そうした観点から、今後大きくなるマーケットとして注力していきたいです」

body1-1.jpg
「スローガンは『挑戦』。2020年に向け、事業規模の大幅な拡大を目指しています」と戸邊代表

社員のスキルアップを研修制度で手厚く支援

 同社が一丸となって目標としているのは、事業規模の倍増。そこで掲げているのが「挑戦」というスローガンである。規模拡大には社員の成長が欠かせないと、研修制度を充実させてきた。
 入社5年目の藤巻さんは、システム開発から運用保守までを手掛けるシステムエンジニア。技術的な部分はもちろん、顧客の要望を聞いて適切なシステムの処理を提案するという業務を担当。技術だけでは通用しない仕事だと話す。
 「システムの処理を提案するに当たり、お客様の要望を引き出すヒアリング力、論理的に考える力などが必要だと感じます」
 そこで頼りになるのが、研修制度。大きく分けて、ヒューマンスキルとテクニカルスキルの外部研修があり、各々が抱える課題に応じて100種類を超える内容から選んで受講できる。
 「主にマインド系の研修を受けています。お客様との接し方、提案に反映させる方法をピンポイントで学べるので、すぐに業務で生かせます」(藤巻さん)
 更に同社では社員のITスキルを診断できるツールを導入。その結果をもとに半年に一度、上司と面談を行って社員一人ひとりの現状の技術レベルを把握し、それぞれが成長するためにはどのような仕事を経験し、研修を利用すべきかといった、目標を明確化している。
 「3年もすれば基本的な技術を身に付けて一人で客先に行けるようになります。とはいえ、この業界は新技術が次々と出てきます。社員の継続的なスキルアップをサポートしていくためにも、研修制度は更に充実させていきたいと考えています」(戸邊代表)

body2-1.jpg
「今後はプロジェクトマネージャーにステップアップし、業務領域を広げたい」と藤巻さん

顧客企業と協力して残業時間を削減

 同社では、労働環境の改善にも積極的に取り組んでいる。IT業界では、社員は顧客先に常駐してシステムを開発することから、残業削減が難しい場合もある。そこで同社は顧客と協力体制を築くとともに、社員に対して個別に声掛けを実施。こうした地道な取組が実を結び、この6年で約3割の残業時間削減に成功した。
 2018年にはフレックスタイム制度を導入。通勤ラッシュを避けて出社する、夕食の準備に間に合うように早朝に出社するなど、社員の7、8割が活用している。
 「病院に行きたいときや、市役所などに書類を出したいときなど、11時頃に出社しています。家事と仕事をうまく切り盛りでき助かっています」(入社7年目、ITインフラソリューション本部、小長谷さん)
 こうした大掛かりな改革だけでなく、日常的なちょっとした部分にも目を配る同社。その一例が、オフィスカジュアルの導入である。
 「スーツひとつとっても、明るい色や柄の入ったものを取り入れられるようになり、着こなしの幅が広がりました。好みの服を身に付けることで気分が良くなり、仕事でのパフォーマンスも上がります」(藤巻さん)
 同社は今後リモートワークを導入するなど、社員の働きやすい環境づくりへも「挑戦」を続けていく。

body3-1.jpg
文系出身の小長谷さん。一から技術を身に付け、プロジェクトリーダーとして活躍している

ここがポイント!働くやりがい!

大規模なシステム開発に携われる
 技術者である藤巻さんは、「多くの大手企業で取り扱っているシステムも手掛けるので興味がつきません。自分が作ったものが動いた時が一番嬉しいです」。一方で、プロジェクト管理を務める小長谷さんは、「多くの人が納得する形でプロジェクトをやり遂げた時の達成感は大きなものです」と話す。大規模なシステムを手掛ける同社だからこそ、技術者としての張り合いも、プロジェクトを統括する仕事も達成感が大きいのだろう。

edit-1.jpg
「選ばれ続ける企業」を理念に掲げる同社。時代の変遷に合わせたITサービスを提供してきた

●第17号 (2019年6月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。

企業情報

社名
日本ディクス株式会社
設立・創業年
設立年 1998年8月
資本金
7,000万円
代表者名
代表取締役 戸邊 光男
従業員数
196名(内、女性従業員数39名)
所在地
108-0073 東京都港区三田3-4-10リーラヒジリザカ3階
TEL
03-5765-5500