部署を越えて知識や技術を共有し合い、建築主が求める理想の設計を実現する
<3つの特徴>
●住宅やホテル、寺院など幅広い建築物を設計
●資格支援やDNA研修で未経験者もサポート
●温かい社風で社員の子育てを支援
建築主から直接依頼を受け 幅広い建物の設計を手掛ける
建築主から依頼を受け、デザインを設計図に起こす設計業務をメインに、その設計図どおりに施工が進んでいるかチェックする設計監理まで手掛けるニイノ建設一級建築士事務所。一戸建て、アパート、マンションといった住宅から、ホテル、寺院など幅広い建築物の実績を持つ。
「そこに住む人、利用する人に長く愛される建物づくりを目指しています。私たちは住み心地や使い勝手まで、総合的に建築主とお付き合いしていくというスタンスで仕事に臨んでいます」
そう話す西野代表は、かつて勤務していた建設会社で大手ゼネコンから発注される設計業務に携わっていたという。そこでは、建築主と直接接する機会がなく、顧客と直に話し合いながら顧客が本当に望む建築物を作りたい、そう考えて西野社長は同社を立ち上げたと成り立ちを説明する。
そうした意気を込め、社名は「新しい西野」という意で「ニイノ」としたという。
設立当時の思いは健在で、設計や施工に加えて、安心して住める街づくりという領域にまで事業を広げている。
同社では、古い木造住宅が密集する地域の住民に働きかけ、老朽建築物を新しいビルへと建て替え、住み替えを提案する「共同ビル化事業」のプロジェクトのコンサルタント業務を担当。土地の権利者から反対意見があれば、代表自ら足を運び、しっかり耳を傾けて納得いくまで話し合い、住民に寄り添う形で事業を進めたという。
「古い木造住宅が密集する地域は、暗い路地が多く治安面でも不安がありますし、火災が発生すれば延焼の危険性もあります。そんな地域で設計の視点から防犯・防災を高める街づくりに貢献したいと考えました」(西野代表)
このプロジェクトは、地域の再生に資する事業として評価され、国土交通大臣表彰を受賞した。

一戸建て、共同住宅、ホテル等 幅広く経験し技術を磨く
同社では新卒採用も積極的に行っており、未経験者も一人前に育てている。
「業務を経験しながら知識や技術を身に付けてもらいます。建築士などの資格取得も支援し、合格後は資格手当の支給もしています」(西野代表)
また、西野社長自らが、新入社員に向けて会社の存在意義や使命について語る「DNA研修」も行っている。
「知識と技術を磨き、細部まで気を配ること、お客様が望む以上の物件を責任もって作り上げる大切さを伝えています」(西野代表)
配属後は実務中心に業務を学んでいく。そこでは、新入社員と年の近い先輩が面倒を見るブラザー・シスター制度を導入しており、分からないことがあればすぐに聞ける環境が整っている。
さらに学びの場となるのが、全ての部署の社員が集まって、各自進めているプロジェクトの発表や意見交換、新規事業の提案を行う「構想会議」。月に1回のこの会議では、先輩の知恵や知識の習得はもちろん、逆に若手社員が知っている住宅やSNSのトレンドなどについてベテラン社員も知識を得られる場でもあるという。
こうした研修の充実ぶりもさることながら、多彩なジャンルの物件に関わることで、幅広いスキルが身に付けられると話すのは、入社3年目、設計部の松本さん。
「これまでにホテルや建売住宅の設計や監理を経験し、今は共同住宅の設計をチームで行っています。物件によって必要設備が異なるので、経験するごとに新たな知識が増えて、成長を実感できます」

周囲のサポートがあり 子育てと両立がしやすい社風
松本さんをはじめ、同社では職種を問わず多くの女性が活躍している。
経理部の秋山さんは、入社21年目。2度の出産を経験し、いずれも産前産後休業や育児休業を取得したという。
「復帰後の子育てしながら働く環境は申し分なく、子どもが急に熱を出しても、周りが早退を促してくれるなど、積極的なサポートがあるので、助かります」
その他福利厚生制度として、同社が手掛けた物件に、社員寮として家賃補助付きで入居できることも社員から好評。
「経済的にも助かりますし、設計やデザインの勉強にもなります」(松本さん)

採用担当からメッセージ
柔軟性があり、コミュニケーション力が高い人 住宅は、一生に一度の買い物といわれています。その大きな買い物に携わるのですから、緊張感と喜びに満ちた仕事といえるでしょう。当社は設計、施工、営業と仕事の幅が広いので、ときには異なる業務に携わることもあります。どんな場面でも、自分が果たすべき役割を考えて動ける人を求めています。このような柔軟性はどの企業でも歓迎されるに違いありません。設計という仕事は建築主と建設現場のいわば通訳です。お客様の夢や目標を、現場の担当者に的確に伝えるコミュニケーション力も高く評価されます。


●第22号 (2020年10月発行)掲載 ※掲載内容は発行日時点のものです。