プラネットワークスは、「ジャパンエイドPC救急隊」という様々なPCトラブルを解決するサービスを展開している。例えば、インターネットにつながらないなどのネットワークトラブルや、PCの修理、データ復旧などの依頼に対して、全国各地で登録しているフィールドエンジニアを現地へ派遣するなどして、トラブルの解決に取り組んでいる。
　このほか、幅広い業界を対象にシステムコンサルティングからシステム等の設計・開発、保守・運用、ホームページ作成まで様々な事業を展開している。
　さらに、医療機関が保険適用の診療報酬の請求等をする際に、安全なネットワークを経由してやり取りができるVPN回線の提供・設定やメンテナンスを行うなど、医療系のIT業務にも強みを持っている。
　また、外国人エンジニアが社員の半数を占めていることも同社の特徴の一つで、海外サーバーメーカーの日本国内におけるネットワークの構築や、日本企業の海外進出もサポートしている。同社の売上の約半分が海外企業からの発注だという。
　「バイリンガルのエンジニアが多く、受発注のやり取りだけでなく、実務においても英語やスペイン語などが使えることで、日本に拠点を持つ海外企業などからの受注も増えています」（猿渡代表）
　同社は、新規事業の立ち上げも積極的に行っている。例えば、街の美化をしたいというボランティア団体と、ボランティアを求めている自治体を効率良くマッチングする、クラウドサービスを開発。「エコスタイルシステム」として事業化している。
　また、日本におけるIT技術者の人材不足を解消するため、外国人エンジニアを日本で育成するプロジェクトを立ち上げた。これまで課題となっていた仕事に不可欠な技術用語の習得を円滑にするために、同社では、ITエンジニアが実際に現場で使う日本語の技術用語に特化した「RPJ（ロールプレイングジャパニーズ）」という日本語講座を考案した。社内でのテスト活用を済ませ、今後は外販していく予定となっている。

　同社では入社すると外部研修で社会人の基本を身に付け、その後はOJT研修で先輩社員が専門知識を丁寧に指導する。
　「必要な知識は先輩がしっかり教えてくれたので、全く問題ありませんでした」（入社２年目、ICTサービス事業部のルーさん）
　海外企業とのやり取りも多い同社では、英語や日本語のオンライン研修の参加を推奨している。
　また、資格取得の支援にも力を入れており、受検の際に生じる費用は全額会社負担で、資格取得後は資格手当を支給しているという。
　「制度を活用して、簿記の資格を取得しました。今は自社のホームページの更新も担当しているので、ウェブデザインに関する検定の勉強をしたいと思っています」（板垣さん）
　今後は全社員向けに週に１時間、オンラインeラーニング講座も予定しており、業務時間内の受講計画を立てるなど、社員のスキルアップにも余念がない。