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三輝工業株式会社

三輝工業株式会社 金属からプラスチック、ゴムまで様々な素材を加工する下町の機械部品サプライヤー

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金属からプラスチック、ゴムまで様々な素材を加工する下町の機械部品サプライヤー

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新たな挑戦ストーリー
金属からプラスチック、ゴムまで様々な素材を加工する下町の機械部品サプライヤー

 創業から数えること60有余年、様々な分野のメーカーに機械部品を供給してきた三輝工業。さらなる飛躍を期して最先端のコーティング技術に挑む。

様々な素材を様々な方法で加工する

 台東区の下谷で1953年に創業した三輝工業。いわゆる、下町の町工場というと、その道に長けた熟練工を擁し、例えば、車や工作機械といった特定の部品を作らせたら右に出るものはいない、もしくはプラスチック加工一筋何十年などと一つの技術に特化しているというのをイメージする。ところが、三輝工業はその逆を行く戦略で着実に成長を遂げてきた。同社の特徴は小ロット多品種。扱う素材はステンレス、鉄鋼版、真鍮、銅といった金属からプラスチック、ゴム、果てはスポンジやガラスなど、まさに多種多様。それらの素材から生み出される製品もまた様々で、プラント内の送風機に組み込まれる機械部品、産業機械内部に使われるプラスチック製のスプロケット、あるいはタンクローリーやショベルカーなどの特殊車両の軸受にはめ込むオイル漏れ防止用のパッキンなど多岐にわたる。
 「もともと、パイプ同士などを繋いだ時に液やガス漏れを防止するガスケットやパッキンを製造する会社として創業しました。パッキンというとゴムのような柔らかい素材をイメージするかもしれませんが、例えば自動車のマフラーに使われるものは高温になるのでゴムや樹脂系の素材だと溶けてしまう。だから、もともと用途に合わせて柔らかい素材も金属も使っていて、それが長じて現在のような多品種の機械部品を扱う会社になったのです」
同社の歩んできた道のりをそう説明するのは木村裕彦社長だ。生産できる部品が多様のため、船舶、建設、プラント、特殊車両、測定機器など取引先の業界も幅広いという。それを支えているのが従業員の技術と話す。
 「完全分業型の工場は、効率は良いかもしれませんが柔軟性に欠けます。弊社の場合、一人の社員が金属のレーザー加工もできて、カッティングマシンによるゴムの加工もできて、それぞれの仕上げ作業もできる。ですから、たとえクライアントから急な注文があったとしてもフレキシブルに対応できるわけです」
 難しい加工でもクライアントの要望であれば無理とは言わず、短納期を心がけ、決して手を抜かない。そうした誠実な姿勢でこれまでやってきたという。
 「例えば工業機械を製造する時の隙間調整に使われるシムという金属プレートがあるんですが、弊社では0.03mmの薄さのものを製造できます。これをレーザービームで切り出すのですが、薄いものですから切断面がザラザラになってしまうんです。これを研磨できる機械がありません。それで他社は断ってしまうことも多いのですが、弊社にはベルトサンダーを使って手作業で研磨する技術があるんです。フィルムのようにペラペラのものを手作業で研磨するには相当な技術が必要ですが、そうした難しい加工でも無理とは言わず挑戦してきたことで、技術が培われてきました」
 こうした機械部品加工に加えて、現在では最先端技術を取り入れたものづくりにも挑戦しているという。その技術とはミダスメタルというコーティング技術だ。

body1-1.jpg事業内容を語る木村裕彦社長

時間を忘れて没頭できる仕事

 同社の工場は都内にあるが、出荷先のメーカーの多くは郊外や地方に拠点を構えているため、出荷輸送費は嵩み、打ち合わせのたびに移動費や時間もかかる。加えてメーカーの拠点近くにある工場のほうが人件費や土地代といったコスト面に分があるため、価格競争で負けてしまうことが少なくなかったという。そこで考えついたのが意匠性の高い製品作り。都内での仕事を増やすための戦略という。
 「例えばマンションのエントランスにあるオブジェや店舗サインなどの一点物の製品は、デザイン性が高いだけに、試作品や実物を見ながら対面で打ち合わせすることが多いんです。そうした製品を作っている会社は都内にたくさんありますし、私達が作ったものを発表するための展示会も東京で開かれることが多いですから、都内にある工場という利点も十分に活かせると考えたのです」
 デザイン性のある製品を生み出すために取り入れたのが、ミダスメタルというドイツで開発されたコーティング技術だ。
 「ステンレス、鉄、青銅、真鍮などの金属粉を木材やプラスチック、コンクリートなどの素材に塗布して表面をコーティングする技術です。触れたもの全てを黄金にしてしまうギリシャ神話のミダス王からとった名前で、いろいろな素材をあたかも金属のようにコーティングできるという技術です」
 自社の製品を自信たっぷりに紹介するのは、入社10年目の中村久美さん。まだまだこれからの事業というが、ミダスメタルを使ったオブジェを美術展に出展するなどした結果、飲食店の入り口に置かれる行燈など、製作依頼も増えてきているという。現在はミダスメタルの製品を作っている時が何よりも夢中になれる時間と中村さんは話す。
 「素材に塗布する時は、金属の粉をまとめるために、液体状の、いわばつなぎを混ぜるのですが、乾燥するとそのつなぎが表面に出てくるんですね。これを磨くと少しずつ金属面が出てきて、この磨きの作業がずっとやっていても飽きないんです。磨く方法によってピカピカに光らせたり、逆にエイジング感を出せたりするので、研磨の技術をもっと身につけて、様々な表情が出せるようになりたいです」
 三輝工業には、中村さんのように女性ながらものづくりの現場に立っている社員もいれば、70歳を超えた熟練工、さらには、その背中を見て育っている若手社員など様々な年齢、性別の社員が活躍している。入社5年目の四戸達也さんはめきめきと加工技術を身につけている期待の若手社員だ。

body2-1.jpg「性別に関係なく活躍できる職場です」と話す中村久美さん

多岐にわたるものづくりで腕を磨く

 四戸さんはもともとものづくりが好きで工業大学に進み、卒業すると機械式の立体駐車場の定期メンテナンス会社に就職した。機械をいじれる喜びはあったというが、日増しに修理をするよりも一からものづくりをする仕事がしてみたいという思いが募り転職を考えるようになったと話す。三輝工業に入社したきっかけは、同社の玄関に貼られていた求人の張り紙だ。実は四戸さん小さい頃から三輝工業の前を通り、たまに中を覗いては様々な機械が動くのに胸を躍らせていたのだという。
 「面接で色んな機械部品を作っていると聞いて、ここなら様々なものづくりに携われて、技術も身につけられると思い入社を決めました」
 現在の仕事は主に特殊車両に使われるパッキン製造に携わっているが、クライアントからの注文があればどんなものでも作っているという。
 「弊社ならなんとかしてくれると思っていただいているので、機械部品に留まらず本当に色々なものが作れます。つい先日も一点物の長テーブルを作りました」
 それは石の天板の上に光沢を出すために特殊な樹脂をコーティングしたテーブルが欲しいというオーダーで、上司、さらには社長をも巻き込んで、相談、検討を重ね、製作したという。
 「他にも大型のモーターに被せる金属カバーや、飲食店で使われるシャンデリアの土台など、様々な注文があります。そうしたものに携われる楽しさやものづくりについての造詣が深くなる喜びを実感しています」
 そう話す四戸さんにとって今もっとも興味深いのが溶接の技術。従来の切る、曲げるという加工だけでなく、そこに溶接の技術を合わせることでさらにものづくりの幅が広がり、会社に貢献できるのではと目を輝かせる。四戸さんのようなものづくり好きの若手が三輝工業の新たな歴史を作っていくに違いない。

body3-1.jpg「色々なものが作れるので腕が磨ける職場です」と話す四戸達也さん

編集部メモ

年齢や性別に関係なく活躍できる職場


 中村さんの前職は飲食店。全く違う世界の仕事に挑戦してみたいと三輝工業の門を叩き、入社当初は事務や出荷のための軽作業を担当していた。そんなある日、社長から直接声をかけられ、製造も担当するようになったと話す。
 「弊社は性別も年齢も関係なく、やりたいことがあればやらせてくれる会社。工業機械なんて触ったこともありませんでしたが、今ではカッティングマシンやレーザー加工機など一通りの機械操作ができます」
 自分の手で製品を作り上げていく楽しさをこの会社で知ったという中村さん。未知の世界に挑戦したことで仕事のやりがいを手にしたようだ。

edit-1.jpg時には工業用ミシンを使うこともあるという。同社のものづくりの幅広さがうかがえるedit-2.jpgミダスメタルでコーティングした製品
  • 社名:三輝工業株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 1953年
  • 資本金:1,000万円
  • 代表者名:代表取締役社長 木村 裕彦
  • 従業員数:14名(内、女性従業員数3名)
  • 所在地:110-0004 東京都台東区下谷
  • TEL:03-3874-6191
  • URL:http://www.sanki-mfg.co.jp

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