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株式会社猩々テクノ

株式会社猩々テクノ 卓越した技術を持つ金型メーカー。個性豊かな技術者たちのこだわりが光る

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卓越した技術を持つ金型メーカー。個性豊かな技術者たちのこだわりが光る

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技術を磨き続けるものづくりストーリー
卓越した技術を持つ金型メーカー。個性豊かな技術者たちのこだわりが光る

 ミクロン単位の精度が要求される精密部品用の金型。猩々テクノは、ズーム部分の動きの要であるカメラの鏡筒部の金型製造を得意とし、その技術力は日本でも十指に入るといわれている。

猩々テクノだからできる金型製造

 プラスチック射出成形用の金型を製造する猩々テクノ。射出成形用の金型といわれても製品として市場に出回るものではないだけに、その正体を知っている人は少ないだろう。簡単に言うと、射出成形とは、溶かした樹脂を金型に流し込み、固まらせて物を作る方法だ。これは複雑な形状や精度が求められる部品を量産するのに適しているといわれている。
 「当社の金型は一眼レフカメラやコンパクトデジタルカメラ、あるいは車や自転車に搭載して撮影を楽しめるスポーツカメラの鏡筒部を成形するためのものです」と説明するのは前島良取締役。フィルムカメラ時代から鏡筒部成形に携わっており、その技術力の高さで顧客からの信頼を勝ち得てきた。
 「カメラの鏡筒部はピント合わせなどで可動する部位で、筒の内径に精度の高い加工が必要なため高度な技術が必要になります」
 精巧な技術が求められるだけに、一度金型から出したものを二次加工するということも考えられるが、それでは効率が悪く採算が合わなくなってしまう。同社では業界でもいち早く、効率良く高精度なものを作るという課題をクリアするために金型成形のみで溝を作る金型の機構を開発した。
 「内スライドやコラプシブルコアと呼ばれる金型の機構です。溝を付けるにはその溝を作るための出っ張りをオスの金型に付けなければなりませんが、それをそのまま引き抜くと出っ張りのせいで樹脂がむしられてしまう。それを解消するためにオスの金型を分割して中に心棒を入れ、金型が開くのと同時にその心棒が外れる機構を開発しました。心棒が外れることでオスの金型がすぼんで小さくなり、出っ張りがあっても樹脂をむしらなくなるという仕組みです」
 案件によっては金型の精度を5ミクロン単位で求められることもある。コピー用紙の厚さが70ミクロン程度というから素人でも高い要求であることは容易に想像できよう。可変型の金型というだけで相当な技術が必要なはずなのに、更に5ミクロンの精度をクリアするというから、その技術力の高さは推して知るべしである。こうした技術力の高さによりカメラ業界のみならず、医療機器、半導体製造装置、あるいは自動車といった多岐にわたる業界から声が掛かっている。

body1-1.jpg同社が製造する金型の構造を説明する前島良取締役

金型設計のこだわり

 こうした高い技術力が培われてきたのは、ものづくりが好きという人材がそろっているからだと前島取締役は話す。
 「何か難しい案件が舞い込んでくると、それを実現するために試行錯誤して、その過程でまた新しい知識や技術が身に付いていきます。金型製作は大抵1か月半ほどのスパンで進みますし、様々な案件が寄せられますので、割と早いスパンでたくさんのことに挑戦できます。弊社にはそうしたことに面白さを見出せる人が多いんです」
 何か課題があれば、それにのめり込む社員が多いのだという。
 前島取締役自身も好奇心旺盛で、高校生のころに「スター・ウォーズ」の最初の作品が公開されたとき、大いにハマって何度も映画館に行ったそうだ。そんな少年時代をオタクだったと評しながらも、物事に熱中できるタイプだったと振り返る。
 「ある物事に熱中できるというのは一つの才能だと思いますし、そうした人がものづくりに興味を持てば、すごい力を発揮してくれると思うんですよね」
同社の雰囲気は体育会系というよりはものづくり好きが集まり、和気あいあいとしている。入社9年目、製造技術部に所属している小野寺高志さんも高校生のころから趣味でCADをいじってロボットを設計していた筋金入りのものづくり好き。小野寺さんの仕事は金型製造の最初の段階である設計。
 「金型はお客様から製品のモデルや図面を頂いて、それをもとに設計します。寸法をCADに落とし込めば完成というものではなく、例えば金型には1平方センチメートルあたり約1トンの圧力が加わるので強度計算が必要になりますし、ドロドロに溶けた樹脂を流し込むので流体力学も考慮したりしながら設計していきます」
 顧客の要望を実現するのはもちろんのこと、加工のしやすさも考えて設計するのが小野寺さんのこだわりだ。
 「加工をする現場の方に厳しい加工要求をせざるを得ないときは多々ありますが、少しでもタイトな寸法にならないようできる限りの工夫を凝らし、お客様に機構の提案をすることもあります。加工がしやすくなれば作業の効率化になりますし、何より自分が加工もやっていたからその苦労が分かるんですよね」
 同社では多能工化といって、一人で様々な作業や工程の技能を身に付けられるように、設計、工作機械に加工座標を入力するプログラミング、実際に機械を動かして金型を削る加工、それらを組み立てる仕上げといった様々な工程を経験させる。
 「工作機械に正しい数値を入力(プログラミング)しても、実際に加工してみるとミクロン単位で誤差が累積して許容範囲を超えることがあります。そのときに前工程、つまり加工の人がプログラミングのことが分かっていれば、実際にやってみたら誤差が出たからここでしわ寄せを取っておいた方がいいんじゃないかといった提案やフィードバックができますよね。そうすることで効率も品質も向上させられるんです」と話すのは、製造技術部の部長で工程や納期管理を担当している小澤智二さんだ。

body2-1.jpg「何でも先輩に相談できる職場です」と話す小野寺高志さん

難度が高ければ高いほど金型づくりに燃える

 小澤部長は工程や納期管理の他に人材育成も担当している。同社ではOJT研修を採用していて、入社したら必ず先輩が付き仕事を教えてくれることになっている。更にスキルアップを目指したければ、資格取得のための受験費用を会社が負担。また、自社製品の開発など新しいプロジェクトが立ち上がったときに積極的に手を挙げれば、できる限り挑戦をさせてくれる土壌が整っていると話す。
 「当社の中途入社組には、前職で全く違うことをやってきたというケースが少なくないんです。つまり、色々な経験値を積んでいるわけです。そういう人たちがこんなことできるよ、あんなこともできるよと言ってくれれば製品開発の可能性はどんどん広がっていくと思うんです。社員のアイデアを積極的に後押ししたいですね」
 前職で彫金の職人をやっていた社員もいれば、趣味でスポーツバイクの部品を自作してしまう人もいる。前出の小野寺さんも金属加工が好きでこれまで色々なものを製作し、ついには自分の結婚指輪まで作ってしまったという。このように、ものを作るのが好きで個性的な社員が集まっている同社は、ものづくりが好きな人にとっては居心地の良い職場ではないだろうか。

body3-1.jpg工作機械を操作する小澤智二部長

編集部メモ

能に由来する ユニークな社名


 猩々テクノという目を引くユニークな社名は、創業者が電話帳に載っていないようなインパクトのある社名にしたいとあれこれ考えあぐねた末に付けたものだという。
 たしなんでいた能を由来とし、また、自分が双子であるということから、猩々という同じ漢字が続く言葉を社名にしたそうだ。
現在でも社名の由来を聞く顧客が多く、そこから会話が弾むことも少なくないというから、創業者の期待通りであろう。

edit-1.jpg金型の設計をする小野寺高志さん
  • 社名:株式会社猩々テクノ
  • 設立年・創業年:設立年 1960年
  • 資本金:1,000万円
  • 代表者名:代表取締役会長 金子 宗央
  • 従業員数:22名(内、女性従業員数5名)
  • 所在地:123-0872 東京都足立区江北 6-7-7
  • TEL:03-3856-0505
  • URL:https://www.shoujoh.co.jp

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株式会社地域ブランディング研究所入社2年目にして部署のマネージャー。若手が活躍するまちづくり企業
株式会社日本テクノ開発密度の濃い対話力が信頼獲得の鍵に。働きやすい職場作りにも尽力
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