美容と健康をサポートするサプリメントやスカルプケア商品などの企画・開発を手掛けるステップワールド。これまで累計100種類以上の製品を開発し、大手ドラッグストアや量販店へ卸すとともに、自社運営の通販サイト「プレミアムショッピング」で直販も行っている。さらに５年前には、都内に経絡エステティックサロン「Uruhasi（うるはし）」を開店。顧客との直接のコミュニケーションも大切にしているという。
　グローバル化にも積極的で、３年前から中国、香港、台湾に進出している同社。
　「今では海外売上げが国内売上げを上回っています。中国、台湾、ベトナム、韓国出身の社員の意見を取り入れ、海外ユーザーを意識した商品づくりやプロモーションが奏功した成果です」と話すのは、風間代表。
　2020年２月にはグローバルスカルプケアブランド「KAMINOWA（カミノワ）」を立ち上げ、今後はアジア全域に販売網を広げていくという。
　同社では、商品企画から開発、マーケティング、販売プロモーション、カスタマーサポートまで自社で一貫して行っている。問合せなどでユーザーの声が直に得られ、ニーズを的確に捉えられるのはもちろん、商品開発やプロモーションに迅速に反映することもでき、それがヒット商品を生み出す秘訣になっているという。
　「日頃から“広告のキャッチコピーを変えたら反響が高まった”などと、情報を共有し合っています。この一体感とユーザーの声を商品に反映していくスピード感が当社の強みです」（風間代表）
　また、美容・健康に関心の高いユーザーとの接点を広げたいと設立されたエステサロンも、商品開発に役立てられている。同社のサプリメント「潤姫桃子（うるひめももこ）」は、顧客の肌の悩みをヒントに開発された商品という。

　入社すると、まず外部研修でビジネスマナーを学び、直属の先輩とのマンツーマンのOJTで業務を学んでいく。
　入社１年目、営業推進部で自社通販サイトのデザイン・開発を担当する大塚さんは、先輩との距離の近さに安心感があったと語る。
　「デスクの両隣に上司とリーダーがいて、使い慣れない開発ツールの使い方も、操作しながら具体的に教えてくれました。質問もその場でできたので、スムーズに仕事を覚えられました」
　また、フィンさんも、先輩たちから吸収したスキルをもとに、今ではウェブプロモーションをトータルに手掛けるまでに成長している。
　「どの媒体に広告を打つのかという選定から、制作、効果検証、改善まで、ウェブ広告の狙いを把握して自分で動かせるようになりました」
　新人時代から明確なミッションを持ち、先輩のもとで挑戦することで、早くから実践力が磨かれ、誰もが成長を遂げている。