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株式会社 リプス・ワークス

株式会社 リプス・ワークス レーザ加工でお客様の悩み事を解決 <br>レーザによる加工技術で、お客様へ“レーザプロセスソリューション”を提供

株式会社 リプス・ワークス

レーザ加工でお客様の悩み事を解決
レーザによる加工技術で、お客様へ“レーザプロセスソリューション”を提供

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輝く技術 光る企業

株式会社 リプス・ワークス

レーザ加工でお客様の悩み事を解決 レーザによる加工技術で、お客様へ“レーザプロセスソリューション”を提供

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  • 社名:株式会社 リプス・ワークス
  • 設立年月:平成21年5月20日
  • 資本金:2,500万円
  • 従業員数:11人
  • 代表者:代表取締役CEO 藤田 幸二
  • 本社所在地:東京都大田区東糀谷6丁目4番17号 OTAテクノCORE 409号室
  • 電話番号:03-3745-0330
  • FAX:03-3745-0331
  • 公式HP:http://www.lps-works.com/
  • リプス・ワークスは、新しい技術であるレーザ微細加工に特化した企業である。レーザによるさまざまな材料への微細加工と、レーザ加工機の設計・製作を行っている。際立つのは、加工された製品の微細さ。μm(マイクロメートル=ミリメートルの1/1000)単位で穴や溝が形作られている微細加工品には驚かされるばかりだ。レーザを駆使して微細加工品を次々と生み出す、リプス・ワークスの秘密に迫った。
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業種

レーザ微細加工技術の開発、試作、量産
レーザ加工機 設計・製作

事業紹介

レーザのプロフェッショナルとして、レーザ加工技術の開発、試作、量産に対応しています。
当社の加工技術は、多くのお客様の新製品開発に役立っています。
又、光学設計、制御技術、加工技術を活かした高精度、高スループットのレーザ加工機を製作しています。
レーザプロセスソリューションのリプス・ワークスとして、お客様のレーザに関する全てのご要求にお応えしています。

レーザ加工はこれからの技術。特化した専門企業だけが世の中に貢献できる。

藤田幸二さん
株式会社 リプス・ワークス
代表取締役
レーザ加工技術とは、光が当たると物質が変化することを利用した加工技術である。加工反力が無く、力をかけなくても加工できるところが利点だ。従来の加工技術は、対象を押さえたり回転させたりしながら、「切る」「削る」「曲げる」「抜く」といったことを行う。そういった従来技術に比べ、力のいらないレーザ加工は微細加工に適していると藤田さんは語る。 「レーザで微細加工するというのはまだ日本では一般的な技術ではないんです。」とのことだが、リプス・ワークスでは現在主に1〜100μm(0.001〜0.1mm)の微細加工に取り組んでいる。このレベルの微細加工は機械加工では難しいため、レーザ加工の利点が活きてくる。 ただ、加工で用いるレーザ自体は欧米から輸入している。欧米では国家プロジェクトとして研究されていることもあり、日本よりもレーザ技術が圧倒的に進んでいる。 「購入してきたレーザの能力を、欧米の倍ぐらい引き出さなければ欧米には勝てません。そのためには、レンズの設計や組み立て方、レーザの制御技術、これらをレーザと組み合わせた加工機を開発する技術が必要なんです。」 「どこよりも速くどこよりも正確に製品を加工する、そしてそれを実現させる機械を作る、これがレーザ加工専門のリプス・ワークスの目指すところです。」

lpsworks-x06.jpg 代表取締役 藤田幸二さん
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lpsworks-x01.jpg 「世界一小さな蝶」
長さ 500μm
触覚部分の幅 5μm

“レーザプロセスソリューション”の会社

「お客様に満足していただくためには、レーザ加工の限界をお伝えするのではなく、お客様の要望までこちらの技術を高めていくのが使命です。」と藤田さんは語る。そのために、レーザ加工の技術、特に品質面の技術を日々磨き続けている。 加工スピードの速さもレーザ加工の利点である。特に微細加工においては、「レーザは機械加工の10倍の速さで加工できます」と自信を覗かせる。とにかく速いのだ。 こうした加工の速さは、製造のプロセスを変える事ができる。「昔ながらの加工技術では数多くの工程を踏まなければならなかったものが、レーザ加工では一瞬で終わってしまう事もありますし、量産や加工技術に困っている医療や光通信、半導体、環境関連などの新分野で、これまでにない貢献ができます。」 このように従来の工法とは全く違うレーザ加工法の進歩は、お客様の製造プロセスの改善、最適化に貢献している。それがレーザ(Laser)・プロセス(Process)・ソリューション(Solution)、L.P.S. Works=リプス・ワークスという社名の由来になっている。

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先輩メッセージ
勉強したことを活かせる仕事に。いろいろな分野の経験も必要です。

平林 梓さん
レーザ加工技術
2009年入社
レーザ加工を担当されている技術者の平林さんにお話を伺いました。 --入社のきっかけは何だったのでしょうか? 「大学の卒業研究でレーザ加工を扱ったので、仕事でもレーザに携われるところを希望していました。先輩の紹介でリプス・ワークスを知ったのがきっかけです。」 --今担当されている仕事の内容はどのようなものですか? 「現在はTea-Co2レーザというレーザを使った量産加工を担当しています。主にFPC(筆者注:フレキシブルプリント基板)の樹脂部分を除去する加工です。それ以外はテフロンやPET(筆者注:ペットボトルのPET)の加工の実験などもやっています。」 --難しいですね(笑)。平林さんの目から見て、リプス・ワークスはどんな雰囲気の会社ですか? 「私はおろおろしがちな性格なのですが、そういうときにも先輩が声をかけてくれて助かります。気遣いが出来る人が多くて、そういう風になるようにと教えてもらってもいます。毎朝みんなで掃除をしているので社内はいつもきれいですし、恵まれていますね。」 --とても良い雰囲気なんですね。入社前には不安はなかったのでしょうか? 「レーザの事については、大学でも勉強していましたから多少は自信がありました。でも、挨拶や礼儀などがちゃんと出来るのか、社会で通用するのか、そういった部分が不安でした。入社後に先輩と接したり勉強していくうちに慣れてきて、今は解消されました。」 --これまでの仕事での、成功談、失敗談を教えてください。 「私は今2つの機械を掛け持ちしていますが、3〜4種類と、扱う製品が増えてくると、納期に間に合うかどうかの瀬戸際だという時があります。そういう時にいつもより早く出社して、段取りよく仕上げたときはすごく達成感があります。失敗談は、そうですね、正月明け早々の仕事で気が抜けていて製品を傷つけてしまったことがあります。私は失敗を忘れないように心がけていて、同じ失敗をくりかえさないようにしています。」 --ありがとうございました。最後に、後輩へのメッセージをお願いします。 「自分は学生時代物理を専攻してきましたが、ものづくりにはひとつの分野だけではなくて、いろいろな分野の知識や経験が必要なんだなと感じています。自分が学んできた知識だけにとらわれずに、会社に入ったら先輩や上司から教えてもらっていろんな知識を吸収していってほしいと思います。」

lpsworks-b05.jpg 平林 梓さん
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先輩メッセージ
幅広い経験ができることがなによりの魅力です

小清水 大介さん
レーザシステム開発
2009年入社
レーザシステムの開発を担当されている技術者の小清水さんにお話を伺いました。 --入社のきっかけは何だったのでしょうか? 「父がプラントエンジニアでしたので、小さい頃から自分も影響を受けていました。もともと熟練工に憧れがあったところに、学校の先生に薦められてこの会社を知りました。レーザは全く知らなかったのですが興味が沸き、見学して面接を受けて入社しました。」 --今担当されている仕事の内容はどのようなものですか? 「レーザ加工に必要なジグ(筆者注:加工対象を固定する道具のこと)の設計をメインにしています。加工する製品は大きさや素材などが様々なので、加工しやすいようにジグを設計をする必要があります。また、レーザ加工装置開発にも携わっています。こちらは作るよりもまとめる部分を主に担当しています。お客様から『こういう装置を作りたい』という要望をヒアリングして開発者に伝えることですね。会社とお客様の間で板ばさみになると大変です(笑)。」 --なるほど。仕事上で目標にしていることはなんですか? 「上司がいなくても、自分ひとりで考えて一通りの工程をこなせるようになりたいです。営業から作業、納品まで、安心して任せてもらえるようになりたいです。」 --教えてくれる先輩たちはどんな方々でしょうか? 「尊敬出来る先輩ばかりです。例えば、上司とふたりで現場に行くような場合は事前の準備を全部任せられていますが、忘れ物をするなどのミスをしてしまった場合も、何とかまとめて助けてくれる人たちです。以前、設計で失敗してジグがつかないということがありましたが、ただ怒るだけではなくて『こうしてみたらいけるんじゃないか』といったアドバイスも同時にくれました。勉強になりますね。居心地のいい会社です。」 --素晴らしい先輩達ですね! では、これまでで一番手ごたえを感じた仕事を教えてください。 「入社して一年間、装置メーカーに出向していました。そこでの経験を活かして、新しく導入したレーザと、それをうまく使うためのビームローテーターという機械と、その2つを同期させる部分を作りました。設計・製作だけでなく、同期制御のための部品の選定から購入まで全部やりましたので、やりがいがありましたね。」 --ありがとうございました。最後に、後輩へのメッセージをお願いします。 「小さな会社に入ると、いろんなことをやれと言われたり、実際にやることになると思います。でもそういう経験はすごく将来のためになると実感しています。営業から作業、納品まで一人でできるのは中小企業ならではですし、幅広い経験ができることがなによりの魅力だと思います。」

lpsworks-a02.jpg 小清水 大介さん
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