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東新プラスチック株式会社

東新プラスチック株式会社 成形品のコンビニエンスストアを目指す<br>顧客のニーズに最大限応えるネットワーク。樹脂部品に付随するすべてのビジネスの可能性を追求したい

東新プラスチック株式会社

成形品のコンビニエンスストアを目指す
顧客のニーズに最大限応えるネットワーク。樹脂部品に付随するすべてのビジネスの可能性を追求したい

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輝く技術 光る企業

東新プラスチック株式会社

成形品のコンビニエンスストアを目指す 顧客のニーズに最大限応えるネットワーク。樹脂部品に付随するすべてのビジネスの可能性を追求したい

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  • 社名:東新プラスチック株式会社
  • 設立年月:1961年7月25日(昭和36年)
  • 資本金:1,638万円
  • 代表者:高橋 誠
  • 所在地:【本社・工場】東京都八王子市石川町 2972-11
    TEL:042(660)0067
    FAX:042(660)0039
  • 公式HP:http://toshin-plastic.co.jp/
  • 東新プラスチック株式会社は、昭和36年、プラスチック射出成形部品(注)と電子部品の加工業者として先代が起業した。以来、合成樹脂成形加工を主に手掛け、長年培ってきた技術力で自社ブランドの音響製品を製品化し、自社で製造から販売までを手掛けてきた実績を持つ。現在では、独自製品のみならず、豊富なネットワークを活かし、『三方一両得』の代理店的役割を果たしている。
  • プラスチック射出成形:プラスチックには様々な成形法があり、中でも最もポピュラー成形法が射出成形。
  • 高熱のシリンダーによって溶かされたプラスチックの原料を金型に流し込み、一定時間冷却することでプラスチックが固められ、成形品が出来上がる。
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事業紹介

合成樹脂成形加工、金型の設計・製作、電子機器製造販売、ユニット納入、
絶縁材料販売、合成樹脂原料販売

「三方一両得」 自分たちのネットワークの中にいて、お客様には得をしてほしい

創業時からおよそ半世紀を迎える東新プラスチック。この間に、業界での浮き沈みをずいぶん体験したと2代目高橋社長はいう。その中にあって、自社開発プラス人脈を活かした樹脂加工全般の仕事を請け負うことで、他社との差別化を図ってきた。その強さはどこにあるのか。 「昔は、お客さんの方で作った金型でそのまま加工をして、まさしく工賃だけの世界でした。しかし、金型屋さんとプラスチックの成形屋さんとでは、良いと思うものはまったく違ったのです。それで私たちが引き受けることにしたんです」といきさつを話す高橋社長。 「そういう対応をしていたら、その後、直接、金型作りから受注できるようになり、自分のところで引き受けて、付加価値として提供できるようになりました。大岡裁きに出てくる『三方一両損』という考え方をもじって、私は自分たちのネットワークの中にいて仕事をすれば、お客様もみんなも得をする『三方一両得』の考えなのです。 ものすごく緩やかなネットワークで、何の制約も規約もありませんが、それでも僕らが培ったノウハウを使った方が、安くて良いものが出来た、スピードも速かったということになれば成形品だけではなく、プラス加工品をくっつけて頼んでくれますよね。目指しているのは、加工品のコンビニエンスストアであり、もっと言えば、プラスチック製品の専門商社のようなものです」(高橋社長) さらに「臨機応変にうまく動いて、かゆいところに手を伸ばして、カリカリッと掻いてあげられればそういうところから仕事が膨らんでくると思うんです。実際にはなかなかうまくいかないんですけどね(笑)」と高橋社長は、商売の極意ともいえる部分をさりげなく話してくれた。

toshin-plastic_ph01.jpg 高橋 誠社長

経営改善を重ねて向上。成形品のコンビニエンスストアを目指す!

「以前、新製品開発に何百万もかけて新しい機械を買ったことがありました。主に海外の某電機メーカーで携帯電話のスピーカーとして使われたものですが、やっていることはすごく難しいわけではないですが、一本2万円のピンを鋼材に使って材料を流し込んで製品をつくろうとすると一瞬にして壊れる。そんなことの繰り返しで1年半かけて金型を作ったこともあります」(高橋社長) 製品化まで2年半。軌道に乗った頃には新しい技術が出てきて、もうその形成技術は必要なくなったということもあったという。 もともと初代の頃から“モノづくり”にこだわり、メーカー志向の強かった東新プラスチック。今でこそ製造していないが、スピーカーの裏についているコーン紙は当時、技術の流出を防ごうということで同社に依頼されたものだ。音響関連で強みを発揮した東新プラスチックは、マイクロフォンやヘッドホン等の製品を自社ブランドとして開発した。 そんなモノづくりへの情熱を引き継ぎ2000年、現・高橋社長は就任した。 輸入商社に技術開発者として勤めていた経歴を持つ社長は、いち早くインターネットやセミナーを取り入れた。さらに成形品1個の付加価値を上げる努力と共に利益率を上げる努力をしてきた。いわゆる『経営改善』に取り組んだのだ。そんな地道な努力を続ける中で、独自の経営スタイルを編み出してきた。 「東新は、ものづくり企業の可能性を追求するワンストップ業務の中の真ん中でいたい」と話す高橋社長。長年培ってきた信頼とネットワークによって顧客のニーズを引き出す。 「成形品のコンビニエンスを目指したい」と、その夢は大きい。

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先輩インタビュー
常に現場でアンテナを張り、情報を受けたあとの迅速な対応を心がけています

1995年入社
製造課 担当課長 相沢 健治さん
「ものづくり自体は好きだが、課長になってからは自分の時間もなかなかとれないですね。ほんとは機械で製品づくりに専念したいんですがね(笑)」 入社して16年ほどが経ち、製造部社員の工程スケジュール、社員の教育や製造工程作業の指導、製品の材料調達や補充など超多忙なスケジュールをこなしている工場長の相沢課長に最近の仕事の状況についてお話を伺いしました。 「急な短納期のオーダーが多い中、営業からの注文書を基に材料、金型、機械の空き具合、を見ていきながら納期に間にあう、間にあわないの判断をしないといけません。どうしても専門の担当者に任せてしまう傾向があるのですが、社長もわたしも仕事を全員で均一にまわしていきたいと日頃、知恵を絞り頑張っていますよ」 「もっとうまくものをつくれないかなぁと考え方は持っています。どれだけ良い品物を作れるか?日頃、考えている課題です。ものづくりはそう簡単にはいかない。例えば工場内にある機械のクセや金型のクセもありますし、新しい機械に変えるとその機械で作る製造経験値がリセット状態になるので、ベテランスタッフでも応用を利かした作業は、そうできなくなります。いざという時、その製品1品の材料出す人、成形するひと、設計するひとなど、全てひとりで行う段取りも考えておかないといけませんし、毎日気が抜けませんよ」 最後に後輩へのメッセージについてお聞きしました。 「何でも聞きに行く精神、自分は正しいと思わないで、とりあえず言われたことを極力やってみる。その場は怒ることなくやってみて、そのあと考えてもらう余裕ぐらいはないと次のステップアップはしていかないし、向上しないと思いますね。これ、弊社が製造に関わった製品ですよ」と、オーディオヘッドホーンやバスガイドマイクをわたしたちに見せてくれた相沢課長。 常に現場でアンテナを張り、情報を受けたあとの迅速な対応が出来る方だからこそ、課長に抜擢されたのでしょう。今後の活躍を見守っていきたい。

toshin-plastic_ph04.jpg 相沢 健治さん
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先輩インタビュー
女性の方でも働きやすい会社だと思います。

2003年入社
業務課 君塚 香さん
製品の配送や納品に関して管理業務を担当されている君塚さん。入社するきっかけについてお聞きしてみました。 「前職も製品づくり関係の会社に派遣社員で行っていました。ものづくりが好きなタイプなので、正社員募集の広告を見て応募しました」 日頃の仕事で特に気をつけているところは? 「仕事で特に工夫している、気をつけているところは納期です。納期でお客さんにご迷惑をかけないように心がけていますね。あたり前のことですけど、お客様との信用が何より大事だと思っていますから」 最後に後輩へのメッセージについてお聞きしました。 「わたしはもともと体を使った仕事が好きなので、入社後はすぐに職場に慣れました。ものづくりが好きなスタッフが集まっている職場ですから、女性の方でも働きやすい会社だと思います。わたしがそう思っていますので大丈夫ですよ(笑)」

toshin-plastic_ph06.jpg 君塚 香さん
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