<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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株式会社 ユニフローズ

株式会社 ユニフローズ 人を動かす力=コミュニケーションが重要<br>国内外で使用される高精度機器を有無技術集団

株式会社 ユニフローズ

人を動かす力=コミュニケーションが重要
国内外で使用される高精度機器を有無技術集団

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輝く技術 光る企業

株式会社 ユニフローズ

人を動かす力=コミュニケーションが重要 国内外で使用される高精度機器を有無技術集団

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  • 社名:株式会社 ユニフローズ
  • 設立年月:昭和60年2月
  • 資本金:40百万円
  • 従業員数:39名
  • 代表者:代表取締役 森川 秀行
  • 本社所在地:東京都あきる野市山田405番地3 〒190-0144
  • 公式HP:http://www.uniflows.co.jp
  • 高精度な機器を生み出すためには、技術者と開発者の良好な協力関係が欠かせないという。 コミュニケーションを大切にする企業姿勢について、お話を伺いました。
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業種

製造業(理科学機器・医用機器の設計、製造、販売)

事業紹介

「つながっている 人・自然―― つないでいるのはユニフローズです」
人に使いやすく高精度な製品をつくる、人と自然をつなぐ、それがユニフローズのモットーです。
販売する製品は原則として自社開発したものに限ります。
“小型化”“軽量化”をキーワードに、3つの分野(電気・機械・化学)にまたがる開発力で、流体制御に特化した「理科学機器」「医用機器」などの“個性あるオンリーワン製品”を私たちは提供し続けます。

経営者からのメッセージ
ゴマ粒約5個分の液体を誤差5%以内で計量できる技術

弊社は理科学機器や医用機器、検査機器などを自社で開発、製造、販売しています。液体や固体を分析する「液体クロマトグラフ」関連の製品が中心で、血液検査などを行う医療機関や理化学系の研究機関で多く利用されるほか、工業用ロボットに取り付けられるなどユニットとしても多くの機器に組み込まれ、国内外数十カ国で採用されています。主力製品であるマイクロポンプは、検査や分析で検体の少量化を可能にするものです。それにより、乳幼児の血液検査など被験者の負担軽減や、実験用有害薬品の廃棄物削減に貢献しています。また、検体計量の正確性は分析結果の精度を大きく左右します。弊社は、5マイクロリットル(5ミリリットルの1000分の1、ゴマ粒約5個分)を計量する際、余裕で誤差5%以内に収める技術力を誇り、分析結果の精度向上にも貢献。市場としてはニッチのマーケットですが、常に世の中の半歩先、一歩先を行く技術を追求し続けています。

uniflows_ph01.jpg 株式会社 ユニフローズ
代表取締役 森川秀行さん
1986年、株式会社 ユニフローズ創業

精密技術をベースに統合検査機器の開発を視野に

中小企業で働くことの最大の魅力は、自分で考え、計画し、売ることができる点です。弊社では、26人の社員全員が技術についての理解をもって業務に臨んでいます。今後は、自社のマイクロポンプ等を組み込んだ複合分析機器の開発に力を入れる予定で、人材採用も積極的に推し進めていく予定です。自社製品を複合的に組み合わせて商品とする、統合的な検査機器を手がけることで製品開発の視野を広げ、いっそうの技術レベル向上につなげていきたいと考えています。

uniflows_ph02.jpg 主力商品のひとつであるペンシルポンプ。
注射器で液体を吸い上げる原理で非常に
微量な液体を計量。分析機器等に組み込
まれる。

中堅社員からのメッセージ
最先端技術を支えるコミュニケーション

弊社では最先端の技術を扱うため、出身学部・文系か理系かということよりも、「なぜだろう」「こうしてみたらどうだろう」「勉強してみよう」「実験して調べてみよう」という姿勢を大事にしています。ですので、採用活動の時に重視するのはコミュニケーションなどの基本的な能力です。 ユーザーの要望をいかに正確に汲み取って反映させられるかが開発では重要となり、またコミュニケーション能力は製作段階において“人を動かす力”のベースともなるからです。

uniflows_ph03.jpg 技術部 技術係長
佐藤恵梨さん 2002年入社

なぜ、人を動かす力が大切なのか?

弊社は開発・設計と最終工程(主として組み立て、検査)に特化しているため、部品の製作は外部の企業に依頼しています。依頼をするということは、設計図面をそのまま委託先に渡せばよい、というものではありません。コストとのバランスを図りながら製作工程を具体化・効率化し、設計意図・製作時の要所を委託先の職人さんに伝え、必要とされるクオリティに仕上げてもらうことが重要なポイントとなるのです。ここで“人を動かす力=コミュニケーション”が重要になります。部品のなかでも、特に誤差を小さく抑えなければならない部分と、そうでない部分があります。必要以上に精巧に作ると、無駄なコストがかかってしまうという一面もあるからです。たんに書面で指示するだけではなく、ときに委託先の技術者とぶつかりあいながら、共につくりあげる。血の通ったやりとりがあってこそ、最先端の製品は生まれるのです。

技術で人の命を救う――「どのような社会貢献をしたいか」

就職活動中の皆さんに伝えたいのは、「どのような社会貢献をしたいか」が就職において大切だということです。私は早くに母親を亡くしたこともあり、漠然と「人の命を救う仕事がしたい」と考えていたところ、ユニフローズと出会って就職を決めました。 弊社の製品は医療現場でも活用されており「間接的に人の命を救うことができる」という実感を伴って働くことができています。学校で学んできたこととは違う分野でしたが、思い切って入社してよかったと思います。 これから就職活動される皆さんには、自分はどのような社会貢献をしたいのか、というイメージを膨らませてもらいたいと思います。幅広い視野で就職先を探し、異分野の会社であってもおそれずにチャレンジしてください。