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株式会社 ユニックス

株式会社 ユニックス マンション等の排気口・給気口に特化。住まいの呼吸をスムーズにして住環境を快適に<br>換気口専業メーカーだからできることを。顧客の声に真摯に応え、同業他社より常に一歩先んじた製品を開発

株式会社 ユニックス

マンション等の排気口・給気口に特化。住まいの呼吸をスムーズにして住環境を快適に
換気口専業メーカーだからできることを。顧客の声に真摯に応え、同業他社より常に一歩先んじた製品を開発

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輝く技術 光る企業

株式会社 ユニックス

マンション等の排気口・給気口に特化。住まいの呼吸をスムーズにして住環境を快適に 換気口専業メーカーだからできることを。顧客の声に真摯に応え、同業他社より常に一歩先んじた製品を開発

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  • 社名:株式会社 ユニックス
  • 設立年月:1973年5月(創業:1964年)
  • 資本金:8400万円
  • 従業員数:172名(2014年1月1日現在)
  • 代表者:代表取締役 川口 寛
  • 社員平均年齢:45.2歳
  • 初任給:大卒:200,000円  短大卒:185,000円  高卒:160,000円
  • 主な勤務地:東京都大田区城南島2-2-2
  • 休日:土日祝 (第二土曜日のみ出勤) 会社指定の営業カレンダーによる
  • 本社所在地:東京都大田区城南島2-2-2
  • 電話番号:03-3799-1161
  • 公式HP:http://www.unix-coltd.co.jp/
  • ・顧客の悩みを解決する換気口を開発・製造・販売する専業メーカー
  • ・同業他社を常に一歩リード。開発センターに設けた各種実験設備で裏付けられた換気口を提案
  • ・新しい設備機器を率先して導入。仕事を思いどおりにできる自由な社風
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業種

換気部材の製造・販売
吸音材の製造・販売

事業紹介

ユニックスでは自分たちも利用者であることをコンセプトに居住者がより快適な空間で過ごせるような製品を作ってます。

【屋外用製品】
地域環境や設置条件など、あらゆるニーズに応える屋外用製品。換気口専門メーカーならではの機能性豊かな製品に、その意匠性は、建物に落ち着きと洗練された優美さを演出。塗装の下地処理として自動車でも採用されているカチオン電着塗装を施し、信頼性を高めています。

【室内用製品】
インテリアに調和するシンプルなデザインに加え、進化を続ける住環境に対応した製品特長や、フィルターバリエーションのある室内用製品。製品表面にはシボ加工を施し、樹脂特有の反射を抑えるなど質感にもこだわっています。また、樹脂素材には帯電防止材を配合することで静電気などによる汚れの付着を軽減させ、毎日の暮らしの中でも清潔感を保てるよう細部にまで工夫をしています。

何を作ってる?

キッチンやトイレ、お風呂を見れば、まず間違いなく換気扇・排気口が付いているはずだ。そして最近では、マンションをはじめとした住宅の壁に、空気を取り入れるための給気口が必ず付くようになっている。ユニックスは、こうした排気や給気に使う換気口を作っているメーカーだ。 換気口メーカーに注目する機会は少ないかもしれないが、名の知れた不動産会社は同社の換気口を積極的に採用している。 換気口を作っているメーカーの中でも、ユニックスは専業である利点を生かし、換気口をめぐる入居者や設備メーカーの悩みを次々と解決してきた。 例えば、給気口からの空気の流れ。外気をそのまま取り込んでいると、外気に含まれている汚れが壁に当たって壁を汚してしまう。そこでユニックスでは、フィルター付の給気口を開発。さらに給気口から入ってくる空気の向きを調整する機構を加えることで、室内を汚れにくくする給気口の開発に成功した。

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会社の強み

ユニックスが真っ先に顧客の要望に応える製品を送り出し、同業他社は1~2年遅れで追いついてくる。常に同業他社よりも一歩先んじているのがユニックスの強みだが、製品以外にも提案営業にも積極的だ。 同じマンションでも間取りは何種類かに分かれている。間取りが違えば換気は変わり、排気・給気の性能も変動してくる。そこで同社は、間取りごとに換気性能を算出し、それぞれの部屋に最適な換気口を顧客に提案するため、実環境をシミュレーションする実験施設も保有している。例えば、設計段階ではコンピュータで気流解析を繰り返し、試作段階では実環境を想定して気流可視試験によって性能検証を行って製品化につなげている。専業メーカーの強みを活かした製品開発、同業他社が追いつこうとしても、ユニックスは顧客の心をしっかりとつかみ続けている。

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職場としての魅力

ユニックスの職場の特徴は「自由であること」。社員の仕事への思いが強ければその仕事を任せてくれる。 そして、業務上で必要になるのなら投資は惜しまない。必要な設備の購入に数百万円ほどかかるとしても「どうしても業務で必要だ」と社長に認められたら、即断即決で導入が決まる。過去には数千万円規模の装置さえも、「必要だから」とあっさり導入が決まったこともあるそうだ。 近いところでは、話題の3Dプリンタを購入して製品の試作に役立て、「省エネにいい」と聞けば全社のLED化に乗り出すなど、新しいものへの抵抗もない。意欲を持った人材には、もってこいの職場になるだろう。

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社長メッセージ
仕事と直接関係がなさそうでも、仏像や絵画を鑑賞して感性を磨いて

代表取締役
川口 寛さん
――経営者として、重視しているのはどんなところでしょうか。 やはり製品が優れていることが一番大事なことだと思います。当社の製品は、昔と比べれば、格段によくなってきました。 製品がよくなってきた理由は、少しずつでも社員たちのアイデアが自発的に出てくるようになってきたからでしょう。経験を積み、製品完成までのイメージを理解し、そういったアイデアをモノづくりに生かせる社員が増えたことも一因だと思います。あとは製品を作るのに使う金型の品質もよくなってきたと感じます。 もっと製品をよくしていくためには、社員1人1人の発想を豊かにしていくことが必要です。業務に直接関係がなさそうでも、彫刻や絵画などの芸術作品を鑑賞することで、感性を磨くことができますし、その感性が製品の機能やデザインに生かされると思います。 最近の風潮で「自分さえよければそれでいい」という考えを持った人が増えてきているように感じます。そんな考えでは、いけません。「自分の仕事が仲間のため、会社のため、社会のためになっているか」と考えてみてください。 当社の製品が広まることで、住環境はよくなります。住んでいる人は幸せになりますし、当社の売上が増えれば社員全員の給料も増えて、生活も少しは豊かになるでしょう。 1人1人が「仲間のため、会社のため、社会のため」と思いやる心を持つことです。そうした人間が多数を占めないと、会社も社会も上手く機能しないものだと思います。

07.jpg 代表取締役 川口 寛さん

先輩メッセージ
「こうしたらいいのに」と思ったことを、すぐに自分の手で改善できて面白い

製造技術部 技術・開発グループ 岡本さん ――ユニックスに入社してきた経緯から教えてください。 以前は金型専門の会社に勤めていて、プラスチック製品の成形に使う金型の設計をしていました。ですが、設計だけでは物足りなくなり、製品そのものを作りたくなって、ユニックスに転職してきました。現在は設計をはじめ、製品の性能試験などの業務も行っており、希望どおりの職場です。 ユニックスには最初、派遣社員として入社してきました。派遣中の働きが認められて「当社で働かないか」と誘っていただけたのです。当社には実験を行う開発センターがあり、雨、風、音、気流などの試験設備があります。それらの設備は自由に使うことができ、「技術者にとって、かなり恵まれた環境だな」とそのときから感じていました。 ――設計の仕事では、どのような製品を手掛けることが多いのでしょうか。 屋外用製品は金属の中でもステンレスを使っています。ステンレスはさびにくいのですが、加工が難しく設計の際には気を使います。また、室内に使う製品は住む人が触れることも多いので樹脂を使った製品が多いです。 設計の業務については、既存製品の改良の場合は数カ月~半年、新製品開発になると1~3年ほどの期間をかけることもあります。 ――設計した製品の中で、特に思い出深い製品は? マンションの室内の壁に取り付ける「レジスター」という給気口でしょうか。2年ほどかけて開発した製品になります。 室外の空気を普通に取り込むだけでは、壁などに外気が直接当たってしまい、壁が汚れやすくなるという問題がありました。そこで、室内に取り入れた空気の流れを調整できるように内部の構造を工夫した製品を作りました。 前職では金型を作ったところで自分の仕事は終わりでした。それが当社で働いていると、設計だけでなく、その後の試作や評価まで責任を持つ必要があります。大変ではありますが、完成して製品ができたときにはうれしいですね。これまでに何製品も開発してきましたが、何度経験しても、完成品を初めて手にするときはドキドキします。 当社の製品はかなり多くのマンションに使われています。休みの日などに家族と一緒に外を歩いてマンションの建設現場近くを通ったときなど、「これ、お父さんが設計した製品が使われているマンションかもね」と話をすると、子供も「お父さん、すごいね!」と驚いてくれます。そんな瞬間に幸せを感じています。 ――職場について、どう感じますか? 自由を認めてくれる会社です。私は設計の仕事をしていて、「こんな道具があると、もっと実験が楽になるのに」と感じたら、やってみないと落ち着かない性格でして、製品設計の仕事を進めるかたわらで、社内で使う実験用の道具なども製作しています。自分の作った道具で、これまで2~3人の手が必要だった実験が1人でできるようになったこともあります。そのように「こうしたらいいのに」と思ったことを、すぐに自分の手で改善できるところが面白いですね。 ――今後の目標を聞かせてください。 常識にとらわれず、品質に優れて価格面でも他社に負けない製品を作っていきたいです。 ――就職活動に関するアドバイスをいただけないでしょうか。 「学校で学んだことは社会に出てから通用しない」という意見の方もいらっしゃいますが、私自身は工業高校や専門学校で学んできたことが、今の仕事の中で役立っているとよく感じます。 自分の個性、得意とすること、磨いてきた専門性などがあるのなら、そういうところは面接のときに、しっかりと主張してみてはどうでしょうか。

08.jpg 製造技術部 技術・開発グループ 岡本さん
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先輩メッセージ
1~2年ほど一緒に過ごしたお客様からの「ありがとう」が何よりのやりがい

本社営業部 営業一課 市橋さん ――どのようなきっかけがあって、モノづくり企業で働こうと考えたのでしょうか。 テレビなどでよく「大田区のモノづくり」と取り上げられるのを観て、モノづくり企業に興味を持っていました。それで仕事を探していたとき、当社の求人情報と偶然出会いまして、「大田区のモノづくりはどんなものなのか、歴史ある会社のようだし、働いてみようか」と思ったのが入社のきっかけです。 ――営業部の所属と伺いました。業務内容はどのようなものなのでしょうか。 当社の製品はマンションを中心に使っていただいており、設備会社や販売代理店など、既に取引のある企業へ定期的に訪問して「当社の換気口を必要としていただける物件はありませんか?」と伺うこともあれば、マンションデベロッパーや設計事務所など直接取引のない会社にも製品説明に伺うこともあります。 お客様からは、ただ「この製品がいくつ欲しい」と注文だけいただくこともありますが、マンションごとに打ち合わせをして、その物件に適した特注品を製作して納める場合もあります。特注品の対応では、お客様と打ち合わせた内容を社内に持ち帰り、製造部門と話し合いながら形にしていきます。また、性能検証が必要な場合も多くあり、その際は技術部門と連携していろいろな試験を行い、その結果をお客様に伝えます。お客様へ試験データを見せると「それなら、こんなことはできない?」と新たな要望が生まれることもあり、お客様からのさまざまな要望に応えていくことを楽しんでいます。 そうしてやり取りを重ねると、打ち合わせから納品までに1~2年もかかります。それだけ長い間、お客様と一緒に過ごすわけですから、信頼関係を築けます。すると、無事に製品を納品し終わってから「ありがとう。君と一緒に仕事ができてよかったよ」と声を掛けていただけることがあります。そんな瞬間が「この仕事をしていてよかった」と思えるときですね。 ――働く環境として、気に入っているところは? 先輩や上司とも非常に話しやすい環境です。ただ、会話が多いというだけでなく、何か意見があったら遠慮なく言える人間関係が築けていますし、先輩方は私が何か困っていそうだと察したら、すぐ手伝いに来てくださいます。仕事のことはある程度分かってきましたが、まだ分からないことも多いので、先輩方から教えてもらえるのは、すごく勉強になりますね。 ――社会人として、どのように成長していきたいですか? いろいろと先輩方から教わってきたように、後輩が入ってきたときには今度は私が自信を持って教えられるようになっていたいです。まだ足りないところが多いので、勉強していく必要があると感じています。 もう1つ、要望をくださるお客様はいいのですが、特に要望を引き出せないままでいるお客様もいらっしゃいます。そうしたお客様からも要望を引き出せるように、もっと私の方から積極的に働き掛けて、隠れた要望に応えていくことで、これまで以上にお客様に満足していただきたいと考えています。 ――読者に向けて、最後に一言お願いします。 今の時期、就職活動は大変だと思います。実態としては、「企業から選んでいただくのを待つ」という考えが実情に合っているのかもしれません。ですが競争が厳しい状況であれば、なおさら「自分が企業を選んでやるんだ」というくらいの強い気持ちが必要なのではないでしょうか。 10社、20社と選考を受けて不合格が続くと気落ちしてしまいがちですが、弱気にならず、前を向いて立ち向かっていってください。 注)掲載している情報は、取材日(2013年12月)時点のものです。 "

10.jpg 本社営業部 営業一課 市橋さん
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