<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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中央・城北地区 株式会社アクト

株式会社アクト 自社・顧客・社員同士の「つながり」を深め 質の高いシステムを提供

株式会社アクト

自社・顧客・社員同士の「つながり」を深め 質の高いシステムを提供

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中央・城北地区

株式会社アクト

自社・顧客・社員同士の「つながり」を深め 質の高いシステムを提供

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自社・顧客・社員同士の「つながり」を深め 質の高いシステムを提供

金融機関や官公庁など、幅広い業種の企業活動を支えるシステムの開発を手掛けるアクト。顧客のニーズを捉えた質の高い開発を担うため、きめ細かい研修制度を整えるとともに、社員との「つながり」や社員同士の密なコミュニケーションを深める仕組みづくりにも取り組んでいる。

システム開発などで課題を解決

 企業向け基幹業務等システムの受託開発を行うアクトは、顧客ニーズの把握からシステムの開発、運用、保守まで、トータルにサービスを提供できる点を強みとしている。銀行、クレジットカード会社などの金融機関や、官公庁など、高い信頼性が求められるシステム構築にノウハウがあることが評価され、継続的な受注を得ている。
 また、同社は、親会社やメーカーに依存しない独立系のシステム会社。系列会社などによる縛りがないため、依頼があれば、どんな仕事でも引き受けることができる。それだけに、幅広い企業や業種のシステム開発を手掛けてきた経験・ノウハウが蓄積されている。更に、ハードやソフト面においても特定のメーカーの制約がないため、お客様の要望に合わせた最適な機器を提案できることもメリットだという。
 「独立系であることは当社の大きな強みです。これまで培ってきた経験でお客様のあらゆる課題を解決できると評価いただいています」と入社23年目、業務管理部の部長は胸を張る。
 高品質のシステムを構築するためには、まずは顧客の要望を確実に把握することが第一。そこで、同社は企業理念に「つながり」を掲げている。
 「当社は形のある 『製品』を作っているわけではなく、いわば社員一人ひとりがお客様と接して、そのニーズに応えているわけです。そこではそれぞれのスキル、感性、経験値も大いに生かされ、顧客満足度アップに貢献しています。ですから、会社と社員一人ひとりのつながりを深めることが、より良い仕事や取引先の拡大、業績の向上につながると考えています」

body1-1.jpg「エンジニアに求められるのは、人間力とコミュニケーション力」と語る業務管理部の部長

手厚い研修・教育制度でIT技術を身に付ける

 更に同社は、会社と社員のつながりも大切にしており、社員を大切にする姿勢は、研修制度の充実にも表れている。新入社員の研修は入社前の任意のIT学習サポートから始まり、入社後は3カ月にわたるビジネスマナー研修、IT基礎研修、システム開発研修を経て各部門に配属される。その後は、OJTで先輩社員から指導を受けながら、実務を通じて実践的な知識を身に付けていく。
 「経済学部専攻だったのでプログラミングの経験がなく心配でしたが、充実した研修で基本を学び、先輩に付いてお客様との打ち合わせに同席したり、議事録を作成したりするうちに、専門用語やアポイントの取り方なども覚えました」
 入社当時の経験を語るのは、現在、入社4年目、営業統括部の社員。2年目には、後輩からのどんな質問にも答えられるようになり、自身の成長を実感したという。上司や先輩のサポートがあったからこそと振り返る。
 入社1年目、ITサービス事業部の社員は、新入社員研修を終えOJTの真っ最中。現在は販売管理システムを開発するプロジェクトメンバーとして、プログラムが設計書どおりに動くかチェックする業務に携わっている。
 「不具合を一つひとつ修正していくことで、確実に質が上がります。地道な仕事ですが、自分の仕事が目に見える形になるのは嬉しいですし、やりがいを感じています」
 今後は、社内の国家試験対策研修を利用して、基本情報技術者や応用情報技術者の取得を目指したいという。

body2-1.jpg個々を大切にしてくれる社風が魅力だと語る社員たち

コミュニケーションを促し信頼関係を深める

 同社では、エンジニアの約9割が顧客先に常駐して業務に当たっている。そこで、社員同士の信頼関係を深めるために、月に一度、本社に集まり業務報告会を行う。また、全社員が参加するイベントも頻繁に開催され、社員同士の円滑なコミュニケーションづくりに役立っている。そのイベントを企画しているのが「レク部」。毎年各部署から2名が選抜され、社員旅行をはじめ各種イベントの企画運営に当たる。部署の垣根を越えた社員の交流は、お互いの業務内容を把握したり、各部署で抱える問題の解決にも役立っているという。

body3-1.jpg月に一度、ラウンジスペースにエンジニア社員が集まり業務報告や情報共有を行っている

ここがポイント!働くやりがい!

手掛けたシステムが社会を支え、人々の暮らしに役立つ

 システム開発は、ものづくりではあるが、目に見える「製品」がない仕事だからこそ、達成感を得られるのは、完成したシステムをお客様が使い始めたときだという。一人ひとりが積み重ねてきた仕事が「システム」という形になって動き、お客様の役に立つ。例えばクレジットカード決済システムのように、多くの人が生活の中で利用するインフラとして暮らしや社会を支えるものもあり、その手応えが大きなやりがいにつながっている。

edit-1.jpgレク部が企画した30周年記念式典。多くの社員が参加し交流を深めた