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城南地区 アララ株式会社

アララ株式会社 自分の志向や 適性に合致した仕事に チャレンジできる環境

アララ株式会社

自分の志向や 適性に合致した仕事に チャレンジできる環境

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城南地区

アララ株式会社

自分の志向や 適性に合致した仕事に チャレンジできる環境

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自由な社風を生かしたチャレンジストーリー
自分の志向や適性に合致した仕事にチャレンジできる環境

電子マネーからAR(拡張現実)技術までと、幅広い事業を展開するアララ。
発展の鍵を握るのは、社員が働きやすい環境作りと、ポテンシャルを発揮できる仕組み。
そんなチャレンジ精神いっぱいの自由な働き方を探った。

アイデアと技術を生かし 幅広い事業を展開

 スーパーマーケット、コンビニエンスストアは当たり前。量販店や外食チェーン店、さらに街中の小売店でも利用できる店舗が増加の一途をたどる電子マネー。利用者にとっては支払いがスムーズになるだけでなく、各種特典も大きな魅力だ。一方、カード発行者にとっては集客に役立つのはもちろん、顧客情報の集積によるマーケティングの役割も果たし、販売促進ツールとして大きなメリットをもたらすといった、まさにいいことずくめ。そんな電子マネーカードのシステムを構築し、幅広い業種に顧客を持つアララは2006年設立の若いベンチャー企業。情報時代をリードする技術力を生かし、この他にも、メール配信システムを提供するメッセージング事業や、企業が保有する個人情報を検出・管理するソフトを提供するデータセキュリティ事業、さらにはスマートフォンのアプリで人気が高いARアプリの開発など、幅広い事業を展開する。
 「どの事業も『アイディアとテクノロジーで革新的なサービスを提供し、便利で楽しい、みんながハッピーになる社会を創る。』という企業理念に沿ったものばかりです」と、同社のビジネススタイルを説明する岩井陽介代表。まさに独創的な発想と最新テクノロジーの融合によって成長を遂げてきたと自信をのぞかせる。当然、発想も技術も人から生まれるもの。そこで、アララでは社員が最大限にポテンシャルを発揮できる環境作りを実践してきた。

body1-1.jpgアイデアとテクノロジーという強みを生かし、事業拡大を図ってきた岩井代表

社員がポテンシャルを発揮できる環境を創造

 自由な環境がなければ、良いアイデアは生まれないというのがアララの考え方。それを象徴するのがオフィスである。青山通りに面したそこには、まるでカフェのような空間が広がり、そこに集う社員たちの姿もどこか洗練されて見える。それは自らのセンスをアピールできる自由な服装が許されているというのが大きいだろう。
 自由な社風を表しているのは空間だけではない。社員が責任と裁量をもち柔軟に働けるようにフルフレックス制度も導入。例えば働きやすい時間に出社して月の中で勤務時間を調整することができるコアタイムのない「フルフレックス制」も導入。通常のフレックス制は必ず出社していなければいけないコアタイムを設けているが、同社ではチーム内で事前に時間調整さえすれば、基本的に自由という思い切りの良さ。
 「『フルフレックス制』は社員の声を吸い上げて導入した制度です。その相乗効果でしょう。社員が自分で時間管理を行うなど、以前にも増して主体的に働くようになったと感じています」と言う岩井代表自身も、いくつかのアイデアを進言している。その一つに社員食堂がある。それはアメリカのFacebook社の社員食堂に影響されたものである。現地を訪れた際に社員食堂を利用。そのときの料理のおいしさと、一体感あふれる雰囲気を、是非とも自社にもという思いを表現。200円という安さながら、カロリーと栄養バランスを配慮したメニューが並ぶ。
 働く環境面と並行して取り組んできたのが各種研修である。特に様々なツールの開発を担うエンジニアは、入社してすぐにITの基礎やプログラミング言語を学ぶ3か月程度の外部研修を受けた後、配属され、OJTでスキルアップを図る。また、各職種に必要な資格取得を奨励しており、資格取得者に対しては受験料を負担するなどの支援策も導入している。

body2-1.jpg天井高のあるオープンなオフィス環境は自由度に満ちあふれている

自分の志向や適性から 最適な仕事を選べる環境

 新しいことにチャレンジできる環境を日々実感していると笑みをこぼすのは、テレビ制作会社を経てアララに転職してきた人事総務部の鶴﨑美歌さん。入社するとすぐに、「アプリソムリエ」というアプリ情報ポータルサイトの企画・運営に携わった。これは若い女性がアプリの使い勝手をレポートするコンテンツだが、ここで文章力や企画力を磨いたという。
 その後、営業事務を経て人事総務部に異動。現在は労務管理、給与計算、入退社の手続きなどの業務を担当。なかでも、アララの成長力の源泉ともなっている社内環境を整えることに全力で打ち込んできたと語り、その一つが「フルフレックス制」の導入と話す。
 「公的書類の提出は平日に限られるので出勤時間をずらしたい、子供の行事で午前中に時間がほしいといった社員の要望を吸い上げて導入しました。こうした制度はただ導入するだけではうまく運用されないことが多々あります。そこを見計らって、社員が気兼ねなく帰りやすい、あるいは休暇を取りやすい雰囲気作りにも尽力しています」
 そういう鶴﨑さんが目指す社内環境とは、社員一人ひとりに合った働き方ができること。例えば、育児をしながら働く、介護しながら働くといった社員がより実力を発揮できるような環境作りである。そのため、今後も仕組み作りや社員の意識作りにも力を入れていきたいと意気込む。

body3-1.jpg人事総務として社員の働きやすい環境作りにチャレンジする鶴﨑美歌さん

入社前に希望したAR事業で プランナーとして活躍

 2017年に入社したAR事業部の岩佐健太さんは、学生時代にARを研究してきた。ARとはAugmented Realityの略で、一般的には「拡張現実」と訳され、実在する風景にバーチャルの視覚情報を重ねて表示することで目の前の世界を仮想的に拡張する技術を指す。その可能性には大きな期待が寄せられるところで、岩佐さんもARの知識が生かせる会社と的を絞っていたという。
 「もともと、小さくとも大きな可能性を秘める企業に就職したいと考えていましたから、学内ガイダンスでアララの人事担当者と出会ったのは大きかったですね」
 と入社逸話を明かす岩佐さん。入社後はAR事業部に配属され、出版社、ゲームソフトメーカー、IT会社、大手通販サイトなど多彩な業種のARキャンペーンを手掛けている。
 「企業の商品やサービスにARで付加価値を付けるというようなことを提案しています。例えば恐竜図鑑なら、リアルな3Dの恐竜が目の前に現れることで子供たちの好奇心を刺激しますよね」
 いわゆるプランナーとして活躍する岩佐さん。その守備範囲は広く、企画立案からデザイナーへの依頼、品質管理や納期管理、そして顧客への納品までの全工程をマネジメントする。若くして責任ある仕事を任されているが、プレッシャーを達成感が払拭してくれると微笑む。
 「お客様とチームになってハードルを越えながら、満足いくARが完成したときの達成感は何事にも代えがたいですね」
 1年目ですでに仕事の醍醐味を覚えた岩佐さん、アララならではの若手でもチャレンジできる環境の中で輝いている姿が印象的だった。

body4-1.jpgARという新しい技術で企業のプロモーション活動を支える岩佐健太さん

編集部メモ

ジョブローテーションで挑戦する分野を選べる

 何でもチャレンジできる働き方を実践するアララ。そんな社員の働き方を支援するのが、ジョブローテーションである。同制度は自分の意思で挑戦したい分野を選んでエントリーできるというもので、主体的に働くアララの企業文化を象徴する制度といえる。同時にオフタイムはしっかり充電に充て、英気を養うというアララ流を実践すべく、有給休暇とは別に「誕生日休暇」、従来の夏季休暇を休みたい季節に取得できる「オールシーズン休日」なども導入している。

  • 社名:アララ株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 2006年
  • 資本金:3億3,150万円
  • 代表者名:代表取締役 岩井 陽介
  • 従業員数:70名(内、女性従業員23名)
  • 所在地:107-0062 東京都港区南青山2-24-15青山タワービル別館
  • TEL:03-5414-3611
  • URL:https://www.arara.com
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください