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城南地区 株式会社キャンドゥコンセプト

株式会社キャンドゥコンセプト プライベートを大切にした 働き方ができる、 社員が主役になれる会社

株式会社キャンドゥコンセプト

プライベートを大切にした 働き方ができる、 社員が主役になれる会社

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城南地区

株式会社キャンドゥコンセプト

プライベートを大切にした 働き方ができる、 社員が主役になれる会社

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残業を削減した働き方改善ストーリー
プライベートを大切にした働き方ができる、社員が主役になれる会社

残業時間が極めて少なく、有給休暇も取得しやすいというキャンドゥコンセプト。長い時間を掛けて社員の働きやすい環境作りに力を注いできた成果は、質の高い仕事として表れた。

残業時間を削減して働きやすい環境を創出する

 情報システムの発展は、企業の業務を円滑にし、また生活を快適で便利なものにした。しかし、情報システムの作り手側は日進月歩の技術を常に受け入れ、そして高まる一方のニーズに応えるために日々時間との格闘を続けているので、どうしても残業過多に陥りがちである。そんな業界の常識を変えようと奮闘してきたのが、キャンドゥコンセプトである。
 同社の誕生は1980年。大手SI企業に勤務していた松田研治会長らが、もっとプライベートの時間を取れる企業という崇高な理念を掲げて独立、開業。SI企業時代の経験から社員の働き方に配慮する経営を実践してきた。
 「当時のことは、会長からよく聞かされています。給与面では全く不満はなかったものの、来る日も来る日も残業で、プライベートタイムが全く取れなかったそうです。もっと人間らしい生き方がしたいという機運が日ごとに高まり、独立を決意したということです」
 佐藤敏一代表は同社の設立背景をそう話す。しかし、業界の置かれた状況を見渡すと、口で言うほどに簡単にいくものではないはず。実際、同社が関わっているのは金融関係や航空機・船舶などの運行管理といった社会インフラを支える業務システム。まさに24時間稼働の業務領域とあって、時間的制約は付き物のはずだ。
 「確かにお客様のところに常駐することが多いのですが、取引先に当社の働き方をご理解いただき、残業が発生しないように配慮してもらっています。直請の仕事が多いので、コミュニケーションが取りやすく、少しずつ残業は少なくなりました」
 そう語る佐藤代表は、設立5年後の入社。社員が主役の創業の精神を肌で感じながら長年にわたりSEとして活躍し、代表に就任後は取引先の理解を得ながら毎年少しずつ残業を減らす努力をしてきた。実際、10年前には月平均20時間ほどの残業があったというが、現在では10時間前後までに減少しているという。さらに、年間40日強ある有給休暇の取得率は約75%。こうした職場の環境整備によって、厚生労働大臣が認定するユースエール認定企業にもなった。

body1-1.jpg自身も長年SEとして活躍してきた佐藤敏一代表は、働きやすい環境作りに奔走する

充実した研修制度でSEとして成長できる環境

 同社は人材育成にも力を注いでいる。入社後2か月にわたる社外研修を受講し、社会人マナーやSEとしての基礎を学ぶ。それを終えると次に社内研修を1か月間受けて、自社のノウハウを習得。その後は、各部署に本配属され、OJTで先輩の指導を受けながら実践的なスキルを身に付けていく。
 さらに2年目以降も定期的な研修を行うことで、SEとしてのスキルを磨いていけるようになっている。微に入り細をうがつ教育支援で2年目には基本知識を確実に身に付けられるという。そして3年目になると、システム設計の基本を学ぶ研修が受けられる。この研修は、システムに求める性能や機能を記した要件定義に沿ったシステム設計を実際に行うというもので、かなりの実戦力が養われるという。教育支援は3年間に留まらず、その後も社外研修やセミナーへの参加を積極的に促している。
 「当社では専門技術もさることながらヒューマンスキルやビジネススキルも重視しています。品質の高いシステム構築をするには、お客様と密接なコミュニケーションを図り、プロジェクトを管理する能力が不可欠だからです。そのため当社では、外部企業が開催するセミナーなどにも参加するように声を掛けています」(佐藤代表)
 また、技術進化が早いのもIT業界の特徴。今後はアップグレードするためにも、社外の技術研修にも積極的に参加させたいと佐藤代表は意気込みを語る。

body2-1.jpg“クリエイト”な仕事を目指すキャンドゥコンセプトのロゴマーク

高品質のシステム構築で顧客からの信頼を獲得する

 企画開発部に所属する吉崎公さんは、入社10年目を迎えた中堅社員の一人。高い技術力で、通信会社、官公庁、コンサルティング会社などの業務システムの構築・保守に携わってきた。そんな吉崎さんが仕事で心掛けているのが「さらなる品質の向上」である。
 「求められる機能をクリアした情報システムを構築するには色々な方法があります。複数ある方法の中でも最善のものを選び、『良いシステム』を作るのが私の使命だと考えています。お客様の中には同じSEの方もいらっしゃいますので、そういう方から高い評価を頂くのが何よりの喜びです」
 そう話す吉崎さんは最近、ある官公庁の資料などを自動生成できるシステムの開発を担当した。顧客から「良い設計だね」という高評価を得たと笑みをこぼす。こうした瞬間に出会うたびに「この仕事をしていて良かった」と実感するという。
 そんな吉崎さんが感じるキャンドゥコンセプトの良さは、社員を大切にする社風ときっぱり。特に社員のことを考えた残業の少なさは、仕事のクオリティーにも密接に結び付いているという。「時間的にも精神的にも余裕を持った働き方ができるので、少しでも良いシステムを作ろうという意欲が湧いてくるんです」と吉崎さんは胸を張る。

body3-1.jpgプライベートでは趣味のゲームや動画制作を楽しむ吉崎公さん

ホームページ制作のプロとしてのスキルを磨く

 「学内ガイダンスで会長と社長のお話を聞いて、入社を決めました」と言うのは、2017年に入社した村上茜さん。専門学校ではウェブデザインを学んでいたが、2人の話からもっと上流工程に当たる設計やプログラミングの仕事に興味を抱いたといい、決め手は優しい人柄や社員を大切にする社風だったと明かす。
 入社後の新入社員研修でビジネスマナーからJavaの基本知識を学び、その後の社内研修でJavaを使った設計・システム開発に挑み、その後のテストも行うなど、SEの仕事の流れを掴む経験をした。そして配属された企画開発部で、自社のホームページのリニューアルを担当することになった。
 「自社ホームページの制作では最新の技術を駆使して、楽しく見やすいホームページを目指して制作しました。最新の技術を学びながら完成したときの喜びは格別でした」
 現在は先輩のサポート業務と、自社の名刺管理などをしながら仕事を覚えていると話す村上さん。いずれは守備範囲の広いSEを目標に定めながらも、今は「ホームページ制作といえば村上」と、誰からも信頼されるような仕事をしていきたいと目を輝かせる。

body4-1.jpg社員を大切にする社風の中でメキメキと実力をつける村上茜さん

編集部メモ

自社製品の開発や中小企業向けサービスも展開


 同社では大手企業の業務システムを開発する一方で、経営の安定化を標榜し、その他の事業も積極的に展開している。その代表的なものが、自社商品として開発した社労士向けの原価管理システムや企業向けのホームページ制作などである。
 佐藤代表はこうした社内受託業務をできるだけ増やすべく、若手社員は顧客先で情報システムの開発に当たり、ベテラン社員は自社商品などの開発を手掛けるといった、2WAY事業戦略で確固たる成長を目指すという。

  • 社名:株式会社キャンドゥコンセプト
  • 設立年・創業年:設立年 1980年
  • 資本金:3,000万円
  • 代表者名:代表取締役 佐藤 敏一
  • 従業員数:63名(内、女性従業員数11名)
  • 所在地:150-0044 東京都渋谷区円山町25-5 YMプリントタワー4階
  • TEL:03-3496-9711
  • URL:https://www.cando.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください