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多摩地区 株式会社コスモ・インテリジェンス

株式会社コスモ・インテリジェンス 様々なシステム開発に携わるIT企業。創業メンバーが醸成した風通しの良い社風は後進に受け継がれる

株式会社コスモ・インテリジェンス

様々なシステム開発に携わるIT企業。創業メンバーが醸成した風通しの良い社風は後進に受け継がれる

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多摩地区

株式会社コスモ・インテリジェンス

様々なシステム開発に携わるIT企業。創業メンバーが醸成した風通しの良い社風は後進に受け継がれる

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働きやすい職場環境ストーリー
様々なシステム開発に携わるIT企業。創業メンバーが醸成した風通しの良い社風は後進に受け継がれる

 流通、医療、製造系など広範囲にわたる業界のソフトウェア開発を手掛けるコスモ・インテリジェンス。2006年設立の若い企業は、自分たちで良い会社を作り上げていこうと意欲に燃える社員が集っている。

気兼ねなく相談できる社風

 コスモ・インテリジェンスが手掛けるのは、いつ、何が、何個、いくらで売れたのかといったデータを収集する店舗システムの開発を始め、通販サイトや決済システムなど、流通業を中心に、製造業、医療などにわたるソフトウェア開発だ。そのノウハウは異業種でも存分に応用でき、データ解析ツールの開発やクラウド上で営業日報や休暇届が提出できるワークフローシステム「Reports」を自社製品として売り出してもいる。
 「クレジットカードを使うと、そのカードが本当に使えるのかどうかといった情報が決済サーバーに流れます。私が担当しているのはその決済サーバーの開発です」と語るのは入社10年目のプロジェクトリーダー、塩村清美さん。ソフトウェア開発の面白さをこう話す。
 「学生のころはプログラミングとは無縁に過ごしてきましたが、入門書を読み、専門書を読み、そして先輩に教わったりしてスキルを身に付けてきました。もともと、ものを作るのが好きだったので、自分の手で作ったものが段々と形になっていき、指示した動作が実現していくのは毎度のことですが、面白いですね」
 塩村さんにとって、コスモ・インテリジェンスは2社目の会社。最初に就職したIT企業の上司が、コスモ・インテリジェンスを立ち上げた横野克典代表だったのだ。新しく会社を立ち上げるから、ぜひ一緒に仕事をしないかと声を掛けられたという。
 「創業したばかりの小所帯の会社で、本当に大丈夫なのかというのが本音でした。そんな不安を一人で抱えていたらきっとストレスをためてしまったのでしょうが、横野代表は私の不安をきちんと聞いて受け止めてくれました」
 その姿勢は今も変わらず、気兼ねなく話せる雰囲気を横野代表は持ち合わせていると語る。その人柄を慕ってスタッフたちが集い、実に風通しの良い社風だという。
 「プログラミングというのは自分で考えて自分でやってみないとなかなか上達しないので、主体性が必要になってくるのですが、だからといって放置しておくわけにはいきません。一人ひとりの様子をうかがい、悩んでいたら声を掛けたり、自分がした勉強法などをアドバイスしたりしています」
 そうした成果もあって若手がめきめきと育ってきているという。開発部第1グループの中村一輝さんもその一人と名指しする。

body1-1.jpg「これからはワーキングママの雇用環境整備などにも挑戦していきたいです」と話す塩村清美さん

システム開発の面白さ

 「父がIT関連の職に就いていたこともあって、就職活動中はIT企業を中心に回っていました。いくつか内定を頂いた中から当社を選んだのは、面接のときに一番、自然体でいられたからなんです。この会社なら長く働いていけると感じましたね」と話す中村さん。入社後はWEBアプリケーション開発の業務に就いた。
 「ブラウザ上で受注や発注ができるシステムの、主に保守を担当しています。お客様からのお問い合わせから発生する作業がほとんどなのですが、ご要望どおりの機能追加や修正を行って、満足していただけた時の達成感は大きいですね」
 塩村さん同様、中村さんも入社時は全くの未経験者だった。
 「入社後、3か月間にわたって外部研修を受けてプログラミングの基礎を学ぶのですが、分からないところがたくさんありました。それでも色々いじっていくうちに、ここをこう変えたら画面がこうなるんだなとか、ここを消したら全部が消えてしまうといったことが分かってくるものなんですね。最初の一歩さえ踏み出してしまえば分かってきますから、未経験の方でも心配はいりませんよ」
 そんな中村さんも現在は入社4年目。後輩もできた。後輩たちの「何が分からないか分からない」という気持ちをくんで、まずは聞き手に回って話を聞くという。 そんな後輩の一人が、入社2年目の榎戸健大さんだ。席も中村さんの隣で、分からないことがあれば遠慮なく質問をぶつけ、日々の業務に邁進していると白い歯をこぼす。

body2-1.jpg「職場は和やかな雰囲気です」と話す中村一輝さん

受け継がれる社風

 「例えばギターを買ったら、代表からバンドを結成しようと誘われて、社内メンバーでバンド活動を始めました。風通しの良い社風というのをよく聞きますが、新入社員と代表が、ここまで近い会社ってそうないでしょう」
 榎戸さんが目指しているのは、営業よりもよく喋るシステムエンジニア。
 「4月からは後輩も入ってきました。私も勉強中の身なので、どこまでアドバイスできるか分かりませんが、同じ目線で話を聞いたり、悩みを一緒に考えたりしてあげられる先輩になりたいですね」
 横野代表や塩村さんが作ってきた風通しの良い社風は、中村さんや榎戸さんらの後進に脈々と受け継がれているようだ。

body3-1.jpg「営業よりも喋るシステムエンジニアを目指しています!」と話す榎戸健大さん

編集部メモ

組織の垣根を越えて集まるワーキンググループ


 中村さんは、業務とは別に自主的にWEBアプリケーションを開発しているという。
 「スケジュール管理ができるアプリケーションです。まだまだ試作の域を抜けていませんが、プログラミング技術を学ぶために作っています」
 同社には、中村さんのように向上心の強い社員が多く、そうした社員が組織や役職の垣根を越えて集まるワーキンググループがある。ここでは自分が持っているスキルや調査してきた最新のITツールの情報などを持ち寄って、自社製品の開発を目指している。モチベーションの高いところで自分の腕を磨いていきたいという人にとっては良い環境ではないだろうか。

edit-1.jpg榎戸さんは、後輩がどんなことでも相談できるような先輩になりたいと話すedit-2.jpg横野克典代表(中央)とコスモ・インテリジェンスの社員の方々