<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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中央・城北地区 株式会社コーソル

株式会社コーソル 特化した技術を身につけ、働きやすい環境を整備。イキイキと働き続けられる会社に

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特化した技術を身につけ、働きやすい環境を整備。イキイキと働き続けられる会社に

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中央・城北地区

株式会社コーソル

特化した技術を身につけ、働きやすい環境を整備。イキイキと働き続けられる会社に

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社員の働きがい実現ストーリー
特化した技術を身につけ、働きやすい環境を整備。イキイキと働き続けられる会社に

 大小さまざまな規模の会社がしのぎを削るIT業界。その中でデータベース技術に特化して独自の地位を築き、社員の働きがいを実現している会社がある。

「データベース」に特化した、他にはない技術力

 企業にとって最も大切な資産、「情報」。
 ITが社会インフラの一つとなった昨今、企業活動においても、日常生活においても、私たちは当たり前のようにITシステムを活用している。そのITシステムが保有している膨大な量の情報(データ)を管理し、容易に抽出・活用できるようにする仕組みがデータベース(DB)である。しかし、多くの企業がひしめくIT業界でも、DB技術に特化した企業は多くはない。金山俊明代表は、そこに商機を見出した。
 「DBは、止められないゆえ高可用性と、増え続けるデータを管理しなければならない拡張性が必要であり、システムの中核的な存在として、アプリケーションからインフラまで多岐に渡る知識や経験を必要とされています。それゆえDBエンジニアは、育成に時間とコストが掛かることから、DB技術に特化して取り組む企業が少ないのも無理はありません。しかし、逆に言えば需要はあるのに供給がされていない状態だったのです」
 当然、そのリスクは大きい。それでもライバルの少ない分野である以上、飛び込むだけの価値はあると考えたのだという。ただし、そうはいっても経験者の少ない分野。まずはエンジニアの育成から始める必要があった。
 「かつて私が勤めていた会社では、「会社は人を育てる場所ではない」という考え方で、新卒採用を一切行っていませんでした。しかし、DBの経験者が少ない中で、エンジニアを集めることは困難だったため、会社としてしっかり人を育てようと、早い段階から新卒採用を始めました」
 同社の研修は無理なく知識を身につけられるように、個人のスキルに合わせてカリキュラムを組んでいる。さらに、DB技術認定資格である「ORACLE MASTER」をはじめとするIT関連資格を取得すると、資格取得手当を支給する制度を設けるなどして、資格取得を奨励。そうした取組が実を結び、今ではエンジニアの98%がORACLE MASTERを取得、そのうち約4割が、最高峰の「ORACLE MASTER Platinum」を保有しており、現在Platinum取得者数国内NO.1という技術力の高さを誇っている。まさに、DBのプロ集団といえよう。
 同社ではその技術力を生かして、DBの設計・構築から運用、保守・サポート、そしてDBを有効活用するためのコンサルティングまで一通りのサービスを提供している。事業は大きく分けて主に2つ、実際にお客様先に赴き、DBの設計・構築や、管理、運用、改善提案を行うサービスグループと、日本全国でDBを利用しているプロのエンジニアからの技術的な問い合わせにに対し、電話やメールで24時間365日体制で解決にあたるサポートグループがあり、それぞれ日々お客様の課題を解決している。高いスキルと経験を積んだエンジニアたちが、高品質のサービスを提供し、お客様の信頼を獲得することで“コーソルブランド”を築いてきた。

body1-1.jpgコーソルでは、ワーキングマザーも多く活躍している

後輩を育て、会社の成長に貢献する

 同社の社員には、そんな高い技術力とお客様に喜んでもらえるサービス力に惹かれて入社した社員が多い。新卒で入社し、10年目となる藤原良さんもその一人だ。就職活動を始めた当初はIT業界には興味がなかったが、参加した合同説明会でDBに特化した事業内容を知り、自分の確固たるスキルが身に付くと、同社を志望したという。
 「入社当時は、とにかく知識をつけるのに精一杯でした。点と点がつながったと感じたのは2年目に入ったころ。さらに5年、6年経って、ようやく一人前になれたかなと感じられるようになりましたね」
 「5年経たないと一人前になれない」と金山代表も言うように、DBの技術は多岐に渡り、一朝一夕に身に付くものではない。しかし、基礎をしっかり学んで活用していけば、誰にも真似できない希少価値の高いスキルになるのだ。
 そんな藤原さんは、昨年からリーダーとしてお客様先へ常駐し、チームをまとめながら自らもコンサルティングを主としたサービスの提供にあたっている。
 「例えば、このチームに長く在籍して力をつけた人が他のチームに異動し、その分新しいメンバーを迎えるといったジョブローテーションが上手くできれば、多様なスキルを身につけた人材が育つはずです。DBのコンサルティングは他ではなかなかできない仕事ですから、人材育成には力を入れていきたいですね」
 今までは自分のスキルアップを考えていたが、これからは、チーム、そして会社全体としてもっと力をつけられるよう関わっていきたいと、藤原さんは力強く抱負を語る。

body2-1.jpgチームを率いながら、後輩指導にも力を入れていく

子育てとの両立が「当たり前」な働きやすい職場環境

 高い技術力や育成制度もさることながら、高い定着率も同社の魅力の一つ。その理由のひとつが、子育て支援の充実など、社員が働きやすい環境だ。
 「規模の小さい会社や、まだ若い会社だと、そもそも産休・育休の制度がなかったり、前例が少なかったりということもあるのでしょうが、当社は良い意味で『休んだら戻ってくるのが当たり前』という環境が整っているんです。辞めようかと迷う余地もありませんでした」と話すのは、入社9年目の大城千廣さん。1年間の産休・育休を経て、時短でサポート業務をしているワーキングマザーだ。
 特徴的なのが、同社では女性だけでなく男性も積極的に育児休業を取得しているというところだ。ただ制度があるというだけではなく、制度を活用して当たり前という風土が根付いている証でもある。
 「先輩ママだけでなく、先輩パパも多くてとても頼りになります。休憩時間に『うちの子どもが可愛くて』なんて話しているのは、パパ達の方が多いくらいかもしれません」
 今後は、エンジニアとしてのスキルアップはもちろん、教育やメンタルヘルス面でのサポートにも力を入れていきたいと言う大城さん。その笑顔からは、子育てと仕事を両立し、活き活きと働いていることが伝わってきた。

body3-1.jpg「お互いに支え合う風土があり、困った時にも相談しやすくて助かっています」と大城千廣さん

編集部メモ

社員の小さな声も聞き逃さない「目安箱」

 同社の一角に「目安箱」と書かれた箱が設置されている。その名の通り、社員の不満や要望を投書する箱だ。グループウェア内のWeb目安箱と合わせ、匿名で投稿できるようになっている。
 「小さな不満も積もり積もれば大きなストレスになりますし、大したことではないからと考えてしまって、かえって言いづらいこともあるでしょう。社員が50名程の時には一人ひとり面談を行っていたのですが、それが難しくなったこともあって目安箱を設置しました」(金山代表)
 実際に、福岡オフィスのメンバーから「コーソルの一員として朝礼を一緒にできないか」と要望を受けて、Skypeをつないでの朝礼をするなど、ここから生まれたものは少なくない。
 「一つひとつは些細なことですが、だからこそ即時対応できるという面もある。社員の働きやすさはもちろん、会社への信頼にも繋がっているのではないでしょうか」

edit-1.jpg目安箱で、どんな小さな要望・アイデアも吸い上げる
  • 社名:株式会社コーソル
  • 設立年・創業年:設立年 2004年
  • 資本金:2,000万円
  • 代表者名:代表取締役 金山 俊明
  • 従業員数:133名(内、女性従業員数43名)
  • 所在地:102-0083 東京都千代田区麹町3-7-4秩父屋ビル6F
  • TEL:03-3264-8800
  • URL:http://cosol.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください