<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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中央・城北地区 e-Janネットワークス株式会社

e-Janネットワークス株式会社 ユニークな制度で 多様な社員が交流を深め、 オンリーワン製品を追求!

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ユニークな制度で 多様な社員が交流を深め、 オンリーワン製品を追求!

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ユニークな制度で 多様な社員が交流を深め、 オンリーワン製品を追求!

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ますますダイバーシティ推進ストーリー
ユニークな制度で多様な社員が交流を深め、オンリーワン製品を追求!

場所を問わない社内ネットワークを実現する「CACHATTO(カチャット)」。
多様なバックボーンの社員が知恵を絞り、オンリーワンに磨きをかける。

スマートフォン普及を起爆剤に国内トップシェアへ

 電車内ではスマートフォンでメールを返信し、打合せの合間にはカフェでノートパソコンを使って資料作成。そんな「場所を選ばない働き方」が、今では当たり前の光景。そんなネットワーク環境を支えているのが、同社のテレワークプラットフォーム「CACHATTO(カチャット)」。現在、ユーザー数は国内トップシェアを誇るオンリーワンを追求した製品だ。
 「インターネット以前の80年代後半に、勤め先の素材メーカーで海外企業との合弁事業に携わったんです。そのときに海外現地との連絡に重宝したのがメールだったんです。当時はメールをやり取りするためにワープロにモデムを付けて送受信したものです。今では考えられないほど脆弱な通信環境でしたし、時間も電話代も要しました。それでも、時間と空間を超えたコミュニケーションに未来を感じていました」
 当時の興奮をそう振り返る坂本史郎代表は、同社を起業するとコミュニケーションツールに焦点を絞り、オンリーワン製品の開発に奮闘。2003年、当時先駆的だったクラウド技術を駆使した「CACHATTO」のリリースにこぎつけた。時代を先駆けての試みだっただけに、船出は険しいものだったというが、爆発的な普及に繋がる転機が訪れた。スマートフォンの登場である。これによってモバイル端末のビジネス利用が進み、使い勝手とセキュリティを両立した「CACHATTO」が、加速的に社会浸透していったのだ。

body1-1.jpg柔和な表情でこれまでの歩みを振り返る坂本史郎代表。社員からは史郎さんと慕われる

ユニークな制度で社内コミュニケーションが活性化

 「CACHATTO」による多様な働き方を提案する同社だけに、社内のダイバーシティ(多様化)も進み、約2割を台湾、インド、トルコなどの外国籍社員が占める。さらに、海外の大学で学んだ日本人も多く、グローバルな雰囲気に満ち満ちている。こうした多様な社員たちがチームとして融合し、自由闊達なコミュニケーションを図る後押しをしているのが、数々のユニークな取組や社内制度だ。
 「毎朝全社員の日報に目を通し、一つひとつにコメントを書く『朝メール』という取組を実施しています。日報や私のコメントは全社員にオープンにしていますので、皆がどんな気持ちで何に取り組んでいるのかが一目瞭然。これだけでも一体感の醸成や情報の共有化になりますし、連携の取りやすさに繋がっていると思います」(坂本代表)
 また、ユニークな社内制度としては、懇親会や週末レクリエーションの費用を補助し、社員の家族を招いたクリスマスパーティーなども開催している。さらに英語・中国語・日本語などの社内無料語学レッスン、月3回のオフィスヨガなどとバラエティに富んでいて、今では社員たちも主体的に交流の場を作り出しているという。
 「社員たちが自主的にチーム内外で希望者を募り、勉強会を開催するという動きも活発です。そんな社員たちは代表としても誇らしく、頼もしくもありますね」

body2-1.jpgサポートセンターの矢島名央さんが、トルコ出身のマイスさんに顧客対応をレクチャー

海外の大学で鍛えた発信力を顧客サポートに発揮

 アメリカの大学を卒業後、同社に入社した矢島名央さんは、サポートセンターでユーザーからの問合せや要望に対応し、その声を開発グループに随時フィードバックしては仕様の改善や新機能の追加に結び付けている。
 「アメリカの大学では日頃から意見を発信することが求められ、コミュニケーションがとてもアクティブでした。そんな環境のおかげで、発信力が備わり、今の仕事に大いに役立っています」
 そう言いながらも、やはり入社当初は不安もあったと明かす。それを払拭してくれたのが、オフィスの共用フロアで開催してくれた社員主催の歓迎会だった。一気に打ち解けられるこの催しで、すんなりと仲間に溶け込むことができたという。
 「みんなフレンドリーで、色んなキャラクターの人がいて、面白い会社だなと。そのころから比べても社内の多様性はいっそう広がり、様々なバックグラウンドの仲間と仕事をしています。この人にはどう伝えたら分かりやすいだろうかと、相手を考えたコミュニケーション力も自ずと磨かれ、お客様との会話にも生きていると思います」
 現在は入社1年目のトルコ出身社員、マイスさんのメンター(教育担当)を担っている矢島さん。新しく加わる仲間がのびのびとやりがいを感じられるように、これからはチーム作りにも貢献していきたいと抱負を語ってくれた。

body3-1.jpg「史郎さんの『CACHATTO』への情熱にひかれて入社を決めました」と話す矢島さん

入社1年目から品質保証の工程効率化に貢献

 入社1年目の坂口英司さんは、大学院でソフトウェア検証の研究をしてきたという経歴を持つ品質保証グループきっての理論派エンジニア。「CACHATTO」の新たなアプリケーションをリリースするに当たって、徹底的な検証を重ねるのが主な仕事内容だ。テスト項目などをシステムが処理してくれる自動化プログラムを組み上げ、検証工程に大幅な効率化をもたらしたという。1年目にして早くも技術を注ぎ込む坂口さんだが、仕事の面白さを尋ねると、「新しく開発されたアプリケーションをいかに壊すかを考えることです」と意外な回答。
 「徹底的に検証するには、実は一度壊してみることが大事なんです。耐性を見極めるためです。そこから不具合が起き得る状況を洗い出し、開発にフィードバックしてさらに強いアプリケーションに育て上げる。そうした過程を経るからこそ、ユーザーに安心して使ってもらえる機能としてリリースできるんですよ」
 さらに、開発グループには台湾出身のエンジニアも多いため、社内語学レッスンで中国語と英語を学んでいるところだという。
 「たどたどしいですけど、中国語も交えながら話すと、語学の勉強になりますし、お互いの距離もぐっと縮まるんですよね。朝メールの日報やコメントも話題にして、いつも和気あいあいと盛り上がっています」
 そんな坂口さんの目標は、自動化プログラムを使って品質向上を最大化させること。そして、坂本代表も応援する大学院での研究にもチャレンジしたいと目を輝かせる。
 オンリーワン製品のさらなる深化を予感させた。

body4-1.jpg「品質保証は表には出ませんが、品質の砦を担うやりがいのある仕事です」と坂口英司さん

編集部メモ

目指すは全世界ユーザー1,000万人

 同社はシンガポールとインドにも拠点を構えるなど、海外進出にも積極的姿勢を見せる。日系企業の海外拠点で導入実績を増やすとともに、IT立国インドでは現地企業への利用拡大を進めているという。目指すは国内ユーザー100万人、世界で1,000万人規模への拡大だ。
 「『CACHATTO』は法人向けなので、皆さんにはなじみがないかもしれませんが、著名な大手企業や官公庁にも導入されていて、社会貢献を深く実感でき面白いですよ」と、坂本代表はBtoBサービスの魅力を語る。

edit-1.jpg「お客様に『これe-Jan!』と言い続けてもらう」ことを企業理念とするe-Janネットワークス
  • 社名:e-Janネットワークス株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 2000年
  • 資本金:4,500万円
  • 代表者名:代表取締役 坂本 史郎
  • 従業員数:68名(内、女性従業員数19名)
  • 所在地:102-0082 東京都千代田区一番町8 住友不動産一番町ビル8階
  • TEL:03-6691-2230
  • URL:https://www.e-jan.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください