<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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多摩地区 株式会社アースリンク

株式会社アースリンク コンサルティングを付加価値にお客様から感謝されるシステムを提供

株式会社アースリンク

コンサルティングを付加価値にお客様から感謝されるシステムを提供

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東京カイシャハッケン伝!企業
多摩地区

株式会社アースリンク

コンサルティングを付加価値にお客様から感謝されるシステムを提供

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コミュニケーション力を上げるユニークな取組ストーリー
コンサルティングを付加価値にお客様から感謝されるシステムを提供

「IT で『ありがとう』を。」アースリンクが掲げる理念は、システムを提供するだけでなく、それを活用し顧客に利益をもたらすことで初めて実現できる。同社では技術力に加え、コミュニケーションスキルの向上に力を入れることで、システムの「+αの価値」を追求している。

ただ納品するだけではない コンサルで付加価値を

 アースリンクには大きく分けて2つの事業がある。一つは企業からの依頼によるシステム開発、もう一つはクラウド型サービス※の開発及び販売。自社開発製品「Sakura」は、電話やメールなどを用いた営業活動の効率を上げるためのクラウド型サービスだ。電話での会話の自動記録を始め、お客様と話ができるAI を使った機能なども実装されている。
 一般的なシステム開発会社と比べて特徴的なのは、“ ただシステムを提供して終わり” ではないという点。
 「そのシステムをどう使い、どんなデータをどう分析し、どう利益につなげるかまで支援するのが我々の仕事です」と宮下社長は語る。経営面のコンサルティングまで担うことでシステムに付加価値を付けているのが強みだ。
※  インターネットなどのネットワークを経由して提供されるサービス。

body1-1.jpg「入社時にスキルがなくても、目の前の仕事を一生懸命やりきる人は成長が早い」と語る宮下社長

話しやすい職場の雰囲気を会社見学会で体感

 「肩書きは単なる役割の定義であって上下関係を示すものではない」と日頃から社員に伝えているという宮下社長。その言葉どおり、社内の関係性はフラットで、キャリアに関係なく提案や意見が言いやすい環境だ。入社4年目、サービスソリューション部でコンサルタントの女性社員もそのことを実感している。
 「会社は気を遣う場所、と思っている学生さんは多いと思いますが、当社は本当に誰とでも気兼ねなく意見を言い合うことができます。相手が社長であっても同じです」
 そんな雰囲気を入社前に体感できる機会がある。月に1回行われる全社会議の日だ。学生向けの会社見学会も兼ねており、会議の見学だけでなく、ゲーム形式のユニークなコミュニケーション研修を体験したり、座談会で社員と話をしたりできる。この見学会が好評で、参加した学生の多くが選考に応募してくれるという。入社2年目、受託システムを開発しているSI 部でシステムエンジニアの女性社員も、学生時代に見学会に参加した一人だ。
 「先輩たちと交流してすぐに馴染めたことが嬉しかったです。コミュニケーションを大事にしている会社だということが伝わってきて魅力を感じ、入社したいと思うようになりました」

body2-1.jpg顧客先に常駐している社員も多いが、全社会議にはほぼ全員が集合。毎回、豪華なスイーツも用意されるという

高い付加価値を提供するために大切なのは受信力と発信力

 高い付加価値を提供するために、同社が最も重視しているのがコミュニケーションスキルである。
 「コミュニケーションスキルが高いというのは、弊社では『受信力と発信力がバランス良く整っている状態』と定義しています」(宮下社長)
 受信力とは相手の考えや気持ちを読み取る能力、発信力は自分の意思を言葉にして伝える能力。全社会議の中で行う研修などを通して、楽しみながら受信力と発信力を鍛える取組を進めている。
 例えばある日の研修では、5~6人で1グループになり、全員に6枚の紙が配られた。紙には一文字ずつ書かれているが、つなげても単語にはならない。意味のある6文字の単語にするために、自分がほしい文字を持っているメンバーの前に、自分のいらない文字を差し出し、交換してもらう必要があるが、言葉を発してはならず、アイコンタクトも禁止。相手のほしいカードを読み取る受信力が試される。このようなゲーム要素の強い研修を通じて、受信力と発信力が自然と身に付いていくのだという。
 「実際、先輩たちは皆、受信力も発信力も高い」と話すのは、入社2年目、サービスソリューション部で営業を担当する女性社員。
 「私のつたない説明でも意図を汲み取ってくれるし、指導も丁寧で分かりやすいです。また、オン・オフの切り替えがきちんとしていて、仕事には厳しく向き合い、楽しむ時は心から楽しめるような人が多いと思います」
 月に2日「NO 残業DAY」を設けるなど、残業時間の削減にも積極的に取り組んでいる。毎朝のミーティングで一日の作業内容を上司とともに確認することでゴールが明確になり、早く帰ろうとする意識が働くという。社員が太鼓判を押す「オン・オフの切り替えのうまさ」も、残業削減に生かされているのだろう。

body3-1.jpg「私たちは3 人とも文系出身ですが、研修やOJT で技術や知識を身に付けました」と話す女性社員の皆さん

ハツタロウー・ケンジロー・なびでんちゃんのもっと知りたい!

ドミノ大会でコミュニケーションスキルを磨く


 年に1 回、ドミノ大会を開催しています。遊んでいるようですが、実はこれも研修の一環。一人で並べているうちは良いけれど、他の人とつなげた途端に倒してしまったり、隣のチームのドミノにまで被害が広がったりします。自分のミスが周囲に影響を及ぼすというのは、仕事でも必ず起こること。そこでどう立ち振る舞うか、チームのメンバーはミスした人をどうフォローするか、それがテーマです。
 開催は毎年4月なので、入社したての新人も参加しますが、新人にあえてチームリーダーを任せるのがポイント。必然的にメンバーがリーダーに声を掛けて指示をあおぐので、孤立することなくチームに溶け込めます。
(宮下社長)

edit-1.jpgメンバー同士で助け合いながら完成を目指す