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中央・城北地区 株式会社ハツコーエレクトロニクス

株式会社ハツコーエレクトロニクス 社員が一丸となって顧客の要望を実現する

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社員が一丸となって顧客の要望を実現する

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株式会社ハツコーエレクトロニクス

社員が一丸となって顧客の要望を実現する

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顧客目線のものづくりストーリー
社員が一丸となって顧客の要望を実現する

膨大な個人情報を管理する上で欠かせないデータ入力ソフト。その業界の第一線に立ち続けるハツコーエレクトロニクスがこだわっているのは、顧客目線でのものづくりだ。

顧客目線の自社製品開発

 口座の開設、あるいはカードや保険加入時には多くの書類に個人情報などを書き入れるが、金融機関や企業などでは、そういった手書き情報を電子データに変換して管理している。そこで活躍するのがデータ入力ソフト。その役割は、作業効率や誤入力の状況を管理するものから、手書き伝票をスキャンすると文字情報を自動的にデータ化するもの、個人情報を自動的に塗りつぶして保護するもの、あるいは読み取った書類の画像データを暗号化してセキュリティーレベルを高くするものなど多種多様。そんなデータ入力ソフトの開発・販売を中心に行っているのが、ハツコーエレクトロニクスだ。
 「自社製品の開発に注力しているのが、当社の大きな特徴であり、強みになっています」と話すのは、土屋智孝取締役。かつては大手の商標で受託開発(OEM)を行っていたこともあったが、製品開発の考え方に大きな違いを感じていたという。
 「お客様の多い大手だと、どうしても改修や保守といった管理のしやすさが主眼になってしまうんです。しかし、本当にお客様が求めているものを作るためには、使いやすさや分かりやすさが第一のはず。私たちは、それを大切にしたかったんです」
 確かに独自開発なら、実際の顧客の声を生かした「使う側・現場目線」の製品が作れる。そんな同社のこだわりは顧客にも伝わり、顧客からの、こんな機能が欲しい、ここをこんなふうにカスタマイズしたいといった要望に対応することで、業界の前線を走り続けるまでに成長し続けてきた。

body1-1.jpg「小回りが利くからこそ、顧客に寄り添った製品が作れる」と土屋智孝取締役

各部署が一丸となったものづくり

 自分たちで一から作り上げたものだからこそ、ちょっとした改変ならすぐに行える、いわば、かゆいところに手が届く体制が整っていると胸を張るのは、営業課の滝澤直人課長代理。
 「もちろん、大きなシステム追加などは、動作や容量といった仕様上できないこともあります。お客様の期待に沿えないのですから落ち込みますが、すぐに上司や他部署と共有するようにしています。それがより良い製品の企画開発に繋がっていくんです」
 滝澤課長代理の言葉通り、各部署の連携が良いと話すのは、入社6年目の企画開発部の小島道博さん。
 「開発というと、ずっとパソコンに向かってプログラミングをしているようなイメージを抱いていました。しかし、当社では企画開発部やカスタマサポート課の社員も、営業とともに顧客先に出向くんです。やはり直に接するとお客様を近くに感じられて、自ずとモチベーションも高まりますよね」
 確かにどんな現場でどんな人が使っているかを知らなければ、顧客目線での開発はできない。しかし、一度でも顔を合わせて話していれば、何に不便を感じているか、どんな機能を求めているかを考える意識が生まれる。当然、システムにおける技術的な説明や、実際に使用してからの疑問など、深い知識を持った社員が出向けば、より的確に疑問に答えられるという側面もある。
 「縦割りで仕事が分けられている会社だと、こうはいかないと思います。若いうちから様々な経験ができるのは、規模の小さい会社だからこそかもしれませんね」
 企画開発部で作った製品を営業課が提案して販売、カスタマサポート課がキッティングや設置、オペレーション教育を行う。取引先に出向き、顧客と話す中で出た要望は全体で共有することで、より良い製品開発に繋げていく。全員が顧客目線での開発という同じ目標に向かっているからこそ、こうした良い循環ができているのだろう。

body2-1.jpg滝澤直人課長代理は各部署の密な連携が同社の強みに繋がっているという

充実した教育・研修制度でスキルアップ

 同社のもう一つの特徴が、教育・研修制度だ。現在、外部の教育制度を利用していつでも研修を受けられるようにするなど、社員のさらなるスキルアップに力を入れている会社だと滝澤課長代理は言う。
 「部署全体で『この資格を取ろう』と目標を立てて勉強することもあります。資格取得のための教材費や受験費用は会社が負担してくれますし、同じ目標を目指すことも、社員のやる気向上に繋がっているのではないでしょうか」
 目標は、「常にお客様目線で、他社にはない革命を起こすような製品を生み出すこと」と、力強く話す。
 現在ではエンジニアとして活躍する小島さんは、実は大学では建築を学んできたという。プログラミングに関しては全くの門外漢だ。
 「建築に限らず、『ものづくりがしたい』という思いがあって当社を受けたんです。そこで、未経験でもしっかりとした研修があると聞いて安心したのを覚えています」
 会社から支給された教材や、実際に簡単なゲームのプログラミングをするなどして基礎を学んだ。先輩に教わりながらスキルを磨き、半年後にはソフトの開発に携われるまでになったという。
社員一丸となって常に上を目指し続ける同社、今後ますますの発展を見せてくれるだろう。

body3-1.jpg入社してから技術を身に付けたという小島道博さん

編集部メモ

時代に合わせて制度を作っていく


 同社では、安心して働き続けられる環境作りの一環として、福利厚生の強化にも力を入れている。
 「一例ですが、配偶者やお子様、扶養親族も社員と同様に大切にしていきたいということで、社員に様々な手当を給付するといったことを行っています」(土屋取締役)
 また、シリコンバレーなどでの海外研修をはじめ、教育・研修面もさらに充実させていく予定だという。
 時代によって変わる顧客のニーズに応え続ける同社。働く環境作りにも、その柔軟さは存分に生かされているようだ。

edit-1.jpg同社では若手も多く活躍している
  • 社名:株式会社ハツコーエレクトロニクス
  • 設立年・創業年:設立年 1969年
  • 資本金:3,600万円
  • 代表者名:代表取締役 久能 宣正
  • 従業員数:102名(内、女性従業員数25名)
  • 所在地:103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-39-5水天宮北辰ビル2F
  • TEL:03-5645-1121
  • URL:http://www.hatsucoh.co.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください