<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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城東地区
株式会社古田土経営

株式会社古田土経営 独自の人材育成方法と多彩な働き方で社員が主役になれる会社

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独自の人材育成方法と多彩な働き方で社員が主役になれる会社

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株式会社古田土経営

独自の人材育成方法と多彩な働き方で社員が主役になれる会社

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社員第一主義ストーリー
独自の人材育成方法と多彩な働き方で社員が主役になれる会社

 躍進の原動力となっているのは社員それぞれの事情に応じた働き方を受け入れるという企業文化。いきいきと働ける労働環境が人材を集め、育成に繋がる。

独自の2大商品で顧客を強力に支援する

 来客者があると社員たちの「いらっしゃいませ!」という挨拶がこだまする古田土経営のオフィス。「日本中の中小企業を元気にする」という使命を掲げ、会計と人事労務のコンサルティングを手掛ける同社は、江戸川区の西葛西駅近くにある。
 1983年の設立以来、34年間にわたって黒字経営を続けてきたという優良企業。全国各地に約2,200社の顧客を有し、その数は年々100件程度増加しているが、新規開拓のための営業活動は一切しない。全て既存顧客からのクチコミによって新規顧客が増えているのだというから驚かされる。
 「当社がお客様から信頼を得ている最大の要因は、同業他社には真似できない商品を持っているからです。それが『月次決算書』と『経営計画書』という2大商品です。前者は経営に数字を生かしていただく、企業の家計簿のようなもので、後者は会社の未来像を示すための計画書で、これはお客様と一緒に作成しています。この二つの商品によってお客様の会社が利益を上げられるように改善しています」
 創業者の古田土満所長がそう言って胸を張るのもそのはず。経営計画書は古田土代表の夢や理念を明記して、それにを実現するための計画書としてスタートしたものだからである。その計画書作りには社員も参加して目標数値を設定するなどした実践的なものという。こうした経営計画書の使い方も含めて顧客に指導することで支援しているのである。同社がコンサルティングする中小企業の81.3%が黒字経営ということからも、同社のコンサルタント力の高さをうかがい知れるだろう。

body1-1.jpg古田土経営の2大商品の一つ「経営計画書」。これを通じて顧客を支援する

社員の幸せを第一に考える企業文化

 月次決算書と経営計画書という卓越した商品もさることながら、古田土経営のもう一つの強みが、顧客から信頼を得る優秀な人材である。同社では創業以来、人材育成に力を注ぐとともに社員が働きやすい環境作りを実践してきた。それは同社の「人が幸せになるために会社があります」という経営理念に基づくもので、この考え方は労働環境の至るところに反映されている。
 例えば、同社では社長・役員コースなどの経営者になりたい人からエキスパートコース、一般社員コースなど八つの働き方を選ぶことができる。いわゆる、社員の考え方や状況に合わせた働き方ができるのである。さらに、人材育成も同社の独自性が前面に押し出されたものになっている。
 「人材育成には技術と人間性を高めるという二つの側面がありますが、もっとも大切なのが人間性を磨くことです。そこで、当社では三つの文化を構築して人間性にあふれ社会に貢献できる人材を育成しています」
 古田土所長が言う三つの文化とは、「挨拶」「朝礼」「掃除」である。毎朝、全社員が一人ひとりと大きな声で挨拶をし握手をすることで相手への感謝の気持ちを表すとともに仕事に対するスイッチを入れる。また朝礼では、テーマに沿って社員が自らの考えを述べ、人前で意見を発表するスキルを磨く。そして、掃除は毎週3日間、同社から西葛西駅までの路上の清掃を行うというものだ。
 古田土所長は「職場は仕事をするだけの場ではなく、人間性を高める場です」と断言する。

body2-1.jpgオフィス入り口で真っ先に社員に挨拶をするのが毎朝の日課という古田土満所長

子育てと仕事の両立など様々な働き方ができる環境

 入社15年目の曽根雅子さんは、7歳と4歳の子どもを持つワーキングママ。結婚・出産前に税理士の資格を取得して企業の顧問として活躍していた。しかし、第1子の出産で取得した育児休暇から復職した時に働き方を変えたという。
 「保育園への送迎があるので残業がない働き方で働くことにしました。私の場合は9時から17時までの勤務ですが、夕方遅い方が都合のいい人は9時半から17時半といったように、ある程度の融通も利くなど社員の志向や状況に合わせて働き方を選べます」
 笑顔で話す曽根さんは、時間的な制約が比較的少ない顧客の資産税関係を担当する傍ら、新入社員の指導係も受け持っている。同社は、人間性と経営理念に共感できる人材を採用ターゲットとしているので、出身学部は不問。そのため簿記などの基礎知識がない新入社員も多いという。曽根さんの役割は、個々の基本知識の習得状況に応じて、レベルに応じた書籍や会計業務のトレーニングシステムを勧めるなど適切な勉強方法をアドバイスすること。これが社員同士のコミュニケーションを円滑にしているのはいうまでもないだろう。
 また同社では、社員の働き方や仕事内容を家族に知ってもらおうと「ファミリーデイ」を1年に1回開催している。社員の子どもが親の仕事を理解すると同時に社会も垣間見る機会となる。参加した子ども同士が名刺交換をしたり、電卓を叩いて計算するなどとてもユニークな内容で、最後には、社長から給与代わりに図書券が配られるという凝ったイベントだ。子どもたちの喜ぶ姿を見ているとつくづく家族まで大切にしてくれる会社で働いて良かったと実感するのだという。

body3-1.jpg新入社員を指導する曽根雅子さん。分かりやすい指導で後輩の成長を促す

社員間の距離が近くていきいきと働ける

 2016年4月に新卒で入社した近藤いづみさんは、就職活動時の説明会や面接で出会った社員の人柄、そして経営理念などに共感し、古田土経営を選んだが、入社2年目を迎えて、その決断は間違いなかったという思いを強くしている。学生時代の友人には仕事や人間関係で悩んでいる人も多いそうだが、近藤さんにはそんな悩みが一切なく、毎日の仕事が充実しているという。
 「当社では、毎朝、全社員に挨拶をして握手をします。この日課によってすぐに私のことを社員の皆さんに知っていただけましたし、私も先輩たちを知るきっかけになりました。おかげで先輩社員間の距離が近くなり、気軽に悩み相談もできますし、分からないこともどんどん聞ける環境です」
 当然、先輩たちから社会保険や相続税などの知識を教えてもらうことができ、その分、成長も早いと実感できているという。そんな環境の中でいきいきと働く近藤さんは、今年、製造チームから販売チームに異動になった。製造チームでは試算表や貸借対照表など資料作成を専門に行うが、新しい所属の販売チームは、顧客の窓口担当として各種アドバイスを行うのが主な仕事になる。よりコミュニケーション能力が求められ、広い視野から適切なアドバイスをしなければならない。新しい仕事を任された近藤さんは日々、成長を遂げながら中小企業を元気にするために全力で仕事に打ち込んでいる。

body4-1.jpg入社2年目で責任ある仕事を任された近藤いづみさんは若手の成長株の一人

編集部メモ

優れた経営によって数々の賞も受賞

 「社員が誇りを持って働ける企業にしようと研鑽を続け、これまでに数々の賞を受賞してきました」と言う古田土所長。平成22年度「東京ワークライフバランス認定企業」、平成25年度「おもてなし経営企業」、平成26年度「がんばる中小企業・小規模事業者300社」など、数々の賞を獲得している。さらに古田土所長は、数年前から将来に備えて次期社長を指名して、今後の体制について伝えてきたと打ち明ける。これも社員が安心して働ける配慮の一環。社員のことを一番に考えたオープンでフェアな経営だからこそ、活気あふれた企業文化が構築できたとのことである。

  • 社名:株式会社古田土経営
  • 設立年・創業年:設立年 1983年
  • 資本金:3,000万円
  • 代表者名:代表社員 古田土 満
  • 従業員数:211名(内、女性従業員数104名)
  • 所在地:134-0088 東京都江戸川区西葛西5-4-6 アールズコート302
  • TEL:03-3675-4932
  • URL:https://www.kodato.com
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください