中央・城北地区 丸八土建工業株式会社

丸八土建工業株式会社
キーワードは「社員ファースト」設備業の“働き方改革”を目指す

丸八土建工業株式会社
キーワードは「社員ファースト」設備業の“働き方改革”を目指す

設備業の「働き方改革」を目指すストーリー
キーワードは「社員ファースト」
設備業の“働き方改革”を目指す
「社員ファースト」をキーワードに掲げ、空調、電気、衛生、水道など建築設備に関する専門工事を手掛ける丸八土建工業。社員の技術力向上や資格取得を会社が後押しすることで生産性を上げ、残業時間の削減を実現している。
きつい、汚い、危険、「3K」のイメージを払拭
建築設備工事、給排水衛生工事など、設備業の分野に幅広く対応する丸八土建工業は、設備業の“働き方改革”実現に向けてチャレンジを続けている。残業時間は月平均5 時間。講習による従業員の技術力向上や、新しい機械・道具の導入による現場作業時間の短縮、休憩時間と作業時間の気持ちのメリハリをつけることなどによって、残業時間の短縮を可能にしてきた。休日数も週休2日に近づけるよう取り組んでいる。
また、年に1回、自分の誕生日や結婚記念日、子供の誕生日など自分で「記念日」を決めて休みを取れる「記念休」の制度も設けており、その際には会社からお祝い金も支給している。
こうした取組が評価され、「北区仕事と生活の両立推進企業」に認定された。
「設備業と聞くと、“きつい・汚い・危険” のいわゆる“3K”や、“怖い”とか“怒鳴られる”というイメージを持たれがちですが、これを払拭したい。業務の都合上、残業が発生する日はありますが、それ以外の日はきちんと定時に帰るよう、皆が取り組んでいます。社員たちも皆それは心掛けてくれています」と片野社長は語る。

技術向上、資格取得を講習会で会社が後押し
社員の技術力向上のために、同社が力を入れているのが、主に4~6月に社内外で行なわれる講習会だ。
「新入社員や実習生が入ってきた時は、まず1 週間の講習会を行い、基本的な作業を覚えてもらいます。その際は、先輩社員も一緒に参加します。先輩社員はより難しい作業をトレーニングしたり、新入社員に教えながら自分自身も技術を磨いています」(片野社長)
従業員の資格取得も会社が強く後押ししている。1級管工事施工管理技士、2級土木施工管理技士、1級配管技能士など業務に必要な資格取得のための講習会費用や交通費は会社が負担し、技能試験のための練習も社内でできるようにしている。社外から講師を呼び、講習会を実施することもある。
1 級管工事施工管理技士に加え、給水装置工事主任技術者の資格も取得した入社9 年目の松尾さんは「会社から応援してもらっているのが分かるので、合格するまで挑戦しようと思いました。今も次の資格の取得を目指しています」と意欲を燃やしている。
「資格を取得すれば、それは本人の財産になりますし、当然会社の利益にもつながります。それぞれの進みたい方向へ導いてあげたいです。例えば職人として極めたいという者もいれば、経営者になりたい、監督になりたい、職長になりたい。いろいろあると思いますが、それぞれ持っている目標を達成させてあげたい、夢をかなえさせてあげたいと思っています」(片野社長)

社員もその家族も大切に「会社にとって、人は宝」
「社員ファースト」という言葉は、入社6 年目の岩野さんが使い始めた言葉だ。
「資格の勉強に関しても、社長の方から“取りたい資格はある?”と聞いてくれます。更に、私たちのことだけでなく、家族のことまで考えてくれます」
育児休業制度や介護休業制度の整備に加え、家族が体調を崩した時などにも柔軟に対応してくれるという。
「妻が体調を崩した時、申し訳ないと思いながらも夜中、社長に電話を掛けたことがありました。社長は“奥さんと一緒にいてあげなさい。現場はなんとかするから”と言ってくれました」と話すのは入社4 年目の髙松さん。
「その時は翌朝早くにみんなに電話して、彼の入る予定だった現場に誰か行けないか、あるいは協力会社さんに入ってもらえないか調整しました。誰かが休んでも、他のみんなでやりくりしてカバーする。チームワークが良く、素直で優しい社員ばかりです」(片野社長)
毎月第2金曜日に全員が集まるミーティングでは、1カ月間で最も活躍した者に対して片野社長から「前向き賞」が贈られる。受賞者は社員による投票で決まり、これも社員たちのモチベーションアップにつながっている。
また、同社はベトナムからの実習生も積極的に受け入れており、将来的には外国籍の社員の採用も視野に入れている。
「会社にとって、人は宝」と笑顔で話す片野社長のもと、全社員で“働き方改革”に挑んでいる。

ハツタロウー・ケンジロー・なびでんちゃんのもっと知りたい!
地域の活動、イベントにも貢献してます
春の花見、6月の社員旅行、夏のボウリング大会、忘年会など、社内のイベントはいくつかありますが、秋の町内のお祭りもその1 つです。創業44 年の弊社には「地域に愛される企業でなければいけない」という理念があるため、お祭りには社員も参加し、2年に1回は神輿も担ぎます。また、その日は会社の1階部分を休憩所として地域の方々に提供し、お茶を出したりもしています。
他にも、年末の「火の用心」で夜回りに参加したり、交通安全パトロールに参加するなど、こうした地域活動への貢献が、神社の排水工事を受注するなど仕事につながっています。(松尾さん、岩野さん、髙松さん)

- 社名:丸八土建工業株式会社
- 設立年・創業年:1975年8月
- 資本金:1000万円
- 代表者名:片野 健太
- 従業員数:10名(内、女性従業員2名)
- 所在地:115-0043 東京都北区神谷2-18-13
- TEL:03-5249-0055
- URL:http://www.maruhachidoken.co.jp