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中央・城北地区 オーナーズエージェント株式会社

オーナーズエージェント株式会社 ワークスタイルの改革で 不動産業界の自由に働ける会社 日本一を目指す

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ワークスタイルの改革で 不動産業界の自由に働ける会社 日本一を目指す

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オーナーズエージェント株式会社

ワークスタイルの改革で 不動産業界の自由に働ける会社 日本一を目指す

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自由なワークスタイル推進ストーリー
ワークスタイルの改革で 不動産業界の自由に働ける会社 日本一を目指す

誰かに管理されるのではなく、自分主体で仕事も時間もコントロールし、「やらされる感」のない毎日を実現。
朝のラッシュを回避する「時差勤務制度」、1時間早く帰れる「早上がり制度」など、会社全体で自由な働き方を推進する。

不動産業界の旧態依然とした仕事スタイルを変革

 1996年、藤澤雅義代表はオーナーズエージェント設立に先立ち、賃貸アパート・マンションのオーナーに代わって、入居者募集や家賃集金、トラブル対応、修繕・リフォームなどをトータルに請け負う賃貸管理会社アートアベニューを設立している。同社は、今や首都圏で7,000戸以上の賃貸管理を担うまでに成長した。2001年設立のオーナーズエージェントは、そこで培った社員研修や販売促進活動のノウハウをコンテンツ化。入居者対応のコールセンター代行といった業務効率化や賃貸管理ビジネス支援によって、これまで累計500社以上の不動産会社を支援してきた。こうして不動産業界を席巻してきた藤澤代表だが、大きな不満を抱えてきた。それは、業界の旧態依然とした仕事スタイルだった。
 「不動産業界には、今も書類をファックスでやりとりする企業が少なくないんですよ。また、入居者対応ばかりに日々追われ、サービス企画や人材育成といったコア業務がおろそかになっている企業もたくさんあります」
 そう嘆く藤澤代表は、待っていても業界は変わらない、それならば、「自分たちで変えよう」という意欲を募らせたという。
 「まずは非効率なスタイルを変えるべく、システム化を急ぐと同時に、入居者対応も専任のコールセンターに集約。この取組は、社員の働き方を変えるだけでなく、支援先の顧客企業に大幅な業務効率化をもたらしてもいるんです」

body1-1.jpg「時代の変化に柔軟な会社かどうかが、就職先選びのポイントですよ」と藤澤雅義代表

仕事も時間も自分主体でコントロールする働き方

 こうした仕事スタイルの変革に先陣を切って挑むことで、生きた事例を培ってきたと話す藤澤代表。最近では、コールセンターに月2回、定時よりも1時間早い17時に退社する「早上がり制度」を導入。会社全体では朝の7時~11時の間で自由に出勤時間を決められる「時差勤務制度」を取り入れたという。
 「時差勤務を導入したのは、朝の通勤ラッシュに余計な労力を浪費せず、フレッシュな気持ちで仕事に臨んでほしいからです。一方で、『早上がり制度』を使えば『今日は17時まで集中しよう』と、気持ちにハリが出ますよね。いずれにしろ、時間の自由度を高めることで、社員の誰もがタイムマネジメントを意識するようになりますよね。実際、仕事の効率アップにも繋がっています」
 藤澤代表は制度導入の狙いをそう話す。こうした働く環境改善はそれに留まることなく、出産・育児を迎えた社員へのサポートにも及ぶ。現在、4名の社員が育休取得中で、復職後に子育てと仕事を両立する社員も2名いるという。
 「子育て中の社員たちは、学校行事にも有給休暇を自由に使って率先して参加していますよ。もちろんみんなで快く送り出します。有給休暇でいえば、当社の昨年の消化率は60%でしたが、今の目標は80%。もちろんその次には100%を目指します」(藤澤代表)
 誰かに管理されるのではなく、社内制度を自由に活用し、仕事の時間も休みの時間も自分でコントロールする。自分が主体になれば、やらされる感がなくなり、毎日がより豊かになる。「目標は、不動産業界で『日本一自由に働ける会社』にすること」と藤澤代表。変革の勢いはこれからも止むことがないだろう。

body2-1.jpg実践に裏打ちされたノウハウ提供を強みに、支援先企業を増やすオーナーズエージェント

モーニングリストの活用で日々の仕事を効率化

 新卒入社2年目の金井俊樹さんは、1年目にアートアベニューで賃貸管理の実務を担い、その経験が不動産会社への支援サービスの提案に生きていると自信をのぞかせる。
 「アートアベニューでは“どうすれば空室を減らせるか”を考え、家賃設定や物件情報の見せ方などに工夫を重ねてきました。おかげで不動産会社の課題やニーズをリアルに把握できるようになり、現場を起点とした業務改善の提案に結び付けています」
 そう話す金井さんは、藤澤代表から効率を高める仕事術の指南も受け、それらを実践することで一日の時間を有効的に活用できるようになったと喜ぶ。
 「例えば、モーニングリストの活用。毎朝その日にやるべき仕事を洗い出し、その一つひとつを1日8時間・480分で割り振り、優先順位を付けてリスト化するんです。これによって仕事を明確に整理でき、時間を意識して効率良く終わらせるという仕事スタイルが習慣化しました。残業はほとんどありません」
 チームで進捗を共有し、一人で抱え込まないことも効率良く仕事を進める秘訣だという。
 「うちでは代表のことを『マークさん』と呼ぶなど、役職の垣根もありません。業務終了後、不定期に開催される社内勉強会でも、『ラーニングバー』と題してお酒も自由に飲みながらリラックスした雰囲気で意見交換しています。そんな自由で相談しやすい社風が、当社の働きやすさの土台にあるんです」(金井さん)

body3-1.jpg「休日には大阪、福岡、北海道などへ1泊2日の旅行を楽しんでいます」と金井さん

仕事の充実がプライベートにも好影響

 「マークさんからは採用面接のときに『社長と呼ばないで。マークで良いからね』と笑顔で言われ、肩の力がスッと抜けたことを覚えています。『あなたの向上心を応援する』という力強い言葉も入社の決め手になりました」
 笑顔でそう振り返るのは経理部の菊永悠さん。次男が中学生になり、子育てが一段落ついたタイミングで、前職で身に付けた経理能力を生かせればと応募した。前職時代にはルーチン業務が中心だったが、今は会計事務所に相談しながら決算資料の作成にも領域を広げているという。
 「当社には『こうしたほうが良い』という意見を歓迎してくれる風土があります。私もまだ2年目ですが、経費処理の改善を各部署に提案し、コスト削減を推進しています」
 仕事が充実するとプライベートも自ずと活動的になり、休日には友人と食事に行ったり、ヨガスタジオに通ったりと、毎日がアクティブになったと話す菊永さん。入社1年目には会社の「ファミリー参観日」に高校生と中学生の息子を招待したところ、二人から「会社の人たちみんな面白いね。良い会社に入ったじゃん」と言われたという。
 「今は会社が奨励してくれる外部セミナーも積極的に受講し、経理の専門スキルを磨いているところです。経理全般を任される人材になりたいと、意欲は高まるばかりです」

body4-1.jpg「『残業をしなくて済むやり方を考えよう』という意識が根付いた会社です」と菊永悠さん

編集部メモ

宮古島でホテル業にも進出

 同社は、関連会社とも力を合わせて、国内外からのリゾート客でにぎわう宮古島でのホテル業にも乗り出した。地域振興の一環で、勧進元として大相撲の地方巡業「宮古島場所」の誘致にも成功したという。
 「日本は観光立国として価値が高く、特に宮古島はアジアからのインバウンド客が伸びています。ホテル業と不動産業は『集客力の高い物件作り』という面で親和性が非常に高い。今後も積極的に観光分野に展開していきます」と、藤澤代表は事業拡大に意欲的だ。

edit-1.jpgラフな雰囲気でありながら、米国不動産経営管理士などの有資格者がそろう実力派企業
  • 社名:オーナーズエージェント株式会社
  • 設立年・創業年:設立年 2001年
  • 資本金:7,500万円
  • 代表者名:代表取締役 藤澤 雅義
  • 従業員数:49名(内、女性従業員数34名)※関連会社含め120名
  • 所在地:163-0818 東京都新宿区西新宿2-4-1新宿NSビル18階
  • TEL:03-5339-0717
  • URL:http://www.owners-age.com