<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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城東地区 株式会社サンライズ

株式会社サンライズ 「かわいい!」も大切な品質!ぬいぐるみに思いを託し、人を喜ばせるプロ集団。

株式会社サンライズ

「かわいい!」も大切な品質!ぬいぐるみに思いを託し、人を喜ばせるプロ集団。

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東京カイシャハッケン伝!企業
城東地区

株式会社サンライズ

「かわいい!」も大切な品質!ぬいぐるみに思いを託し、人を喜ばせるプロ集団。

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商品開発ストーリー
「かわいい!」も大切な品質!ぬいぐるみに思いを託し、人を喜ばせるプロ集団。

 ぬいぐるみやキャラクターグッズ、ノベルティグッズなどの企画・製造・販売まで一貫して手掛ける株式会社サンライズ。今時はぬいぐるみやキャラクターグッズは子どもに限らず、幅広い年齢層に支持され、市場規模も拡大している。同社では創業以来、ぬいぐるみを通じて、人々に喜びや温もりといったサプライズを届ける企業であり続けるために日々、成長を続ける。「夢を形に」を理念に企画・製造・販売のプロ集団が素敵な夢を届けている。

人気キャラクターからノンキャラクタ-のぬいぐるみまで幅広く扱う

 1975年創業の同社は、玩具メーカーなどから委託を受けて、ぬいぐるみやキャラクターグッズなどのいわゆるOEM商品の企画・製造に、長年携わってきた。キャラクター商品が世代を越えて脚光を浴びるようになり、2000年、創業社長から会社を引き継いだ高橋広将現社長は、これまでのOEM商品を大切にする一方、自社オリジナルキャラクタ-やノンキャラクタ-ぬいぐるみの企画・製造・販売に加え、昨今では人気キャラクタ-のぬいぐるみの販売も開始し、事業の大きな柱となっている。
商品部の伊藤慧さんは、入社8年目。当初はOEM担当だったが、現在は同社オリジナル商品の企画開発を手掛けている。
 「OEMで物作りの経験をしていますので、オリジナル商品を作る際には品質面だけでなく、かわいさまでもついつい厳しく見てしまいますね」
 同社では、ファンシー向けの自社オリジナルキャラクターを展開しており、その商品化も自社内で行っている。その中の一つでもあるぬいぐるみは、目の位置が1ミリ違っただけでも顔の印象ががらりと変わる。手に持つ子供の事も考え、品質にも力を入れる。更に経験を活かし、2次元のキャラクターをぬいぐるみという3次元に落とすのは簡単ではないと伊藤さんは言う。
 「当社発信のオリジナル商品として企画するからには、よりかわいいものにしたいと力が入りました。納得いくものにするために、デザイナーとも何度も打ち合わせを重ねました」
 また、アドベンチャーシリーズと称した雑貨シリーズでは、ちょっと変わったデザインが続く。ザリガニのペンケースは手にクリップが入っていたり、オオサンショウウオのペンケースは、口が開いてポーチになったり。
「手に取った方が、少しでも『何かな』『面白いな』と心に残るような商品づくりを目指しています」
 OEM商品の場合は、委託元であるメーカー様の販路で販売するため、ユーザーの声を直に聞く機会はあまりないが、オリジナル商品はネット通販など自社で販売まで手掛けていることもあって、ユーザーの反響が直接、同社に寄せられる。
「『子どもにプレゼントしたいのですが、どこで買えますか?』と問い合わせをいただいたり、『とてもかわいくて気に入っています』といった喜びの声も寄せられます。そういった声を頂戴すると、とても幸せな気分になります」

body1-1.jpg「子ども向けの商品は、破れにくい生地にしたり、口に入りにくい形状にしたりなど、安全面にも細心の注意を払っています」(伊藤慧さん)

会社を挙げてのオリジナルキャラクタープロジェクト

 力を入れているのは、オリジナル商品だけではない。サンライズはこれまでのキャラクターを扱ってきたノウハウを活かし、新たな自社キャラクター開発プロジェクトも進めている。
 「営業・開発・企画・デザイナー…部署を越えて集まったメンバーでチームを組み、毎回熱い議論をしています。部署が違うため、それぞれの視点からキャラクターを考えられるので、とても刺激になります。また、皆良いキャラクターを生み出したいという気持ちは強いですから、力が入り過ぎて、2時間以上も討論したこともあります」
考えたデザインをすぐに試作し、物を見ながらの打ち合わせも行うという。立体になったキャラクターを見て、自然と皆笑顔になるそうだ。
「やはり、手に取った人が笑顔になる事が一番、の思いで取り組んでおりますから。自分たちが可愛いと満足できるものを、消費者の方にお届けしたいです」
新キャラクターの発表は来年を予定しているという。

body2-1.jpg「かわいい!」も大切な品質の要素です。(高橋社長)

愛着のある自社取扱い商品を流通に売り込む

 同社で販売している商品は、問屋を通じて小売店・量販店の店頭に並ぶことになる。そうした流通先に商品を案内するのが、営業部の大石智英子さんだ。
「現在は50社ほど担当しています。基本は対面をし、商品や資料をお見せしながら商談を進めていくのですが、キャラクター商品の場合、今人気のキャラクターですよとただ言うだけでは伝わりません。ストーリーやキャラクターの特徴などをしっかり説明しつつ、スマートフォンを見せながらSNSで話題になっている事をアピールします。もちろん商品自体のこだわりもお伝えします。その思いが通じて発注していただいたときは、うれしいですね。愛着のある商品を自分の手で売れるというところにやりがいを感じます」
大石さんが、とくに売り込みに力を入れているのが、同社オリジナルで手掛ける「アドベンチャーシリーズ」の商品。オオサンショウオやザリガニのペンケース、ゴキブリのティッシュケース、クワガタのリュックといった海の生き物や昆虫、また漢字のクッション等、一味違ったアイテムをテーマにしたシリーズだ。
「オオサンショウオのペンケースは、水族館のルートを持つお客様にご紹介したところ大変気に入って下さり何度もリピートを頂けました。現在は第3弾が発売されています」
社員数17名と少人数ながら、年間200~300アイテムの商品企画を手掛けている。
「友達の結婚式にサプライズをしかけたりするような、人を驚かせたり喜ばせることが好きな人が向いています。そんな人たちと一緒に、世の中をあっと言わせるようなヒット商品を出していきたいですね」(高橋社長)

body3-1.jpg「アニメもキャラクターも大好き。好きなものを仕事にできるのは、幸せです」(大石さん)

編集部からのメッセージ

「好きをカタチにしたい」「人を喜ばせたい」そんな社員たちが集う

 「和気あいあいとしている」「仲がいい」「先輩たちは、親身になってアドバイスしてくれる」と社員たちはその社風を語る。また、社員の多くは、同社の事業内容に魅かれて転職したという中途入社が多い。
以前はプログラマーだったという伊藤さんは、「子どもが好きで、子どもを喜ばせる仕事をしたいと思っていました。ぬいぐるみの企画・開発という仕事は、商品を通じて子どもたちの存在を近く感じられると思い志望しました」と入社動機を語る。
また、大石さんは、以前は広告代理店に勤務。アニメ・キャラクター好きとものづくりへの憧れから同社の門戸をたたいたという。同じものを売る営業でも、好きに勝るものはないだろう。
「みんな子どもの頃に夢中になったキャラクターやアニメヒーローってありますよね。そんな自分の『好き』を仕事にできて、そして、自分の『好き』をカタチにして、人に喜んでもらえるんですから、こんなステキな仕事はないと思います」(大石さん)
同社の社員の表情がいきいきとしているのは、そんな「好き」が原点にあるからに違いない。

edit-1.jpg打ち合わせ風景。「こんな工夫をしたら面白いかも!」とアイデアが次々浮かぶ
  • 社名:株式会社サンライズ
  • 設立年・創業年:設立年 1975年
  • 資本金:1,000万円
  • 代表者名:代表取締役 高橋広将
  • 従業員数:17名(内、女性従業員数10名)
  • 所在地:110-0014 東京都台東区北上野2-14-4
  • TEL:03-3842-1171
  • URL:http://www.sunrise-co.jp/
  • 採用情報:こちらからご確認ください。