<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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城南地区 株式会社ライトアップ

株式会社ライトアップ 「全国、全ての中小企業を黒字にする」 誰かのために働くことが、自分の成長に繋がっていく

株式会社ライトアップ

「全国、全ての中小企業を黒字にする」 誰かのために働くことが、自分の成長に繋がっていく

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東京カイシャハッケン伝!企業
城南地区

株式会社ライトアップ

「全国、全ての中小企業を黒字にする」 誰かのために働くことが、自分の成長に繋がっていく

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中小企業から日本の未来を変えるストーリー
「全国、全ての中小企業を黒字にする」 誰かのために働くことが、自分の成長に繋がっていく

中小企業を支援するだけでなく、働き方や日本をも変えようとこれまでになかった事業に取り組むライトアップ。
そこで活躍する社員は誰もがやりがいと成長を実感している。

中小企業の活性化が国の活性化に繋がる

 全国に中小企業・小規模事業者は380.9万社。日本企業の99.7%を占めているが、そのうちの7割近くが経営赤字を抱えているという調査もある。そんな状況を打破しようと立ち上がったのが、ライトアップの白石崇社長。「全国、全ての中小企業を黒字にする」という理念を掲げ、2006年に起業した。
 中小企業支援というと、資金援助やアプリケーションなどのツールの提供といった形が真っ先に思い付くが、それでその場はしのげても表面的な解決にしかならない。同社が取り組んでいるのは、根本的な支援。それが、業務のIT化だ。
 「今まで人力で管理していた部分をIT化すれば、人の負担は減り、精度が上がる。コストが下げられる上に生産性も上がるんです」と、白石社長はその効果を説明する。
 白石社長によれば、IT化で利益が1.5倍近くになるというデータもあるのだが、中小企業におけるIT化は遅々として進まない。それには大きく二つの理由がある。
 「一つは、費用の問題。そもそも赤字を抱えているのですから、初期投資できないんです。そして、もう一つは人の問題。ITスキルを持った人材も、教育できる人材もいないため、自社だけでのIT化ができないのです」
 こうした問題を解決するために、同社は様々なサービスを提供している。今主軸となっているのが、「Jマッチ」だ。これは助成金などの公的支援制度を検索するシステムで、これを使えば、自社にとって有益な公的支援制度をたちまちのうちに探し出してくれるという。
 「実は公的支援と一口に言ってもその種類は数千にも及ぶので、どこの企業でも無条件に受けられるわけではありません。数千の中から、どの支援を受けられるのか、どの制度が自社にマッチしているのかを調べ、申請する作業には途方もない労力が強いられます。Jマッチがあれば、条件を入力するだけで簡単に自社に合った支援を絞り込めるのです」と白石社長はその有能ぶりを語る。
 それだけではない。同社では人材育成のための研修も提供し、資金と人材育成の両面をサポートしながら、問題の根本的な解決を目指しているのだ。その成果は上々で、多くの中小企業から支持を集めている。
 「中小企業が黒字になれば、その収益は福利厚生や給与といった形で社員に還元されます。そして、法人税が納められるようになれば、国としても税収が増え、今ある巨額の借金を解消できます。中小企業の黒字化が、日本を元気にするんです」
中小企業から、人を、国全体を変えていく。白石社長の目には、そんな未来が確かに見えている。

body1-1.jpg「ベンチャーだからこそ、世の中を変えていく責任がある」と白石崇社長

新規事業立ち上げで、若くして執行役員に

 同社には、その理念に共感して活躍する社員がそろっている。入社8年目の杉山宏樹さんもその一人。入社1年目で営業成績記録を塗り替え、2度も社内のMVPに輝いたという、正にホープ。その姿勢と成果が評価され、入社2年目には白石社長とともに新規事業立ち上げに挑むこととなった。
 「社長から、やってみないかといわれ、挑戦することにしたんです。社長もいましたし、新しいことを始めるわくわく感で、不安はありませんでした」
 起業支援や災害支援など、いくつかの事業を並行して進めた中で、最も輝く種だったのがJマッチだったと振り返る杉山さん。早い段階でJマッチを一から作り上げ、29歳という若さで執行役員となった。
 軌道に乗らないうちは売上げも上がらず、損を出すばかり。部署を畳んだほうがいいといわれたこともあったそうだが、社長だけは「必ずうまくいく」と言い続けてくれた。その言葉が原動力となり、今やJマッチは同社を支える事業にまで発展した。
 「『いきなり100点を取らなくていい』というのも社長の言葉。新しい事業なんだから、最初は0点でもいい、そこから10点ずつでも上げていくことが大事だといわれ、それを信じて取り組んできました。一つひとつ課題をクリアしていくうちに自分でも手応えを感じましたし、これだけ大きな事業になって、ますます面白さを感じています」
 同社では現在、さらなる飛躍を目指しての子会社化なども検討しているといい、杉山さんの目標もそこにある。
 「仕事の中で学んだこと、身に付けたスキルを生かして、自ら会社を経営していきたいです。新規事業、執行役員と、これまで環境を作っていただいているので、その期待以上の成果を出せるようになりたいと考えています」と力強く話す。

body2-1.jpg杉山宏樹さんは、Jマッチ普及のため、大手企業との連携などにも取り組んでいる

やりがいを感じながら成長し続けられる

 平野智章さんは、入社2年目。大手企業からの内定を得ていたが、そこでのインターン中に疑問を感じて就職活動を再開し、出会ったのが同社だったと話す。
 「インターンでは、みんながライバルというより敵のようで、それぞれ自分の数字を上げることばかり考えているように感じたんです。そんなときに当社のホームページを見て、人や未来のことを考えた事業内容に強くひかれて、選考依頼のメールを送りました」
 その熱意が伝わり、選考は執行役員である杉山さんとの面接からスタート。白石社長とも面接し、内定に至ったという。
 平野さんの現在の仕事は、Jマッチをはじめとする中小企業支援事業全般。全国各地で月に50回ほど開かれるセミナーを運営したり、そこで興味を持ってくれた企業に出向いて説明を行ったりしている。
 セミナーの参加者は年間2万人ほどで、その全てが中小企業の社長だ。新入社員のうちから多くの社長と話せる場はそうそうないだろう。こうした経験によって目線は高くなり、より広い視野で物事を考えられるようになったと平野さんは話す。また、顧客からほかの会社を紹介してもらえることもままあるという。
 「初めてお会いした社長から、その日のうちに5件もの紹介を頂いたこともあります。評価していただいたことが嬉しいのはもちろん、まだまだ困っている中小企業が多いという証しですから、背筋が伸びます」
 誰かの役に立っていることを実感しながら、自分も確かに成長していける環境、それは同社の大きな魅力の一つだろう。
 「今は社長や杉山さんの背中を追っていますが、いつかは並走したいと考えています。全ての環境を生かして成長していきたいですね」
 社長と社員が目標を一つに前進し続ける同社なら、中小企業から、日本を、世界を変えることもできるのではないかと感じさせられた。

body3-1.jpgセミナーや営業を通じて、自らも大きく成長できていると平野智章さん

編集部メモ

社長の近さが大きなモチベーションに

 杉山さんと平野さんに同社の魅力を聞くと、社長との距離の近さだと口をそろえる。
 「社長室でのランチトークや、新規事業を提案する『ライトアップラボ』など、学びや挑戦の場を多く用意してくれているんです。先輩方が歩んできた道を示してくれるので、早く追い付きたいと、やる気になります」と平野さん。
 社長と社員が直接話す機会が多いからこそ、価値観を共有できる。そして価値観を共有しているからこそ、同じ目標に向かって走り続けられる。それが同社の力になっていることは間違いないだろう。

edit-1.jpg「世の中が望むサービスを全力で提供し続けていく」をモットーに、メルマガやクラウドツールなど、様々なネット系サービスを展開してきた
  • 社名:株式会社ライトアップ
  • 設立年・創業年:設立年 2002年
  • 資本金:9,970万円
  • 代表者名:代表取締役社長 白石 崇
  • 従業員数:55名(内、女性従業員数16名)
  • 所在地:150-0002 東京都渋谷区渋谷2-15-1 渋谷クロスタワー32階
  • TEL:03-5784-0700
  • URL:http://www.writeup.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください