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城南地区 株式会社雄電社

株式会社雄電社 建築物に命を通わす電気工事。その現場監督やCAD技術職で、女性社員が大活躍!

株式会社雄電社

建築物に命を通わす電気工事。その現場監督やCAD技術職で、女性社員が大活躍!

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城南地区

株式会社雄電社

建築物に命を通わす電気工事。その現場監督やCAD技術職で、女性社員が大活躍!

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“建設女子”活躍ストーリー
建築物に命を通わす電気工事。その現場監督やCAD技術職で、女性社員が大活躍!

 電気設備工事会社としてこれまでに多種多様な建築物に電気を通わせてきた雄電社。その最前線では、女性の施工管理やCAD製図の技術者が躍動的に働いている。

いずれは街のランドマークになる大規模案件にも携わりたい

 電気設備工事を専門とする雄電社はマンションをはじめ、病院、学校、福祉施設といった建築物に欠かすことのできない電気を通わせるスペシャリストである。手掛ける規模は大小を問わず、六本木ヒルズ、東京ミッドタウンなどの有名建築物にも技術を注ぎ込んできた。
 そんな同社の現場では、女性社員たちがいきいきと活躍している。近年、建設業界では女性の活躍が目覚ましく、「建設女子」といった言葉も生まれているが、同社はそんな兆候のなかった20年以上も前から女性の採用・登用を推進し、「建設に携わりたい!」という意欲に男女分け隔てなく応えてきた実績がある。
 沼澤真里奈さんは施工管理職を希望して入社し、3年目の今年からは現場代理人として、地上15階・68戸の新築マンションの電気設備工事を担当している。
 「入社から2年間は先輩の現場でみっちり基礎を学びました。胸ポケットに手帳を入れ、不明点があればメモを取って先輩に確認する日々。そうやって一つずつ知識を増やしてきました。私にとって職人さんたちは先生。右も左も分からないのに飽きることなく現場のイロハを教えてくださいました。中には『また現場で一緒になろう!』と声を掛けてくださった方もいました。期待に応えて早く独り立ちしようと、すごく励みになりました」
 目を輝かせながら研修期間を振り返る沼澤さんは現在、自ら指揮を執る担当マンションの電気工事に向けて、床や柱、梁、天井などの組み上がった躯体のチェックを進めているという。
 「現場を巡回し、天井や梁の仕上がりをもとに配線ルートや照明器具の納め方を一つずつ入念に検討しています。まだまだ勉強することばかりですが、電気が灯る完成に向かって自分なりに課題をクリアできることも増え、充実感を味わっている毎日なんです」
 上司のフォローを受けながら、こうした現場経験を積み重ねる沼澤さん。いずれは街のランドマークになる大規模案件にも携わりたいと、尽きることのない意欲を見せる。

body1-1.jpg職人さんと談笑する沼澤さん。屈託のない笑顔が現場を和ませる

2度の産休・育休を経ながら、国家資格の取得にもトライ

 沼澤さんたちが活躍する現場では、設計図や施工図などの図面が工事の指針となる。その施工図の作成を担う同社のCAD課は、15名のスタッフ全員が女性社員。CAD課の社員の多くは大型現場に派遣され、CAD作図だけではなく、品質、工程、資材、労務管理などの施工管理にも携わりキャリアを積んできている。同課の主任を務める入社19年目の吉野梨絵さんは、2度の産休・育休を経て、7歳と1歳のお子さんを育てながら働くワーキングママだ。
 「CAD課はチームワークが抜群で、業務をテキパキと割り振っていますので、定時内に仕事を終えることができています。有給休暇も1時間単位で取得でき、子どもが病気になったときも『後はやっておくから大丈夫』と、みんなが快く送り出してくれるんです。周りの理解やフォローが本当に心強く、子育ても仕事も充実しています」
 そんな吉野主任は、お子さんを出産後、子育てに励みながら2級電気工事施工管理技士の資格を取得。2回目の産休・育休から復職後には、1級電気工事施工管理技士の学科試験に合格し、実地試験をクリアすれば資格取得という段階まで来ているという。
 「資格取得対策の社内講習会も活用しながら、資格を積み上げてきました。勉強は大変ですが、頑張った分、一生物の資格として形に残り、知識も身に付きます。電気工事施工管理技士の勉強を通じて施工管理に関する理解を深めたことで、現場の工程を的確に想定しながら図面を作成できるようになり、精度が高まったと実感しています」
 吉野主任は現在、自身の磨き上げたスキルを生かし、工事部の若手社員向けのCAD研修の講師も務めているという。「もっと教える力を磨き、若手とベテランを繋ぐ潤滑油のような存在になれたらいいですね」と、充実感に満ちた笑顔で新しい目標を語ってくれた。

body2-1.jpg持ち前の明るさで職場を盛り上げ、後輩からも慕われる吉野梨絵主任

社長自らが誕生会や社員旅行などの社員交流を率先

 3代目として同社を牽引する小島兼隆社長は、女性の活躍に頼もしさを感じながら、さらなる活躍を後押しする制度の充実に力を注ぎ込んでいる。
 「例えば当社の研修カリキュラムは、人事部門が一方的に決めるのではなく、社員たちの『この分野を学びたい』という声を柔軟に採用しています。直近では施工図面に関する研修を行いました。参加も社員の自主性に任せているのですが、自分たちの意向が反映されることもあって、参加率が高く、主体的に学ぶ意欲が生まれています」
 研修のみならず、働きやすい環境、社風を育むために、小島社長は社員交流の活性化にも率先して取り組んでいると話す。とかく現場の施工管理を担う現場代理人は、社内にいることが少なく、社内コミュニケーションが不足してしまいかねない。そうした隙間を埋められるよう、小島社長は毎月、その月に誕生日を迎える社員を集めて誕生会を自ら主催。これまで40年近く誕生会を催してきたという。
 「部署や年齢、年次の壁を越えて祝福し合い、『うちの息子、小学生になったんだよ』など、毎年近況を報告し合っています。社員交流の機会はほかにもたくさんありますよ。ボウリング大会や新年会、お花見、社員旅行などを毎年行い、5年に1度は全社員参加の海外旅行を開催しています。こうやって部署の異なる社員同士が交流を深めることで、お互いを思いやり、尊重し合う風土が育まれ、ヒューマンスキルの向上にも結び付いていると自負しています」

body3-1.jpg「何事も継続が大事。一つひとつの積み重ねが成長に繋がります」と小島兼隆社長

編集部メモ

社員の素顔を社内外に伝える『雄you遊』

 雄電社の社員交流には、社内報『雄you遊』も一役買っている。年4回発行の同誌は、2017年夏号で107号を数える長寿誌で、「工事女子の今夜はちょっと言うわよ!」、「ルーキーズ24時」、リレーエッセイなど、社員の日頃の活躍やオフの素顔が伝わってくるコンテンツが満載。社内のみならず、社員の家族や協力会社・取引先にも配布されているというから、同誌が発行されるたびに家庭や現場での会話も弾み、それがまた絆を確かなものにするきっかけとなっているのだろう。

edit-1.jpg部署の壁を越え、温かい交流を育んでいる雄電社の女性社員の皆さん

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body4-1.jpg2021年度 vol.2 建設業・不動産業
  • 社名:株式会社雄電社
  • 設立年・創業年:設立年 1942年
  • 資本金:6億9,300万円
  • 代表者名:代表取締役社長 小島 兼隆
  • 従業員数:280名(内、女性従業員数40名)
  • 所在地:142-0064 東京都品川区旗の台2-8-21
  • TEL:03-3786-1161
  • URL:http://www.yudensha.jp
  • 採用情報:ホームページよりお問い合わせください