<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

社会に貢献する製品を提供する企業特集

アカオアルミ株式会社/5名参加

 この日に訪れたのは、家庭用・業務用に加工するアルミを製造・販売する総合メーカーのアカオアルミです。赤尾会長の会社説明から始まり、社員引率による工場見学、そして若手社員を交えての座談会を行いました。

小ロット対応のアルミ素材を製造するのが同社のモットー

ツアー内容

会社概要と理念、そして、社会人としての心がまえについての講話
 ツアーは赤尾会長の会社説明から始まりました。「製造業では大量生産、大量販売という傾向が強いのですが、当社では少ない数量の注文に応じることで、お客様のニーズにこたえられることが強みです」という説明がありました。
 また、同社の役員をはじめ、多くの女性社員が活躍している実態について、「適材適所で働いてもらっている、その結果、女性が活躍しやすい企業となっています」と赤尾会長は説明。参加者は、同社の女性の働きやすい環境を知ると同時に、将来性を感じたようでした。
 さらに、赤尾会長は社会人になる心がまえとして「ご縁と選択」という話をしてくださいました。「ご縁は自分の意志ではどうにもなりませんが、自ら積極的に行動してご縁を引き込めば、良い出会いにつながります。一方、自分が進む道は誰かに左右されることなく自ら選択するもの。選択した道で失敗しても、人のせいにしたり、後悔したりせず、そこで何をすれば良いかを考えることが大事」という話に参加者は真剣にメモをとっていました。

  • 社会に貢献する製品を生み出す同社の事業について語る赤尾会長

製品ができるまでのプロセスを知る工場見学
 赤尾会長の話を聞いた参加者は工場見学に向かいました。まず、アルミ製品が並ぶショーケースを見学。その中には日常生活でおなじみの口紅や鍋などもあり、参加者は改めてアルミが身近なものだということを実感したようでした。
 続いて、アルミ製品ができるまでの工程を順に見学しました。大きなアルミの塊が熱を加えられ、延ばされ、ロール状に巻き取られていく様子に、参加者たちは見入っていました。今回は特別に、「焼きなまし」という熱処理加工をする前と後のアルミ板を触らせていただきました。加工前は力を入れないと曲がらなかった板が、加工後のものは簡単にぐにゃりと曲がります。これには学生も「すごい!」と驚きの声をあげていました。様々なものに応用がきく、アルミの特性を肌で感じることができました。

  • 5,000坪という広い工場を見学
  • 工場見学後、感想を語り合う参加者

仕事内容と仕事のやりがいなどについての座談会
 続いて、参加者に社員3名を交えた座談会が行われました。参加者からは仕事の内容についての質問が数多く上がりました。品質管理課の社員からは「品質管理の仕事の良いところは、製品改善にじっくりと取り組むことができるところ。なぜ、どうしてと試行錯誤を繰り返し、良い結果を出すことができた時の達成感は何とも言えません」という答えが返ってきました。また、パンフレット制作をしたことがあるという社員からは、「取扱説明書の制作を通してパソコンのデザインツールの操作ができるようになるなど、仕事の幅が広がり楽しいです」、「お客様に丁寧に製品を説明し、納得していただき新規契約に至った時、やりがいを感じました」などの話があり、参加者は社員各自が担当する仕事の内容を垣間見ることができました。

  • 参加者から挙がる率直な質問に社員が丁寧に答える

参加者の声

 「顧客の要望に応えて、いろいろな寸法や形のアルミ製品を供給して、社会貢献につなげているという会社の姿勢に魅力を感じました」、「製品ができる過程で余分となったアルミがリサイクルに回されると聞いて、無駄のない素晴らしい工場だと思いました」、「自分が持っているアルミ製品もこうしたところで生まれたのだと親近感を覚えました」という声が寄せられました。

まとめ

 「顧客の要望に応えて、いろいろな寸法や形のアルミ製品を供給して、社会貢献につなげているという会社の姿勢に魅力を感じました」、「製品ができる過程で余分となったアルミがリサイクルに回されると聞いて、無駄のない素晴らしい工場だと思いました」、「自分が持っているアルミ製品もこうしたところで生まれたのだと親近感を覚えました」という声が寄せられました。