<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

ライフもワークも充実!女性活躍企業特集

株式会社キャリア・マム/7名参加

 この日に訪れたのは、在宅でできる仕事の紹介やセミナーを通じて、子育て中の女性の就業支援等を行っているキャリア・マムです。ツアーは、堤代表の挨拶と社員の会社紹介から始まり、同社が運営するコワーキングスペースとカフェの見学、座談会とグループワークを行いました。

事業説明を聞き、熱心にメモを取る参加者

ツアー内容

会社の歴史や事業内容を理解する会社説明
 始めに、堤代表から同社の歴史についてお話をいただきました。起業のきっかけは、子育て中の母親たちがどこか自信がないように見えたからだと言います。
 「自信の欠如は、社会と関わりが薄いからだと思いました。しかし、当時は子育てと両立して働ける企業が少ない世の中でした。そこで、母親たちが働きたい時間に仕事ができる仕組みやサービスがあればと思い、会社を立ち上げました」(堤代表)
 同社の創業の経緯を説明する話に、参加者は興味深く耳を傾けていました。
 続いて、社員がスライドを使って同社の事業内容を紹介しました。
 「当社の事業は3つに分けられます。企業に代わって主婦の声を集め、業務の代行などを行う『法人アウトソーシング事業』、自治体と協力してセミナーなどを行う『官公庁事業』、そして、カフェやコワーキングスペースを運営する『施設運営事業』を展開しています」
 具体例を挙げての説明に、参加者にも同社のサービス内容がイメージできたようでした。

  • 同社の歴史を話す堤代表

カフェやコワーキングスペースを見学
 続いて参加者は、執務室と同社が運営するカフェ、そして保育室併設のコワーキングスペースを見学しました。
 執務室では堤代表と社員の机が隣合っており、距離の近さが伺えました。また、明るい光の入るカフェは、ハンドメイド雑貨が並ぶおしゃれな空間が広がり、子どもを遊ばせる母親の姿が見られました。
 コワーキングスペースへ移動すると、仕事をしている方が数名いらっしゃいました。さらに、スペースの隣には、ガラス張りの保育室がありました。
 「ここで保育士がお子さんを預かり、面倒を見ています。すぐにお子さんの様子が見えますから、安心して仕事に集中できます」という社員の説明を聞き、同社の子育て支援の徹底ぶりに参加者は感動した様子でした。

  • 同社の運営する「おしごとカフェ」を見学

社員を交えた座談会と、女性の働き方を考えるワーク
 社内見学の後は、社員の方との座談会を通して、「女性が仕事をする上で大切な考え方とは」を話し合うワークが行われました。座談会では、「出産などで退職すると、復帰はまた一からのスタートになってしまいますか」という質問に対し、「辞めたらそれまでの経験がゼロになるわけではないし、子育てで身に付く力もあります」と社員から心強いアドバイスがありました。また、「女性が多い職場で働きやすい点は?」という質問には、「子どもの学校行事等があっても、柔軟に有給休暇を取りやすい点です」という答えがありました。
 この座談会を踏まえて、女性が働く上で大切だと感じたことを参加者が発表しました。「結婚や出産など、ライフスタイルの変化も楽しむことが大切」「やりたいことを実現するために、チャンスやご縁を逃さないようにする」という発表があり、女性の働き方について主体的に考えられたようでした。

  • 座談会で積極的に質問をする参加者たち
  • 座談会で話し合った内容をまとめ、発表する参加者

参加者の声

 参加者からは、「社員の方が私生活も仕事も楽しんでいる様子が印象的だった」、「社員同士が名前で呼び合うというところにアットホームな雰囲気を感じた」、「堤代表の言葉で就活の不安が和らいだ」という声がありました。

まとめ

 今回訪問したキャリア・マムは、ワークシェアリングという新しいスタイルで、外で働くことが難しい女性の活躍の場を増やし、社会に貢献する会社でした。今回のツアーを通じて参加者は、女性の働き方の多様性について理解を深め、ライフもワークも両立できる可能性を感じたようでした。