TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート
社会を支える、人に役立つ製品・サービスを生み出す企業特集
アールシーソリューション株式会社/7名参加
この日訪問したのは、地震や台風などの災害に備えるアプリやシステムの開発などを手掛けるアールシーソリューションです。栗山代表から会社の概要、理念などについてお話を聞いた後、災害情報アプリの外国人への普及について考えるグループワーク、そして若手社員たちとの座談会が行われました。
ツアー内容
防災、減災のための災害情報アプリで人々の安全を支える
はじめに会社概要について栗山代表から説明がありました。2002年に創業した同社は、ITを駆使した防災アプリやシステムの企画、開発、運用、保守まで一貫して手掛けているといいます。
「地震や台風、ゲリラ豪雨など自然災害の多い日本において、人の命を救う、また被害を最小限に抑えるための施策が必要不可欠です。当社では、『PREP』をはじめとした防災アプリを提供し、人と社会の安心と安全に貢献していきたいと考えています」という栗山代表の説明に、参加者は同社の事業内容と社会に対する貢献度の大きさが理解できたようでした。
また、2014年に同社が開発した観光庁監修の災害時情報提供アプリは、日本語を含め英語や中国語など14か国語に対応。2019年10月からは台風情報も加わり、訪日外国人が安心して日本で過ごすために欠かせないアプリと周知されつつあるといいます。
- 同社の防災、減災のためのシステムやアプリ事業について聞く
災害情報アプリを外国人に普及させるアイデアを考えるグループワーク
次に、同社の訪日外国人向けの災害情報アプリをどのように普及させるかを考えるグループワークが行われました。参加者は2組に分かれ、各自から出たアイデアを共有し、グループの考えとしてまとめ、発表しました。
一方の組からは、飛行機内の座席や旅行誌にアプリをダウンロードできるQRコードを掲載する、外国人を雇用する企業の広報誌や朝礼で告知してもらうといったアイデアが上がり、もう一方の組からは、空港・駅のホームやコンビニにQRコードを掲示する、というアイデアが出ました。また両組から、どうすればたくさんの人にこのアプリの必要性を感じてもらえるかが課題、という意見も上がりました。
栗山代表の総評は、駅のホームでのQRコード掲示というアイデアは素晴らしいと高評価をいただきました。
- グループワークで意見を出し合う参加者
- グループでまとめたアイデアを発表する参加者
仕事内容やエンジニアとして働くための条件などについて語る交流会
続いて、若手社員2名を交えた交流会が行われました。文系でも仕事についていけるかという質問が多く上がりましたが、「研修や仕事を通じて教育が行き届いているので、エンジニアとしての知識は入社後に身に付けられます。ですから、当社では文系出身者も多く活躍しています」という回答に文系の参加者は安心したようでした。また、入社したら全員がエンジニアになるのかという質問には「入社すると全員、プログラミングの研修を受け、その後、先輩について実務経験を積みます。それから営業など一般職に配属されるケースもあります」という説明がありました。社員同士は仲が良いですかという質問には、「仕事もプライベートも何でも相談できる社風です」という回答に、参加者は同社の風通しの良さを感じたようでした。
- 参加者からの質問に社員が丁寧に答える
参加者の声
「日本、そして海外の人たちの役に立つアプリを提供しているという会社の力に魅了されました」、「文系でもプログラミングがこなせるようになるという教育システムに魅力を感じました」、「中小企業ながらも防災、減災アプリでは日本を代表する会社というのに感動しました」、「自分のアイデアが世界に通じるアプリに生かされるというのに惹かれました」という声が寄せられました。
まとめ
今回訪問したアールシーソリューションは、地震や台風などの自然災害の防災、減災に役立つアプリやシステムを開発する会社でした。同社の市場は国内のみならず、訪日外国人、そして世界中にあるというスケールの大きさに、参加者は魅力と力強さを感じることができたようでした。