<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

普段の生活をより快適に。あったらいいなを実現する企業特集

株式会社ナビット/9名参加

 この日に訪れたのは、地下鉄の『のりかえ便利マップ』や助成金活用のためのサポート業務など、世の中を便利にするサービスを展開するナビットです。ツアーは社内見学と会社説明から始まり、新サービスを考案するグループワークと座談会を行いました。

社内を見学しながら事業の説明を受ける参加者

ツアー内容

事業内容や乗り換え案内マップの誕生秘話を知る会社説明
 到着して最初に案内されたのは執務室。同社の社員が働く姿を見学した後、社員の方から事業内容と会社の説明を受けました。
 「当社では、事業や働く環境を改善するアイデア・意見を募る会議を毎週行っています。そこでは全社員が活発な意見交換をし、良い提案はプロジェクトとして実現することもあります」
 身の回りの課題に着目する姿勢は、創業時から受け継がれているといいます。同社の福井代表はベビーカーを押して地下鉄に乗った際に、エレベーターの場所が分からず困った経験から、「のりかえ便利マップ」を思い立ち、自ら鉄道会社に売り込んで3年掛けて採用されたそうです。
 「現在力を入れているのが、申請が難しい助成金のサポートを行う助成金事業。もう一つがテレワーク希望者や主婦の方と、業務を依頼したい企業のマッチングを図るSOHO事業です」
 同社の利用者のニーズをくみ取ったサービスを提供する姿勢の徹底ぶりに、参加者は驚きを隠せない様子でした。

  • 乗り換え案内の誕生秘話に聞き入る参加者

新サービスを考案するワークショップ
 続いて、参加者は3つのグループに分かれて、SOHO事業を例にした「在宅ワーカーを活用した新サービスを考案する」というワークショップに取り組みました。初めはアイデアが出ず苦労していましたが、「普段の生活で困っていることや『あったらいいな』と思うものを書き出してみて」という助言に参加者も要領を得たようです。
 ワークの締めに参加者はアイデアを発表。「ウォーキングが趣味の在宅ワーカーを活用し、観光地の散策マップを作成します」「就活で電車の乗り継ぎに苦労したので、乗り換え案内や天気予報が付いたスケジュールアプリがあったらいいなと考えました」など、同社の特徴をよく理解したサービスが提案されました。発表を聞いた社員から、「まずは身近な課題や気付きを共有することが大事。いつもの会議もこのような形式です」と評価をいただきました。

  • 考案した新サービスをグループごとに発表

働き方や入社理由を社員に質問する座談会
 続いて部署の異なる3名の社員を交えた座談会を行いました。参加者からはそれぞれの部署の業務内容に関する質問が相次ぎました。また、「就職活動では何を基準に企業を絞り込んでいましたか」「人数が少ないからこその良さはありますか」という質問が出てきました。それに対して社員の方からは、「自分がやりたいと思うことを実現できる会社を探していました。お客様の要望をカタチにするという点が自分の希望と一致して、当社に決めました」「社員全員の顔と名前、仕事内容が一致してコミュニケーションが取りやすいところです」と丁寧なお答えをいただきました。参加者たちの質問は、業務内容から就職活動の相談までテーマは多岐にわたり、就職活動の良いヒントを得たようでした。

  • 座談会では参加者の質問に社員が丁寧に回答
  • 日々の業務内容について積極的に質問する参加者

参加者の声

 「常に新しく、世の中の役に立つことをしたいという思いが伝わりました」、「それぞれの得意分野や発想を生かして、いきいきと働いているのが魅力的でした」、「若手の頃から大きな仕事を任され、成長できそうだと感じました」という声がありました。

まとめ

 今回訪問したナビットは、社員の発想力を生かして、駅の乗換案内や助成金活用のサポートなど、世の中をより便利にするサービスを提供する会社でした。今回のツアーを通じて参加者は、社員が一丸となって暮らしの中で役立つことを具現化していく力強さに魅力を感じたようでした。