<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

淑徳大学貸切回 働きやすい環境で優れたサービスを提供する企業特集

株式会社トーリツ/4名参加

 この日に訪れたのは、在宅介護サービス事業等を手掛けるトーリツです。ケアマネジャー、訪問看護師、ホームヘルパー、グループホーム等施設の介護職員、生活相談員など、さまざまな専門スタッフが働いている同社では、介護を必要とする人やその家族が安心して在宅で生活するための支援事業を展開しています。ツアーは会社説明から始まり、働きやすい環境についての講話、そして座談会を行いました。

同社のワークライフバランスへの取組が記されている

ツアー内容

会社概要と働くための環境整備
 1986年創業のトーリツは葛飾区、江戸川区を中心に、介護保険事業をはじめ、運動機能向上のための介護予防教室や、地域住民のためのコミュニティスペースの運営をしています。
 「当社では『この地域の人々を大切に』、『やさしさと温かさをあなたに』、『会社は一人ひとりの従業員を大事に考え、従業員は一人ひとりのお客様を大事に考えます』を理念として、介護事業を展開しています」と鈴木代表から説明がありました。
 また、同社の特徴はワークライフバランスの充実にあると鈴木代表は語り、「当社のライフワークバランスは、社員からの要望に応える形でできあがってきたものです。社員のニーズにマッチした制度でなければ働く環境の改善は果たせません」という鈴木代表の話に、学生は真剣なまなざしで聞き入っていました。

  • 学生を前に会社概要を説明する鈴木代表

ライフワークバランスの充実が良い仕事に繋がる
 さらに鈴木代表から、同社が掲げる理念の一つである「会社は一人ひとりの従業員を大事に考え、従業員は一人ひとりのお客様を大事に考えます」の重要性について説明がありました。
 「上質な介護を提供するには、社員を大事にする、つまり働きやすい環境を整える必要があります。そのためには仕事と生活の両立を実現し、ライフワークバランスを充実させることが大切だと考えています」
 その例として、同社では「子どもと同伴出勤」「仕事中の中抜け」「保育室の設置」「社員の育児や介護に合わせて正社員からパート、パートから正社員へと雇用形態を変更できる」といった各種制度を設けて、社員が働きやすい環境を整えているといいます。鈴木代表の話に、学生たちもライフワークバランスの重要性について深く知ることができたようでした。

  • ライフワークバランスについて語る鈴木代表

資格の重要性などについての質問が飛んだ座談会
 最後に、社員を交えての座談会が行われました。学生からは資格についての質問が多く出ました。「社会福祉士の資格は、取っておいた方がいいのでしょうか」という学生からの質問に、「社会福祉士に限らず、どんな業界に就職するにしても、資格は取っておくと良いでしょう」と回答がありました。また、ベテラン社員からは「働きながら資格を取るのは大変なこと。学生時代にいろいろな資格を取った方が良いのでは」というアドバイスもいただきました。また、「どうしたらやりたい仕事を見つけられるか」という質問には、「アルバイトやインターンシップなどで多くの仕事を試してみると良いのでは」、「いろいろな仕事に挑戦してみてください。どんな仕事でも、そこで得た経験は必ず役に立ちますよ」といった意見をいただきました。

  • どんな質問にも丁寧に答えてくれた社員との座談会
  • 同社で働くやりがいを語る社員

参加者の声

 「質の高い介護を提供するためには、社員が働きやすい職場環境が必要ということが理解できました」、「自分の生活リズムに合わせた働き方ができるのに魅力を感じました」、「結婚、出産、育児、家族介護という生活下でも離職せずに済むという制度が素晴らしいと思いました」、「社長、そして社員一人ひとりがとても優しい心の持ち主だと感じました」という感想が寄せられました。

まとめ

 今回訪問したトーリツは、地域に根差した介護事業を展開している会社でした。会社が社員一人ひとりの働きぶりをしっかりと把握し、社員が働きやすい環境を整えることで、良質なサービスを提供するという社会貢献性の高さに、学生たちは魅力を感じたようでした。