<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

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chara01 突撃レポート第3弾:
株式会社ナビット

今回伺ったのは、地下鉄などの「のりかえ便利マップ」をはじめ、数々の“発明”で、注目の的となっている株式会社ナビットの福井泰代社長です。
趣味で始めた発明が、大きなビジネスに成長。
そのアイデアの源はどこにあるのか、また、仕事と家庭を両立させるコツを教えていただきました。

みなさん楽しそうに働いていました。
いつも便利に使わせていただいている「のりかえ便利マップ」を作られた方とお会いできて、感激しています。福井社長は、経営者であると同時に、こうしたサービスやものを開発する発明家でもいらっしゃいますね?
ありがとうございます。
のりかえ便利マップは、二人目の子どもが生まれて間もないころ、買い物に出かけていたときに思いついたアイデアです。ベビーカーを押しながら、駅で乗りかえようとしていたのですが、どこにエスカレーターやエレベーターがあるのかわからなくて、ホームの端から端まで歩いてしまいました。夏の暑い盛りだったので子どもがぐったりしてしまい、あらかじめどこへ行けばいいかわかっていたらいいなと思ったんです。
のりかえ便利マップ誕生の裏側を語る福井社長。
なるほど、母親としての経験から生まれた発明だったんですね。
発明もビジネスもそうですが、不便だなと感じたものをそのまま放っておかず、なんとか解決する方法はないかと考える、そこにチャンスがあるんです。
そしてアイデアを思いついたら、実現のためにいっぱい汗を流す。
そうやっているうちに仲間が増え、今のような会社になっていったわけです。
のりかえ便利マップの校正作業を体験。
子育てをしながら社長業を続けるのは、大変ではありませんでしたか?
もちろん大変ですが、大事なのは、頑張りすぎないことだと思います。
パーフェクトを目指すと自分自身を追い込んでしまいますよ。それでつぶれてしまう人がたくさんいます。
仕事も子育ても短距離走ではなくて長距離走。ゆっくりでも長く走っている人のほうが勝ちなんです。
就職活動で大切にするべきことはなんだと思われますか?
一番大事なのは好きなことを見つけることだと思います。
どんな仕事も楽ではありませんが、好きな仕事であれば、辛いことを充実感が忘れさせてくれます。
私自身、趣味で始めた発明が、いつのまにか仕事になったのは幸せですし、私が夢中で働く姿を見ていたからこそ、子どももまっすぐ育ってくれたのだと思います。
社員にも、仕事を手伝ってくださる外部のスタッフの方々にも、その人が好きなこと、得意なことをしてもらおうと心がけています。
「大切なのは、自分の好きなことをするということ」(福井社長)

レポートを終えて

「不便だなと感じるところにチャンスがある」と聞いて、目が覚める思いがしました。
一方で、頑張りすぎないことが大切という人生哲学も新鮮。私も女性として、社会人として長距離レースを完走できるようがんばりたいと思わされました。

女子大生レポーターの服部さん