<中小企業しごと魅力発信プロジェクト>

中小企業しごと魅力発信プロジェクト 東京カイシャハッケン伝 東京カイシャハッケン伝

文字サイズ

menu

TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第2回 TAMAエリアから世界へ! 最先端技術のある企業

1社目 水上印刷株式会社/7名参加

水上印刷は、マーケティング、プランニング、デザイン、システム構築、印刷、加工、梱包、発送までを一貫して行う印刷会社です。今回は、水上印刷の工場を見学し、若手社員の方々と交流会を開催しました。

本社玄関前で社員の皆さんと記念撮影

ツアー内容

村山総務部長のお話とオリジナルカード作成、工場見学
 水上印刷は1946年設立、創業72年の印刷会社です。会社の歴史と特徴について、村山総務部長がお話してくださいました。
 「元々は印刷だけを請け負っていたのですが、今はデザイン、マーケティング、プランニングなどを含めて、印刷を核にした360°フルサービスを提供しています。したがって、毎年新卒採用の際にもセールス・ディレクター、アカウント・ディレクター、DTPディレクター、クリエイティブ・ディレクター、システム・エンジニア、オペーレーター・スタッフなど、多彩な職種を募集しています。当社は、とても“人”にこだわった会社です。他社に差をつけるには“人”の部分しかないからです。私たちは、日本一勉強する会社を目指しています」と。実際、就業時間の10%、年間約200時間を教育研修に充てているそうです。

 会社の特徴を知ったところで、参加者が挑戦したのはオリジナルカード作り。参加者全員に一台ずつミニチュアの活版印刷機が用意され、自分の名前入りのカードを作成しました。印刷課の立川課長から、「版の文字は印刷された時に反転しますので、注意してください。例えば“たちかわ”と印刷したい場合には、“わかちた”と文字をセットしてくださいね」と、印刷機の操作方法や注意点について説明を受けると、参加者は少し苦戦しながらも熱心に取り組んでいました。
 同続いての工場見学では、先ほどのミニチュア活版印刷機の元となるテキン印刷機と150年前のイギリス製活版印刷機を見学。これらは約500年前にドイツで発明された活版印刷の技術を用いた貴重な機械で、新入社員に印刷の基本を教えるために展示されています。きれいに整備されており、今でも現役で印刷できるそうです。

 更に、「500年後の技術を紹介します」と案内されたのは、最新の巨大な印刷機が並ぶ工場内。その光景に参加者は圧倒されている様子でした。
 色を作る工程では、パソコンで2,700色以上を管理しているそうで、「中小企業とは思えない技術力ですね」と驚きの声を漏らす参加者もいました。企業のコーポレート・カラーなどに使われる色は、ほんの少しの色の違いでその企業のイメージが変わってしまうため、色作りの中でも特に気を使うそうです。工場内部は整理・整頓が行き届いており、とてもクリーンな工場であることに一同感心しました。

社員との座談会
 工場見学の後は、水上印刷の若手社員の方々と参加者が2つのグループに分かれ、座談会が行われました。参加者からは「この会社に入社を決めたポイントは?」、「仕事をしていて大変なことは?」、「新宿の本社勤務と工場勤務は選べるのですか?」など、矢継ぎ早に質問が投げかけられました。
 それに対して若手社員の方々は、「社内の雰囲気や、社員同士の雰囲気がとても良かったのでここに決めました」、「突発的な案件が発生すると、調整が大変です。でも、モノづくりは努力が形として残るので、やりがいがありますよ」、「本社採用と工場採用がありますが、入社後は業務内容や本人の意向にもよりますし、ローテーションすることもあります」と率直に回答してくださいました。

  • “人”へのこだわりを語る村山総務部長
  • 小さな活版印刷機でカードを制作

参加者の声

 ツアーを終えた参加者からは、「印刷だけをしているのかと思ったけど、そうじゃなかった。デザイン、マーケティングなど自分が学んでいることが活かせそう」、「働くなら、こんな綺麗なところがいい。働きながら勉強できるところも魅力」、「世界中から視察が来ていて、技術力の高さが伺える」といった声が挙がりました。中には「中小企業のイメージが、良い意味で変わった」といった感想もありました。

  • 大型の印刷機や加工機器を通じて印刷工程を見学
  • 仕事のやりがいや楽しさについて伺った交流会

2社目 多摩冶金株式会社/8名参加

2社目は、金属部品の状態を熱の力で最適化する“熱処理技術”で様々な産業に寄与している多摩冶金です。副社長自ら会社説明と工場見学の案内をしてくれました。また、工場見学の後には、熱処理実験や若手女性社員との交流の場も設けていただきました。

お世話になった社員の方々と記念撮影

ツアー内容

副社長の会社説明と工場見学、熱処理実験
 「私たちの会社は、1951年に設立し創業67年目になります。会社としては今、“老舗ベンチャー”というステージにきていると思っています。“老舗ベンチャー”とは、老舗としての歴史や技術を大切にしながら、同時に新しい技術や事業にも積極的に取り組み、世代交代による若返りを図っているという意味です。後ほどの工場見学では、この“老舗ベンチャー”というキーワードを思い出しながら見ていただくと、納得してもらえるのではないかと思っています」と山田副社長が挨拶。一般にはなかなか馴染みのない技術である熱処理についても、分かりやすく説明していただきました。
熱処理は、金属を加熱や冷却をすることで、寸法や形状を変えることなく、「硬さ」、「柔らかさ」、「粘り」といった性質を変化させる技術です。航空機、F1自動車、ロケットなどのエンジンといった、世界でも最先端の機器や製品で使われています。

 工場見学では、「雰囲気作業場」、「真空第一作業場」、「真空第二作業場」、「第一工場」、「検査室」、「ラボ」などを順番に回りました。
 最初の「雰囲気作業場」は60年近く前から稼働している施設です。「雰囲気」とは空気のことで、釜に金属と気体を入れて熱を加える処理を行います。普通の大気を入れる場合と、ガスを入れる場合があり、それによっても加熱後の金属の性質が変わってくるそうです。
 釜の温度は500℃くらいまで上がることがあるとか。作業場内には大小いくつもの釜があり、中には火が出ているものもあります。作業場内はとても暑く、参加者は水分を補給しながら見学を続けました。

 続いて見学した「真空第一作業場」、「真空第二作業場」は、「雰囲気作業場」とは逆に、空気を抜いた釜で金属を熱する施設です。金属の寸法を変えることなく、性質だけを変えることができ、様々な部品などの熱処理を行います。
 工場を一通り回った後は、実際に熱処理を施すと金属の性質がどう変わるかを体感する、熱処理実験が行われました。まずは、金属の棒に600℃の熱を加え、冷却します。すると棒の強度は増しましたが、一定以上の圧力を加えるとポキリと折れてしまいました。そこで今度は、棒に熱を加え、冷やしたあとに再度熱を加えました。すると、強度に加え、「粘り」が出て、圧力を加えても曲がりはするものの、折れにくい性質へと変化しました。参加者達も実際に棒を手に取って曲げ、金属の「粘り」を体感しました。

女性社員との交流会
 交流会では、山田副社長に加え、若手女性社員にも参加していただき、参加者と自由に話す時間が設けられました。参加者からの「入社のきっかけは?」という質問に、女性社員は「休みがちゃんとしているのが魅力的だった」、「大学生の頃に接客業のアルバイトをしていたのだが、直接的なサービスではなく、製品に付加価値を付けて届ける間接的なサービスに魅力を感じた」と自らの就職活動時代を振り返り話してくれました。

 また、過去の退職者と退職理由についても丁寧な説明があり、参加者からは「退職理由まできちんと話してくれるのは、とてもクリーンなイメージ」という感想が挙がりました。  多摩冶金では採用に関して、会社側の理念や求める人材と、応募者の能力や人柄、キャリアプランを相互に確認するマッチング選考が行われており、これにも参加者は好感を持ったようです。また、女性社員二人の元気な受け答えや、「なんでも聞いて!」というオープンな姿勢に、参加者たちは気兼ねなく質問ができました。

  • 熱処理の特徴について語る山田副社長
  • 最新設備について説明を受ける参加者たち

参加者の声

 ツアーを終えた参加者からは「中小企業でも、航空機やロケットに使われる最先端の技術を持っていることがすごい」、「自分は中国と交流する企業で働きたいと希望があり、今までは貿易関係の企業しか頭になかった。でも、多摩冶金さんは中国にも工場があり、交流がある。自分の中で、新しい選択肢ができた」、「若手女性社員が、生き生きとしていて、誇りを持って仕事をしていることがわかってよかった」、「中小企業は人数が少ない分、社員同士の仲が良いのかなと感じた。マッチング選考という採用方法も良いと思った」と非常に好評でした。中小企業に対するイメージが変わった、視野が広がったという声も多く、就職に関しての新たな気付きがあったようです。

  • 熱処理実験で、鉄の棒を曲げて「粘り」を体感
  • 若手女性社員のざっくばらんなお話に盛り上がる参加者

まとめ

 水上印刷は工場内が明るく清潔で、教育・研修にとても熱心な企業でした。また、多摩冶金は副社長自ら工場を案内し、技術的な部分も丁寧に説明してくださいました。どちらの会社も、若手社員が生き生きと働く様子や、質問にも真摯に答えてくれる姿を見て、参加者たちが中小企業を身近に感じることができた有意義なツアーとなりました。

昨年(平成30年度)実施企業一覧

CONTACT

東京都主催
「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

TEL03-3479-0293
(電話受付 平日 9時30分〜18時30分)
FAX03-5413-3020
Mail
東京都
Facebook Twitter
Facebook Twitter
江戸っ子1号プロジェクト 中小企業しごと魅力発信 取り組みレポート キャラクタープロフィール モノづくり、ものがたり TOKYO はたらくネット 東京しごとセンター 東京都産業労働局からのお知らせ 東京カイシャハッケンツアー 冊子バックナンバー
pagetop

CONTACT お問い合わせ

東京都主催「中小企業しごと魅力発信プロジェクト」運営事務局

〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館15階(アクセスヒューマネクスト内)

TEL:03-3479-0293 (電話受付 平日 9時30分〜18時30分)

FAX:03-5413-3020

※本事業の事務局は、東京都より㈱アクセスヒューマネクストに運営を委託しております。