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TOKYO SHIGOTO WAGON REPORTトーキョー・シゴト・ワゴン 実施レポート

第7回 TAMAエリアから発信オンリーワンの技術力!未来を切り開く企業特集

1社目 MIRAI-LABO株式会社/12名参加

 9月5日、聖心女子大学とコラボレーションしたトーキョー・シゴト・ワゴンが行われ、2、3年生11人が参加しました。
 MIRAI-LABOは、省エネや災害対策に役立つ革新的なLED照明や発電機を開発・製造している会社です。八王子市にある自社ビルで社長や社員の方々のお話を聞き、職場を見学させていただきました。

事業内容や製品について説明する平塚社長

ツアー内容

事業内容と製品説明 独自の最先端技術で“困った”を解決
 ツアーは平塚社長による会社説明からスタート。「水・土・光・風」をテーマに、新しい技術で世の中へ貢献することを目標に設立された同社は、中小企業でありながら多くの特許技術を保有しています。
 「世の中にない製品を作る。誰かが困っていることを改善するために、新しいものを生み出す。それを心掛けていると、自然と特許の取得につながる。それが当社の強みであり、大手企業に負けない仕組みです」

 設立当初の事業は、ホタルが自生できる環境を再生することでした。独自のLED照明器具の開発は、紫外線に寄っていく習性のあるホタルが、水銀灯や電球、蛍光灯などにぶつかって死滅してしまうことを防ぐために始まったといいます。
 具体的にどのような製品を作っているのか、営業部の平塚本部長から説明がありました。多用途LEDライト「MiLED miniⅢ(ミレッド ミニスリー)」は、わずか100gの軽量LEDライト。災害時にヘルメットや腕に取り付ければ両手を自由に使え、一般的なライトよりも鮮やかに広範囲を照らすことができるのが特徴です。

 ここで平塚本部長が「一般的なライトの電池持続時間は約6時間。このMiLEDは何時間持つと思いますか?」とクイズを出題。正解は、最大の明るさで約40時間、最小ならなんと約200時間。参加者もこれには驚きの表情です。
 「MiLED miniⅢ」が個人用であるのに対し、工事現場や避難所全体など、より広範囲を照らすのが、充電式特殊LED投光器「X-teraso(エックステラソー)」。発電機を使う従来の投光器には排ガス・振動・騒音などが付きものですが、それらの問題をすべて解決する製品です。東京都ベンチャー技術大賞を始め、様々な賞を受賞しました。電柱の上などに取り付けて使うほか、非常時には人が背負って移動することも可能です。充電用に、厚さ1mmで持ち運びやすいソーラーパネルも開発し、全国の災害復旧工事で活躍しています。

 最後に紹介されたのは、リフィルバッテリー式発電機「G-CROSS(ジークロス)」。従来のガソリン式発電機は、エンジンを作動させたまま給油すると大事故につながる危険性がありますが、「G-CROSS」は発電しながら安全にバッテリー交換が可能。実際に電球を点灯させたままバッテリーを取り外す様子を見せてもらいました。騒音もなく、ランニングコストも大幅に削減できる画期的な発電機です。

グループワークでディスカッション 「X-teraso」をどう役立てる?
 製品の特徴について説明を受けた後は、3グループに分かれてディスカッションを開始。テーマは「X-teraso」をどのような場面で生かせるか、どのような企業へ販売・導入の可能性があるか。「X-teraso」の様々なメリットを踏まえ、実際に製品を持ってみたり、社員に質問をしたりしながら、参加者それぞれが意見を出し合いました。
 15分間のディスカッション後、グループで出た意見をまとめて代表者が発表。「公共の教育機関は災害時に避難所になるので役立つのでは」という災害対策としての意見や、持ち運びができる、熱くならない、虫が寄ってこないという特徴を生かして「夏だけ屋外に席を出す飲食店で使えそう」「キャンプ場に設置すれば安心。暗い中でも背負ってトイレに行ける!」といった意見が挙がりました。平塚社長からは「短時間で製品の特徴をよく見極めてくれました。マーケティングの参考にさせてもらいます」との言葉をいただきました。

 その後、様々な機材や実験器具が並ぶ研究室で、太陽光エネルギーをバッテリーに蓄電する実験機材などを見学。現在、大手自動車メーカーの電気自動車バッテリーを街路灯に再利用するプロジェクトが進行中とのこと。「公開されているので、ぜひ検索してみてください。2019年3月にはMIRAI-LABOの社名も発表されます」と、平塚社長は胸を張ります。

 続いて屋上のソーラーパネルも見学。一般的なソーラーパネルと違い、薄いマット状のため持ち運びが可能です。ここで蓄えた太陽光エネルギーはケーブルで研究室に送られ、実験に使われています。屋上の使い道はそれだけではなく、「夏はここでバーベキューをしたり、花火大会を見たりします」と平塚本部長。楽しそうな雰囲気が伝わってきました。

 最後は質疑応答の時間です。「大手企業や、他の中小企業もたくさんある中で、不安や困難をどうやって乗り越えているのか?」との質問に社長は、「今やっていることが、100年後の未来にどうつながるかを考えていく。それによって見えてきたハードルを『大変だ』と感じるか『よし、越えよう』と思えるかで大きく違う。開発者も営業担当者も、世の中の役に立ちたいという思いが強いので、『大変だ』で終わらせずに目標を1つ1つクリアしていくことができるんです」と答えてくださいました。

  • 社員の方が「X-teraso」を背負って実演
  • 「X-teraso」の使い道について意見を出し合う参加者

参加者の声

 参加者からは、「LEDがこれほど活躍の幅が広いとは知らなかった」「科学が人助けにつながっていることを感じた」など、最先端の照明技術が広く世の中に貢献していることを実感したという感想が挙がりました。また、「少人数の企業なのに、世界に誇る製品を生み出していて素晴らしいと思った」「資金や社員数は関係なく、優れたものを作っていて、日本の産業には中小企業が必要であることがよくわかった」など、中小企業でも世界レベルの製品を生み出せることに感銘を受けたという意見も多く聞かれました。

  • 研究室には初めて目にする機材がズラリ
  • 屋上に設置された薄型ソーラーパネルを見学

2社目 ニシハラ理工株式会社/12名参加

 次に訪れたのは、武蔵村山市に本社を置くニシハラ理工。半導体や電子部品のめっき加工を手掛ける会社です。めっき業界のお話や会社説明を聞き、工場でめっき加工の現場を見学。その後、先輩社員との座談会が行われました。

「めっき」についての説明を受ける参加者

ツアー内容

業界説明と会社紹介 めっきって何だろう?
 今回の参加者は、12人中11人が女性。「こんなに女性が多いのは初めてです」と、めっき業界や会社の説明をしてくださったのは、総務課の竹村さんです。「当社は社員200人中、女性は40人と少なめです。でもその分、女性に優しい会社なんです」と語ります。
 めっきはカタカナで「メッキ」と書かれることが多いのですが、古くは奈良の大仏にも使われている日本古来の技術であることから、同社ではひらがなで表記しています。

 「めっき加工は、金属の見た目や手触りを良くしたり、サビを防いだりする目的で施されます。当社は装飾品ではなく、半導体部品や電子部品のめっきをしており、自動車部品として使われることが多いです。製品が人目に触れることはありませんが、皆さんがお持ちのスマートフォンにも、最低でも1個は当社のめっき製品が入っていますよ」
 金属の塊が半導体・電子部品になるまでには長いプロセスがありますが、同社が扱うのはめっき加工のみ。範囲の狭いニッチな市場だからこそ、独自の高い技術力が生きてきます。
 「電気自動車のバッテリーに、アルミニウムにめっきした製品が使われるのですが、これは他社にはなかなかできない技術。当社が大きなシェアを占めています。更に、世界で唯一、当社だけが持つ技術もあります。
 半導体・電子部品は、めっきがなければ完成しません。これらの部品は小型化・高性能化が進み、日々刻々と進化していますが、それに対応するため、めっき技術もどんどん進化しています。むしろ、めっきが進化しているからこれらの部品が進化していると言ってもいい。めっき業界は今後もなくなることはないでしょう」
 同社は1951年に三鷹市で創業した後、数回の移転等を経て、現在は武蔵村山市に本社工場、埼玉県に狭山工場、九州に佐賀工場と、3つの工場を有しています。

 今回、参加者のほとんどが女性ということで、育児休業についての説明もありました。同社の育休取得率は100%。出産する女性の全てが退職せず仕事に復帰しています。
 「40人いる女性社員が、絶対に全員揃わない会社です。常に誰かが育児休業中ということ。3回、4回と育休を取得している女性もいます」
同社のアットホームな雰囲気が、出産後の復帰を後押ししているようです。

見て&聞いて疑問を解決! 工場見学と座談会
 続いては工場見学です。本社工場3階の品質管理課と、6階の生産現場を案内していただきました。
品質管理課では製品出荷前の最終検査などを行っており、顕微鏡や様々な機械に囲まれていました。「1年間の品質保証ができる状態にしてお客様にお届けするため、たくさんの検査をしています」と説明してくれたのは、品質管理課の高橋さん。まさにこの高橋さんが、育児休業を4回取得したお母さん社員でした。

 6階の生産現場では、稼働中のめっき装置を見学。銅にめっきをする装置と、アルミニウムにめっきをする装置を見せていただきました。アルミニウムは性質上めっき加工が不可能とされていましたが、それを可能にする技術を開発したのが同社です。
 「めっきの工程は機械が行います。社員はモニター画像を見て、めっきをしない部分に貼られたテープを剥がした後の、テープの粘りが残っていないかなどのチェックをしています」
 参加者から「画像での確認はいつ頃から導入されているんですか?」と質問が挙がると、竹村さんは「会社として初めて導入したのは5年程前。少し前までは画像が見落としたものを人間の目で見つけるケースもありましたが、何度か機械を交換し、だんだん精度が上がってきています」と答えてくださいました。

 最後は先輩社員との座談会が行われました。参加していただいた社員は、竹村さんのほか、総務課の米本さん、入間工場の技術開発課の梁井さん、品質保証部ISO管理課の酒井さんの4人です。米本さんは育児休業から復帰した経験があり、梁井さんと酒井さんは入社6年目の若手社員。米本さん&梁井さんグループと竹村さん&酒井さんグループの2組に分かれ、社内の雰囲気や、入社後の仕事の覚え方、育休復帰後に仕事を続けるコツなど、参加者からの様々な質問に、笑いを交えつつも真摯に答えてくださいました。

  • 就活への取組方なども教えていただいた座談会
  • 育休の話には特に参加者の興味が集中

参加者の声

 「説明を聞いて、めっきの活躍の場が広いことを知った」「めっきがどんなものに使われているかや、同社が業界で高いシェアを誇っていることがわかって興味を持った」などの感想のほか、「会社に入った瞬間の、のんびりとした雰囲気が印象的でした」「チームワークや人との助け合いを大切にしていて、長く働き続けられそう」と、社風に魅力を感じたという声も多く聞かれました。

  • 説明と工場案内を担当していただいた竹村さん
  • お世話になった社員の皆さんと記念撮影

まとめ

 世界に誇る最新技術の開発や比類なき技術、モノづくりをされている2社の企業訪問でしたが、今回は女性の参加者がとても多く、女性目線で仕事に興味を持ち、積極的に質問、グループワークに参加していました。
 両社とも、社風がとても和やかで、風通しのよい職場環境となっており、参加者は中小企業にもこういった企業があるという事を知れたことで、終始笑顔で楽しそうに交流していました。
 女性社員や若手社員の方に同席いただき、参加者に寄り添った質疑応答や、仕事の魅力、働き方、また入社までの経緯などをお聞きしました。より具体的に仕事のイメージができ、自身が今後どのように働いていくかを考えるよいきっかけになったようです。

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